2020-07-22 08:00 追加
バレー男子代表・西田有志が、イタリアのスーパースターから気に入られた?
西田有志会見コメント
全日本代表 男子
バレーボール男子日本代表の若きエース西田有志が、イタリアのスーパースターからエールとアドバイスをもらっていたことが明らかになった。
東京都内で代表合宿に参加している西田は7月21日、オンラインによる会見を行った。1年後に延期になった東京オリンピックへの思いや、現在取り組んでいる技術強化などを熱く語った。
その中で、海外でも多くの人気を得ている現状について質問した。
西田は、海外のファンから多くのメッセージを頂いていると話し、さらにまさかの人物からもメッセージが届いたという。
「よく海外の方からメッセージを頂いてますが、その中でも一番嬉しかったのが、ザイツェフ選手から連絡が着たというところが嬉しかったというのがあります。やはりそういうところから、段々マークがきつくなるかもしれないですけど、応援してくださる方々の前で良いパフォーマンスをするために、こういう合宿で一日も無駄に出来ないという考え方にも繋がっています。良い刺激にもなって、喜ぶ場所でもあるのかなと思います」
サラッとコメントしたが、ザイツェフとはイバン・ザイツェフのこと。イタリア代表のキャプテンであり、ロンドン五輪とリオ五輪でメダルを獲得している。そして、10年近く西田と同じオポジットのポジションとして、得点を決め続けているイタリア、現在の世界のバレー界、トップオブトップのひとりだ。
“バレー界のロックスター”ザイツェフ
モヒカンチックな髪型、左腕を覆うタトゥー、そして試合中に漂わすギラギラした雰囲気。2018年のイタリアでの世界選手権で、試合後に地元ファンに囲まれて、記念写真を撮るザイツェフの姿を目撃した。革ジャンを着て、もはやロックスターの貫禄だった。そんなバレー界のロックスターが西田にメッセージを送った。
西田によると「今時というかインスタ(Instagram)経由でメッセージをやり取りした」とのこと。
確かに、一部のバレーファンの間で、西田とザイツェフのInstagramの相互フォローが話題となっていた。
きっかけになったというのが、2月29日、V1リーグのファイナルだった。西田が所属するジェイテクトSTINGSが初優勝した。西田はMVPに選ばれる活躍だった。
すると、ザイツェフはその試合を見ていたのか、西田にメッセージを送ってきた。
「リーグ優勝、おめでとう」
ザイツェフは西田を祝福し、さらに刺激的な言葉を投げてきたという。
「『俺だったらもっと成長させられる』とメッセージが(ザイツェフから)来たので、『アドバイスをください』というようなメッセージを送りました」(西田)
ザイツェフから、
「日本の高さと海外の高さは全然違う。(スパイクでコートの奥を狙って)ロングに打つコースだったり、ブロックアウトだったりというところは今でもできている方だから、そこに対してのフォーカスをしっかりして、レベルを上げていった方が良いんじゃないか」
というアドバイスをもらった。コミュニケーションにはジェイテクトのイタリア語通訳を交えたり、英語で会話したそうだ。
西田とザイツェフのコート上での接点は、ありそうでなかなかない。西田は2018年に代表デビューをしているが、2018年の世界選手権での地元イタリアとの開幕戦でザイツェフは出ていたが、西田は負傷の大事を取って欠場。その後、ネーションズリーグやワールドカップなどでイタリア代表と戦っているが、ザイツェフが代表活動を離れていたりと、西田とザイツェフがコート上で交わる機会はなかった。
イタリアリーグでプレーする石川祐希ならまだしも、ザイツェフが西田に対して何がきっかけで興味を持ったのか定かではない。
ただ、西田の豪快なスパイクにジャンプサーブ、そして感情むき出しの得点後のガッツポーズが、海外では余計にわかりやすいのかもしれない。
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