バレーボール2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN（V1女子）は7日、ひたちなか市総合運動公園総合体育館（茨城県日立市）、スカイホール豊田（豊田市総合体育館／愛知県豊田市）、ヴィクトリーナ・ウインク体育館（姫路市立中央体育館／兵庫県姫路市）の3会場で計5試合が行われた。兵庫を除き、リモートマッチ（無観客試合）での開催となった。

　茨城では第1試合でJTがデンソーと対戦。デンソーが強いサーブとキャサリン・プラマーらの攻撃で攻め、2セットを連取するが、第3セット以降はJTのブロックが機能し、2セットを取り返して試合はフルセットに。最終セットは競り合いとなるが、JTはこのセットも芥川愛加らがブロックで得点し、アンドレア・ドルーズ、田中瑞稀らのスパイクも決まり、15-9でこのセットも奪取。3-2で勝利し、15勝目を挙げた。

　茨城の第2試合はホームの日立が埼玉上尾と対戦。埼玉上尾はシャイナ・ジョセフ、内瀬戸真実らサイド勢を中心とした攻撃で攻めるが、徐々に青柳京古らミドルブロッカーも機能し、2セットを連取。後がなくなった日立は第3セット、長内美和子のスパイクやハンナ・タップのブロックなどでリードするが、埼玉上尾はジョセフ、サンティアゴ（アライジャ ダフニ）の両外国籍選手の活躍で追い上げる。最後は内瀬戸、吉野優理のスパイクが決まり、25-23でこのセットも奪取し、ストレートで勝利。日立は前日に続いてホームで敗戦を喫した。

　愛知ではホームのトヨタ車体が前日にレギュラーラウンド1位を確定させた東レと対戦。第1セットはトヨタ車体がインドレ・ソロカイテらのサーブで攻め、一進一退の攻防となるも、東レは石川真佑の2連続サービスエース、ヤナ・クランの勝負所でのスパイクなどが決まり、25-22で先取。第2セット以降は東レが安定したプレーで大差をつけて25-13、25-14で奪い、ストレートで快勝。開幕からの無傷の連勝も遂に20連勝となった。トヨタ車体は日立同様、今季最後のホームゲームを2試合とも落とす結果となった。

　愛知の第2試合はJTと2位を争うNECがKUROBEと対戦。東レ同様、好調なNECは第1セット、上野香織、ネリマン・オズソイらのサーブが機能し、25-7と大差をつけて先取する。第2セットもNECが引き続きサーブで攻め、ベテラン・島村春世もブロード攻撃で活躍。25-19でセットを連取した。第3セット、NECは古賀紗理那の多彩な攻撃や澤田由佳の相手ブロックを振るトス回しが光り、25-16でこのセットも奪取。セットカウント3-0で危なげなく勝利し、15勝目となった。

　兵庫では久光が岡山と対戦。1レグでは岡山がフルセットで勝利しているが、今回はベテラン・野本梨佳のスパイクなどで久光が優位に試合を展開。第1セットは点差をつけて25-13で先取する。第2セットは岡山が序盤、古川あおいアンにボールを集めてリードするも、久光が追いすがり、フォルケ・アキンラデウォが2連続ブロックするなどで25-22で連取した。第3セットは後がなくなった岡山のペースで試合が展開し、金田修佳、渡邊真恵らの活躍で25-17で1セットを取り返す。
　第4セットは両者譲らない展開となるが、終盤に石井優希の強打などで久光がリード。最後はルーキー・荒木彩花のブロックで25-19でこのセットを奪取し、3-1で勝利して、前回の雪辱を果たした。

　なお、ホームの姫路は対戦相手のPFUが緊急事態宣言発令区域での試合を辞退しているために試合が中止になり、紅白戦を行った。

　次週はレギュラーラウンド最終週となり、石川県金沢市と兵庫県尼崎市で試合が行われる。

【2月7日現在の勝率による順位】
1位：東レアローズ　1.00（20勝0敗）
2位：JTマーヴェラス　0.83（15勝3敗）
3位：NECレッドロケッツ　0.79（15勝4敗）
4位：デンソーエアリービーズ　0.59（10勝7敗）
5位：埼玉上尾メディックス　0.58（11勝8敗）
6位：岡山シーガルズ　0.55（11勝9敗）
7位：久光スプリングス　0.50（10勝10敗）
8位：トヨタ車体クインシーズ　0.30（6勝14敗）
9位：日立リヴァーレ　0.26（5勝14敗）
10位：KUROBEアクアフェアリーズ　0.20（4勝16敗）　※セット率0.46
11位：ヴィクトリーナ姫路　0.20（4勝16敗）　※セット率0.45
12位：PFUブルーキャッツ　0.19（3勝13敗）

写真：堀江丈