2021-01-06 04:36 追加
北嵯峨・大村加奈子監督「拾ってつなぐバレーができた」 春高バレー1回戦女子
春高バレー女子1回戦の結果
高校バレー 女子
春の高校バレー(第73回全日本バレーボール高等学校選手権)は5日、東京体育館(東京都渋谷区)で開幕。男女1回戦が行われた。今年は新型コロナウイルスの影響で無観客となり、例年とは違った雰囲気での開催となった。
女子の1回戦注目カードのひとつ、誠英(山口県)対大阪国際滝井(大阪府)の名門校対決は2-0(25-21、25-14)で大阪国際滝井に軍配が上がった。誠英は5人が1年生というスタメン。「誰かが怪我をしていたわけではなく、調子のいい選手を選んだ結果、1年生主体のメンバーになった」と田渕正美監督。「滝井さんの巧いバレーに完敗した。こちらもやるべきことを再確認して臨んだが、崩れない指導がすごいと感じた。中盤、セッターが流れを引き寄せるなど、点差は離されたが、選手たち個々の役割はこなしていたと思う」(田渕監督)
また、3年生でリベロの藤永梨緒主将は「これまでやってきたことを3年間で終わらせるのではなく、次のステージにも生かしていきたい」と話し、コートを去った。
23年ぶりの出場となった北嵯峨(京都府)は2010年から同校の教員となり、バレー部のコーチを務めてきた元日本代表の大村加奈子氏(2004アテネ、2008北京五輪代表)が監督に就任。初戦は岩美(鳥取県)と対戦した。
試合は第1セットを25-16で先取したが、第2セットは中盤まで相手のペースに。その後、19-18と逆転するも終盤で再び追いつかれ、デュースにもつれこむ。27-25で接戦を制し、北嵯峨が初戦を突破した。大村監督は「自分たちの持ち味である拾ってつなぐバレーができた。しっかり拾ってエースに託すことができた」と話した。次戦は強豪の共栄学園と当たるが、「勝敗よりも前に1点1点を積み重ねていきたい」と自分たちのバレーを丁寧にやっていきたいという考えを示した。
増田結子主将(3年)は「大村先生は私たちを支えてくれる存在。現役時代にミドルブロッカーだったので、ブロックのことをしっかり教えてくれる。私の担任でもあり、クラスでもとても人気のある先生」と話す。また、同校OGで大村監督とは北京五輪のチームメイトだった佐野優子氏(ロンドン五輪銅メダリスト)が時々母校を訪れ、レシーブ指導をしてくれたというエピソードも語った。
6日の2回戦はシード校が登場。前回優勝校の東九州龍谷、準優勝の古川学園などの戦いにも注目したい。
【女子1回戦の結果】
松山東雲(愛媛)2-1 北陸(福井)
県岐阜商(岐阜)2-0 高田(岩手)
春日部共栄(埼玉)2-0 金沢商(金沢)
坂出商(香川)0-2 敬愛学園(千葉)
城南(徳島)2-0 富士見(静岡)
近江(滋賀)0-2 聖和女学院(長崎)
津商(三重)1-2 広島桜が丘(広島)
奈良文化(奈良)2-0 安来(島根)
誠英(山口)0-2 大阪国際滝井(大阪)
鹿児島女(鹿児島)2-0 川崎橘(神奈川)
都市大塩尻(長野)2-1 八王子実践(東京)
誠信(愛知) 2-0 長岡商(新潟)
就実(岡山) 2-0 青森西(青森)
誠修(福岡)1-2 日立第二(茨城)
國學院栃木(栃木) 1-2 和歌山信愛(和歌山)
秋田北(秋田) 0-2 富山第一(富山)
都城商(宮崎)2-0 高知(高知)
札幌山の手(北海道)2-0 西原(沖縄)
岩美(鳥取)0-2 北嵯峨(京都)
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