2021-11-29 16:23 追加
柳田将洋「完全にワンサイドでやられた。サーブとサーブレシーブをまずしっかりしたい」山村宏太監督「今日はティリさんの手のひらであそばされた」サントリー会見
V1リーグ 男子
●山村監督
今日の試合ですが、パナソニックさんが非常にいいパフォーマンスをしていましたし、うちの試合の入り方がうまくいかずに、ずるずると2セット目まで行かれてしまいました。3セット目は自分たちらしいバレーボールがようやく展開できるようになったんですけど、今日はうちのチームのレセプションが崩壊していて、最後までそれを修正することができなかったのが今日の敗因だと思います。またサーブに関しても、劣勢の場面で強くいかなければという思いが逆に自身のミスに繋がっていました。
やはりパナソニックさんのような強いチームと戦う時には、シーソーゲームを繰り返しながらチャンスを伺っていかなれければいけないところを我慢しきれなかったというのがすべての原因かなと思います。数字を見てもいい数字は何もない。マサ(柳田選手)が頑張っていたかなというくらいですね。パナソニックさんの数字が良すぎて勝てなかったというよりも、うちのパフォーマンスが悪かったというのが今日の試合の印象です。サーブレシーブとサーブを明日までに同修正するかがこれからの課題になると思います。
――2セット目終わって、先ほど選手がおっしゃっていたのですが、「ポジティブにいこう」というような声掛けをされたということですが、これについて詳しく教えていただきたいです。また3セット目にローテーションのスタート位置を少し変更されていましたが、これにはどういう意図があったのでしょうか。
山村:今のサンバーズはコートに若い選手が非常に多いので、どうしても自分たちからエネルギーを発するというよりも、誰かがやってくれるのを待っているところがあります。これでいいときはいいんですけれども、劣勢になった時、今負けているJTさん、東レさんとのストレートで負けている試合に関しては、今日のような試合になっていたので、そういうときに修正しきれない。今日も結局3-0で負けてしまったんですけど、若いからこそ精神的支柱になっていく選手がコートの中でリーダーシップを発揮していかなければいけません。当然大宅、マサは今日も頑張ってくれているんですけど、若い選手たちが乗り切れていけない、仕方がない部分ではあると思うんですけど、そういう意味で下を向いてもしょうがないので、今できることをやっていくしないし、この状況から立ち直っていくことができれば更に強いチームになれます。だからこそ下を向かずに自分たちからエネルギーを出してやっていこうみたいなことは言いました。3セット目は本当に負けてしまったんですけど、ようやくサンバーズらしい展開を作ることができたのはひとつの収穫だと思いますし、その力はあるチームだと思っているので、今後また劣勢になった時に自分たちから立て直す、特に入りに失敗した時にズルズル行かないような経験を積んで行くことが非常に大事なことかなと思います。
ローテを回したことについては、今日はパナソニックさんはずっと同じローテでスタートだったんですけど、普段はけっこう回してくるチームで、いろいろ考えていたんですけど(こちらの想定は)当たらないだろうなと思っていました。狙いとしては、正直(パナソニックがローテーションを)変えてくるだろうなと思っていました。なので、狙い通りになっていないです、ぶっちゃけ。ですけど、選手たちにはそうなることも想定内と伝えていました。僕はスタッフとしてどのマッチアップがチームにとって有利かとか、相手にとってどこが有利かとか考えるんですけど、どっちにもメリットもデメリットもあるようになるのがマッチアップなのであまり意識はしていません。アライン選手とクビアクをフロントで当てたくないとかポン選手に山内選手を当てたいなとか、でもそれが狙っても成り立たなかったりするんで、色んなことを考えながらやったんですけど、今日はティリさんの手のひらの上で遊ばされたかなというのが正直な印象です。
――アライン選手について、今日の試合ではかなり苦しんでいたように見受けられましたが、監督から見た今日のアライン選手の評価について教えてください。
山村: アラインはもともとアウトサイド(の練習)をずっとやってきて、彼もまだ20, 21の歳で、チームのオポジットという大役を担ってくれています。実際波が荒い、アラインだけに荒いっていうギャグを言っているわけではないんですけど(笑)、本当に調子がいいときはいい、ラテン系の外国人らしいなと思います。調子がいいときはどんどん乗っていくし、スタートとか失敗すると切り替えて調子を上げていくまでに時間がかかるというところはずっと傾向として出ています。しかし今週の彼に関しては練習を見ていてもそんなに悪くなかったので心配してなかったんですけど、パナソニックさんがよく対応していたなと思います。特にS1で苦しんでいるシーンが多いんですけど、その中でレフト(側からのスパイク)をやってきた彼にとっては打ちやすいポジション(ローテーション)と普段やっていなかったライトを打っていることで、そのギャップというのが生まれてしまっているのかなと思います。なので、今後ディマ(ムセルスキー)が合流して、アウトサイドとして彼をコートの中に送り出せるようになった時にまたちょっと苦しむのかなと思っているんですけど、本当に攻撃力の高い選手なので、積極的にコートの中に立たせていきたいなと思っています。
文:堤敏樹
写真:縞茉未
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