2020-11-11 15:16 追加
サントリー大宅「昨年までは結局最後はディマ(ムセルスキー)だけだったのが、マサ(柳田)さんが入って選択肢が増えた」柳田「ああいう場面での1本が任されている仕事なので」V1男子会見
SV男子
――柳田選手に。2セット目の途中で、セカンドボールを柳田選手が打つと見せかけて小野選手にトスを上げた場面がありました。ああいう場面で打つかトスを上げるかというのはどう判断しているのですか。
柳田:まずミドルが自分に張り付いているのかどうかというのが分かれば、張っていればサイドに振ろうかなと思います。ミドルが来るのはもちろんあるんですけど、自分の正面にいる状況だったら、フェイクしてサイドに振ろうかなという意識はあります。あとは、もう打てる時にはあのシチュエーションでガバっと3枚来れば、それこそ打たないと思うので、そこまで見えていれば。ジャンプしにくる動きまで見えているのに、急に跳んでくるわけじゃなくて、予備動作でわかるじゃないですか。全部が見えているわけじゃないですけど、予備動作が見えたら、基本サイドに振るっていう。けっこう、真ん中に立っている人がその時にはボヤっとハンズアップしちゃうんで、なんとなく手を出してくるのかなと思うことがあって。
あの状況は(小野)遥輝に上げたんですけど、ディマ(ムセルスキー)が真ん中にいたので、どうしようかなと思ったんですけど、あんまり打ちに行って強打っていうよりは、打つと見せかけたフェイクでなるべく(ブロックを)引き付けたほうがいいかなと思ったので、あのシチュエーションではサイドへの速いトスを選びました。遥輝はサイドも打てるので、そこはあまり気にせず、周りを見て上げました。あまり派手に、大胆に2枚ブロックに跳んできているのに向かって打って決めるとかはあんまり期待していないので、今のブロッカーのトレンドでリード(ブロック)されているし。自分が打てるシチュエーションか、(トスを)上げた先の人間が打てるシチュエーションか、どっちかが成立していれば、どっちかが打ちます。
――最初は自分が打つつもりで、ダメだと思ったらトスに切り替えるということでしょうか。
柳田:もちろん打てるモーションで行って、踏み込んだところくらいで決めます。その後で決めようとすると打ちに行っても精度が落ちるし、(トスを)上げに行ってもが精度が落ちる。それだと本末転倒なので、まずは打つのか上げるのかをはっきり決める。僕はですよ、他の人はちょっと知らないですけど、クビアクとか。大事なのはその精度で、リスクを抑える。結局こういう試合で勝ちたいからやっているだけなんで。もし自分ができなかったら、スタンディングで入ろうでもいいし、上げれないなら。センターも攻撃できるかでも変わってくるだろうし。
――セット終盤でより効果的なサーブを打てていたように感じましたが、セットの序盤と終盤で気持ちの違いなどはあるのでしょうか。
柳田:やっぱりああいうところでの1本が任されている仕事ではあるので、しっかりと試合中は打ちたいです。もちろん急に出たりするシーンもあるんですが。さっきも言ったように、フェイクセットを同じようなもので、リスクをどれだけ把握しながら打てるかっていうのは考えています。打ってみたとこ、出たとこ勝負っていうのは、あんまりいい方向に転ばない。4セット目の終盤とかもそうでしたけど、ちょっと体にフィットしないようなモーションになったら、ちょっと巻いて、それでパスがズレるかもしれないし、あとブロックディフェンスに賭けてみたりだとか、もちろん自分の体が機能したり、フィットしてたら強く行くとか。
――大宅選手に。終盤の競り合いに勝って取れたセットが多かったですが、その理由はどこにあると思いますか。
大宅:やっぱり去年は、季がいるとはいえ、サイドは結局ディマだけになってしまったんですけど、今年はマサさん(柳田)のパイプが、僕からしたら自信がある攻撃じゃないけど、どこにも通用する攻撃が1つ増えて、2択あるということが僕自身、競ったとしても去年よりは幅が広い攻撃を見せれるだろうし、そこが相手にもディマにだけ付けばいいという問題じゃなくなってきてると思うので、そこは今年の強みかなと思います。
――終盤の点の取り方の幅が広がったということでしょうか。
大宅:はい。そんななかでも謙也さんに上げたときでも今日は1本で決めてくれたり、すごく流れがかみ合ったというか、イレギュラーに上げてしまったところでも今日は決まってしまったっていう感じだったので、そこはもうちょっと僕も相手を研究して、決めさせるトスというのをもうちょっと増やしていかないといけないと思いました。
取材・堤敏樹
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