2021-01-10 09:58 追加
駿台学園(東京)と東福岡(福岡)が決勝進出。市立尼崎(兵庫)と清風(大阪)が激闘の末、コートを去る 春高バレー男子準決勝
春高バレー 男子準決勝の結果
高校バレー 男子
春の高校バレー(第73回全日本バレーボール高等学校選手権)は9日、東京体育館(東京都渋谷区)で男女の準決勝が行われた。
男子の1試合目は、昨年準優勝の駿台学園(東京)が市立尼崎(兵庫)と対戦。フルセット且つ、どのセットも一進一退の大激闘となった。駿台学園が主将でセッターの中田良(3年)が中島彬(2年)のバックアタックなどを絡めた多彩なトスワークで2セットを先取すると、市立尼崎は橘奎汰、坂本雄大(ともに3年)の活躍で第3セットを取り返す。第4セットはデュースにもつれ込み、最後に佃壮悟(3年)がスパイクを決めて市立尼崎がこのセットも連取。試合はフルセットとなる。
最終セットも序盤は一進一退の攻防となったが、中盤から渡邊秀真(2年)などのスパイクが決まり、駿台学園が抜け出すと、最後は中島がスパイクを決めて、激闘を制した。駿台学園は2年連続の決勝の舞台に進み、昨年叶わなかった全国制覇に挑戦するが、中田主将は「(優勝候補といわれたが、選手の新型コロナウイルス発症によりコートを去った)東山(京都)がいなくても、うちが強かったと言ってもらえる決勝戦にしたい」と意気込みを語った。
敗れた市立尼崎の藤原和典監督は「相手の巧さのあるバレーに慣れるまで時間がかかり、相手のリズムで試合をしてしまった。しかし、お互いにポテンシャルの高いゲームができたことは満足している。選手たちはのびのびとプレーしてくれたが、勝たせてあげられなかったのは監督の責任。決勝戦をやらせてあげたかった。3年生は大学など次のステージでも頑張ってほしい」と話した。
2試合目は東福岡(福岡)と昨年3位の清風(大阪)が対戦。この試合もフルセットにこそならなかったが、4セット中2セットがデュースで、第2セットは30点を超える大接戦となった。第1セットを25-22で清風が先取したが、第2、第3セットをデュースの末に東福岡が連取する。第4セットも中盤までは競り合うが、セット後半、東福岡は3年生で唯一コートに立つエースの柳北悠李にボールを集め、25-20でこのセットをとり、接戦を制した。
前の試合がフルセットだったこともあり、時間がおして、試合終了時はすっかり夜に。柳北は「自分にとっては(3年間出場した中で)今回の春高が初めてのセンターコート。セッターに全部自分にトスを持ってきてほしいと言った。全部決めるつもりで打った。決勝も頑張りたい」と翌日午前中に控えた決勝に向けて語った。
敗れて2年連続3位となった清風の山口誠監督は「2セット目はいい流れが来ていたが、中盤以降、足が止まってしまい、それまでつなげていたボールがつなげず、単発になってしまった」と敗因を語った。
決勝(駿台学園対東福岡)は10日11時30分から同じ会場でリモートマッチ(無観客)にて行われる。
【男子準決勝の結果】
市立尼崎(兵庫) 3(23-25、23-25、25-21、27-25、9-15)2 駿台学園(東京)
東福岡(福岡) 3(22-25、32-30、27-25、25-20)1 清風(大阪)
写真:堀江丈
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