2020-10-28 11:27 追加
大宅真樹「マサさん(柳田)が先頭に立って声掛けをしているのを見て、僕の仕事でもあるので、真似から入りました」関田「外国人選手がいない相手に昨日勝てたのに負けてしまったのは非常に悔しい」V1男子会見
SV男子
――大宅さんに。メンタルの部分で引かないようにと言われたが具体的には。
大宅:やはりチームがしたを向きかけたときに、今まではマサさんが出てきてみんなを集めていたところ、単純にみんなにハイタッチしていったりすること。
先週の試合でマサさんの姿を見て、それは僕の仕事でもあるなと感じたので、今週の試合でまずマネから入ろうと、そこは意識しました。
――藤中さんに。サーブレシーブが昨日かなり堺のサーブに全体的に苦しんでいたが、今日は割とコートの中に返っていたが。サーブレシーブ陣として、どのように修正して手応えは。
藤中:さっき柳田さんも言われたように、サーブレシーブの数字というところで、昨日の試合は反省するべきところばかり。今日の試合ではレシーバー陣レシーバーでしっかり対策をねられた。
また、相手がどこを狙ってくるというのはわかっていたので、それに対して他のふたりがどうやってとるか。半歩寄ったりスイッチしたりとか、色んな所を対策として考えていって。最終的には個人的なスキルになってくるが、そこも昨日と違ってそれぞれが対策できていた。
――さっきコートインタビューでも、同じ相手に2度負けたくないというところで意識したトスまわしは。
大宅:昨日からミドルに(ブロックが)厚く来てるのはわかってた。今日の1,2セットもミドルにすごく厚く来ていた。僕自身、どうしてもミドルで通したい通したいという気持ちが先に強く出てしまうので。昨日からトス回しはあまり変えてない…。
この二人だったり、スタッフからも「こういうトスを上げてみれば」という助言を試合中に頂いて、自分の中で一回受け止めてから、やるようにしました。
やっぱり自分ではわからないこともあるので、人からのアドバイスを聞き入れて、試合中にどんどん変えていったのは、今週自分のものになったのかなと思います
――1,2セットかなりミドルに(ブロックが)2枚3枚きててサイドも苦しくなったが、3セット目以降相手のブロックがバラけてきたように見えたが、おっしゃれる範囲で。
大宅:マサさんのパイプだったり謙也さんも何本かパイプ見せたりして、そこに少しでも意識させるように、そこは3セット目から意識しました あとは相手セッターが前のときはそこから攻めるというのもずっと言われているので、そこは意識しています。
――1、2セットとられて、3セット目とって、4セット目入る前に結構長く円陣を組んでいたが、どういう話をしてたか。
藤中:3セット目取るのは昨日と同じ流れだったので、そこから4セットめをどう変えるか。3セット目の昨日の勢いを継続するという話でしたかね。
――柳田さんに。昨日ちょっとトスを場面に応じて変えるかを話されていたが、今日は。
柳田:ローテを今日は変えた。関田とのあたりが僕が多くなるようにした。そこで大宅がラインで打ちやすいようにしてくれた。
昨日はニアサイドの話だったので。今日に関しては、そういう場面は1,2シーンしかなかった。5セット目、前は関田だったと思います。弾き飛ばすことを意識した。
あとはラリー中はバタバタすることが多いので、チーム全体で。トランジションをとりたいというのは僕たちも重要なファクターになってくる。それがとれるかどうかでサーブも変わってくる。それに対してのチーム全体のテンポ、コールはこれからもうちょっとよくなってくるし、僕自身もほしいトスをどんどん要求する。もちろんあがってきたトスは全部決めるべきですが、それまでの過程を整えることも仕事してはある。緊迫した場面で、そこでしか精査できないこともある。
4試合やって、特に今日みたいな状況で勝ちきれたことが大きい。
これで勝ったということは、かなり価値がある。
――5セット目の最後のサーブは。今日一番のサーブだったのでは。
柳田:意外と力入れてなかったです。「こういうことなのかな」という気分ではあります。自分にとってのベストのサーブが結果につながるわけでもないですし。
あの時ふと思ったのは、僕の前に大宅が無回転のノータッチエースをとったんですけど、「ああいうサーブじゃないな」とは思っていました。ああいう奇跡みたいなサーブはできないなと思いました。でもあれがいい材料でしたね。
サーブは持ち味といいつつもリスクもある。一回力を抜いて、ある意味こちらの選手を信じてトランジションにかけようと思ったら、逆に力が抜けてあのサーブが打てました。
5セット目は、短いゾーンよりも長いサーブを打ちました。そういう色々な材料がああいう結果をもたらしてくれたと思います。
大宅:それ(大宅のノータッチエース)が材料になったなら嬉しいです。
――大宅キャプテンに。ずっとホームでの試合が続きましたが、来週長野でのアウェイ。意気込みと長野の選手の印象。
大宅:開幕してからずっとホームでアウェイが初めてですけど、僕らがやるバレーはホームとアウェイで変わらない。VCさんは、ジェイテクトとの試合を見てても本当に粘り強いチームだし、去年より攻撃力があがっているので厳しい戦いになるけど、こちらは攻めて攻めて気持ちを引かずに戦えば勝てる。あまり気持ちを深く持ちすぎずいつもどおり。
――柳田さんに。最後の場面で、サーブが自分に回ってくる、決める、それで勝利。
箕面(普段の練習体育館初のホームゲーム)で連続で負けられないという気持ちもあったでしょうし。
柳田:もちろんあります。言い方は悪いですけどまだ所詮3戦なので、まだまだあげられる余地はありますし、それとサーブ陣頑張っていく。
自分が生きていくために、自分の居場所を作るためにああいうプレーをしていかないといけないのは昔も今も同じなので。
決めたあとは喜んでいる顔が目に入ってくるので、ゆるめちゃいけないんですけど、やっててよかったなと思います。やってる瞬間は自分の評価を上げるために集中している。
●山村監督
タフなゲームを選手がよく戦い抜いて勝ち取ってくれた。本当に感謝の気持しかない。今日狙いとしては1セット2セットローテーションを回して、勝つためにどうするか。
昨日と早速言ってることが違いますけど(前日会見ではローテーションを回さないとコメント)。より伝わりやすい戦術で行くことが大事かなと思ってそこは変えました。
マサがフロントのときにローテーションが回らないのが負担だったので、関田くんが前のときにマサを当てる。サーブに関してもうちの選手が攻めていくことを確認しました。
とはいえ1セット目2セット目に関してはとられてしまったけど、やりにくさは感じてないです。2セット目以降(堺がローテーションを)回してくるだろうというのはいった。そこが重要だったんじゃなくて、回してこられてもどうきちんと家のバレーを展開するか。
3セット目以降は昨日と同じローテーションであたってます。力を発揮してくれました。
途中4セット目スタッフのベンチワークでバタバタしてしまったが、1年目なのでこんなこともあります。僕は自分に優しいので(笑)。
選手たちは自分の役割を全うしてくれたと思います。
――堺のミドル、昨日も本数を打って決められて、後半拾ったりタッチとったりしていましたが、対応は。
山村:単刀直入に、堺さんの後半は、昨日のうちと同じ状態。昨日うちがパスが崩されてる中でなんとかして返ったときに無理して真ん中を使って読まれる。
今日は逆に関田くんが(昨日のうちの)心境だった。パスが悪いときは両サイド。なんとかパスが返れば真ん中を無理しても使ってくる。
昨日は本当に関田くんのトスワークにやられましたが、パスが返らなかったらあの関田くんでも苦しんだトスワークになってしまう。
自分たちのサーブが打てたというのが今日の勝因。
――4セット目入る前に改めて伝えたこと。
山村:セットによってやることは変わらない。うちのチームはスタートさえ良ければいい。
基本今日のバレーボールに関しては、1,2,3セットもうまくいっていた。回らなかったときに決めよう決めようと力が入りすぎてミスってしまったが、それ以外の部分ではうまくいっていた。
大宅のトスが(昨日と)だいぶ変わったなというのが印象。
熱くなってるんで(何を喋ったのかは)覚えてない。
――大宅さんのトスは?
山村:昨日食事が終わって大宅と西田と3人でアナリストの上原くん、坂井大将コーチからもらったデータと映像を見ながら話をした。
その考えを大宅が入れていこうとして素直に聞いてくれたし、実践してくれたシーンもあったし、やっぱり自分がというシーンもあった。
この4試合の感じは今までとは違う彼だなと僕は感じている。このチームのキャプテンとしてのキャプテンシーはまだまだ、セッターとしての変化は出てきている。
――ムセルスキーさんは次から出る予定?
山村:出れる可能性はあります。合流して間もないので、どこのチームも合流直後はいい結果が出てないというのもある。どのくらい入ってすぐ仕事ができるか、試合勘も大事になる。
使える状態ではある。無理して怪我させてしまうとか、いい流れを断ち切ってまで使うか、それはこちらの判断になります。
――彼がいない4試合で3勝1敗と総括すると。
山村:サンバーズにとって本当に価値のある3勝で、数字が大事じゃなくてこのメンバーで勝ちきったのが大きい。今までと違うのは劣勢の場面で逃げてしまう、じぶんのせいじゃない、責任から逃げてしまうときがあたっと思うんですけど、この4試合それが全く見られなかったという大きな成長、その中で勝ちきった。昨日の負けすら成果でした。
今僕が作っていきたいチーム、相手と戦っていくというマインド、本当に各選手が持ってくれています。
嬉しいですし、力量の差はあるんですけど、みんながコートに立ちたいという欲求が渦巻いている。チーム内でも戦っている。いい関係性が生まれている。そういう意味で雰囲気はすごくいいし練習の質も高くなっている。更に外国人も加わって高まってくることを期待したい。
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