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会見・コメント

2020-12-21 17:46 追加

JT・小幡真子主将「ドルーズはチームを助ける言葉をくれる」、吉原知子監督「改善点を明確にして前に進めている」 皇后杯決勝会見

V1リーグ 女子

――小幡選手に。第2セット、迷いなく立て看板に突っ込んでいくシーンがありましたが、その時どんなことを考えてボールに向かって行きましたか?

小幡: ただボールを上げに行こうと思う気持ちだけです。

――第3セット、石川(真佑)選手のスパイクをレシーブして、それが得点につながり、ガッツポーズが出ましたが、その時の気持ちは?

小幡:前回の東レさんとの試合で石川選手にも、クラン(ヤナ)選手にも決められてしまったので、そのレフトの2人のクロスを絶対私が拾うと思って今日の試合に入ったので、それを上げて、切り返して、得点につながった時は本当に嬉しかったです。

――芥川選手に。コロナ禍の大変な状況の中で勝った皇后杯にどういう意義があるのかということと、今日はブロックとレシーブのディフェンスが非常に良かったと思いますが、今後に差し支えない程度に今日の試合でポイントになった部分を教えてください。

芥川:このような状況の中でたくさんの方々のご協力により皇后杯を開催していただきました。その中で私たちは前回(リーグの1レグ)、東レさんと試合をした時に思うようなバレーができず、JTらしくないバレーを見せてしまったと思っていたので、今回はチームとして1点を取りに行くということに集中し、徹底してやれたのが大きな勝因になっていると思います。コロナ禍で開催できるかどうかもわからない不安もあった中で優勝でき、決勝の会場に足を運んでくださったファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えるプレーができたと思います。私たち自身も自分たちが感動できるようなバレーをして1点1点積み重ね、喜んで優勝できたことは、ただの優勝ではなく一味違う、心に残る優勝になったなというふうに感じています。

ディフェンス面では前回、相手の両レフトにクロス側を決められていたので、そこを修正して、前回のような形で決められないようなシフトをしっかりと敷いて、それが型にはまったなというのは正直あります。自分もしっかりと抜かすところは抜かす、止めに行くところは止めに行くという割り切りなどをメリハリつけてやれたので、後ろのディフェンスも守りやすかった部分もあったと思うし、自分自身もどこでも止めなければならないという状況が少なく、割り切って勝負することができました。そこは個人の能力というよりもチームとして全員で相手のレフトにプレッシャーをかけることができ、こちらのリズムに持って行くことができたなと思います。

――小幡選手に。ご自身のプレーで成長したところ、伸ばしていきたいと感じるところは?

小幡: リベロというポジションなので、1本目にどう関わっていくかとか、 自分の質というのももちろん高めていかなければならないですし、私の場合はサーブレシーブよりもディグがあまり得意ではない方なので、その面でコーチと一緒に自主練したりしていました。そういうところはコロナの期間があったからこそ、客観的に自分の目で確かめることができた時間があったので、ディフェンスのところは今後も取り組んでいきたいと思います。自分だけが頑張ればいいポジションではないので、自分が頑張ることにより2本目の人が相手ブロッカーを見ることができたり、 3本目の人が気持ちよく幅を持って打てる。いろいろな人との関わりが大切なポジションで、プレーだけではなく、リベロとしての役割は目に見えないところだと思っています。他のリベロがどう考えているかわかりませんが、私の場合はJTマーヴェラスというひとつのチームの中での私の大きな仕事はそこなので、そこの部分をこれからもじっくり伸ばしていきたいと思っています。

――小幡選手に。昨シーズンのファイナル同様、ドルーズ(アンドレア)選手が活躍されましたが、チームのキャプテンとしての立場でドルーズ選手はどんな選手だと思いますか? また、昨年以上に感じるドルーズ選手の存在感や頼もしさなどがあれば教えて下さい。

小幡: プライベートでも、バスでの移動の時なども距離が近くて、年齢も1歳下くらいで近いので、バレー以外の話をすることも結構あります。人としても素晴らしい選手ですし、外国人選手のイメージは点取り屋みたいな感じだと思いますが、それ以外でもチームが今どうなっているとか、メンタル的なことも気にしてくれる人なので、私もすごくありがたいです。例えば、ゲームでチームの状態が悪くなってしまった時のタイムアウト中など、「今ちょっとこうなってるよね」とか、「アメリカのナショナルチームではこうしたらうまくいったから、ちょっとやってみようよ」とか、ほしい時にほしい言葉をくれる選手なので、私は助かっています。

――全員に。決勝という舞台でやりたいことがうまくはまったのはすごいことですが、昨シーズンの優勝など経験値が増えたこともそれができるようになった要因でしょうか?

小幡:それはチームのみんなでも話しています。東レさんは若いチームだと思いますが、 私たちは4位になった年もありますし、2位も3位もあり、ファイナル3で東レさんに惨敗したこともありました。いろんな試合を経験して今ここにいるので、「もう二度とあんな負け方はしたくない」と全員が思って、毎試合戦っています。まず、サブコートでの準備だったりとか、バスを降りてからの一人ひとりの行動とか、そういうのは逐一みんなでこうしていこう、ああしていこうと話し合いながらやっています。この会場に着いてから、まず自分がやるべきことを明確にみんなが把握してできていたのは、そういう経験があったからこそなのかなと思っています。

林:決勝の舞台はいつもと違うプレッシャーや緊張があるのはわかりきっていることなので、それを受け入れ、わかった上でしっかり準備し、焦って戦わないことを心がけました。相手ばかり気にするのではなく、自分たちで目を合わせ、しっかり声を出して、出だしから勢いを持ってできたことは経験のおかげだったと思っています。

芥川:2人が言ったように準備の部分でしっかりやるということと、私自身は決勝だからとか、他の試合だからとかいう変化をつけたくなくて、どの試合も同じような気持ちで臨んでいます。東レさんは若いチームだったので、対戦していて「緊張しているな」というのがこちらにも伝わってきましたが、私たちは私たちで準備してきたことをしっかりやろうと。スタッフも私たちが勝つために時間を費やして準備してきてくれたので、その思いを背負って、コートに立っていないメンバーの分もしっかり戦うことができるのが私たちのチームだと思っているので、そういうところが結果につながったのかなと思います。

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