2020-11-06 18:43 追加
高松卓矢、山田滉太らの加入で見えた大分三好の新しい力
SV男子
山田は「第1セットは、いい流れのときは一人ひとりがいいプレーをできるんですけど、2、3セット目に流れが悪くなったときに、それを断ち切るためのプレーだったり声掛けだったりができなかったので、そこは明日修正したい」と試合を振り返った。
パナソニックのレシーバー陣を揺さぶったサーブについては、「チームで僕は攻めていいと言われているので、そこで貢献できたことは手応えを感じている。ショートサーブで狙われたときに、レセプションを返してからレフトに開くときに決定率が落ちてしまうのが課題」。
山田は身長175cmだが最高到達点は335cmと、高身長選手のそれに引けを取らない。サーブでも鋭いジャンプサーブで3セットで3得点。小川監督も新しい攻撃の要として期待をかけている。
翌25日にはパナソニックから1セットを奪った。会見に現れた高松は、負けはしたものの表情は明るかった。「大きな一歩を踏み出せたと思う」と試合について述べた。
「これまでの大分三好さんだったら、言ったら悪いですけど、セットを落としたところで諦めてしまったと思うんです。みんながコートの外を向いてしまう。誰かがミスをしたら、『自分のせいじゃない』と思って、声を掛け合わなくて、そのまま自滅してしまう。今日はそれがなかった。第1セットを落としても諦めず、みんなで声を掛け合って粘り強くプレーすることで、パナソニックさんからセットをとれた。敗因は、僕とストックトンの決定率が低い。ストックトンは先々週合流したばかりですし、僕自身も2ヶ月という期間はありましたけどまだセッターの井口くんとコンビが詰めきれてない。逆に言えばそこのコンビがもっとあがってきて、チーム力が上がればもっといいゲームができると信じている」(高松)
小川監督も二人について「攻撃に関しては、ふたりともパンチがある。山田は少し対策されて被ブロックも増えてしまったが、すごくいい相乗効果が出ていますね。高松は今うちの精神的支柱なので、次戦以降ももっと調子を上げていけると思います」と高く評価していた。
第3週のFC東京戦では土日ともストレート負けを喫してしまったが、これからの大分三好に期待したい。次戦は7・8日に、昨季覇者のジェイテクトとアウェイでの対戦となる。
取材・文:中西美雁
写真:火野千鶴
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