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コラム

2021-03-15 12:00 追加

「特別なシーズン」を勝ち切った、V2男子覇者・富士通カワサキレッドスピリッツが灯し続ける「V2の炎」

V2男子優勝、富士通の最終週

V男子

2020-21シーズンのバレーボールV.LEAGUE DIVISION2 MEN(V2男子)は、2020年10月17日に開幕し、3月7日までに予定されていた日程を終了した。富士通カワサキレッドスピリッツは開幕から白星を重ね、失セット5の20連勝で、4シーズン連続の優勝を決めた。
現時点で、28日まで大会期間を延長し、中止となった25試合の代替日程を模索中のため、2位以下の最終順位は確定していない。富士通は、リーグに出場していた11チームでは唯一、予定していた試合をすべて終了している。
本記事では、最終週、旭川大会(3月6日~7日)でのコメントを織り交ぜながら、今シーズンの富士通カワサキレッドスピリッツについて振り返る。


[20勝目の記念撮影。この後富士通はコートを一周して、至るところで集合写真を撮った]

今季V2男子は10月17日に開幕した。V2男子には13チームが所属しているが、2チームがコロナ禍の中で今シーズンの出場を見合わせ、11チームによる日程が組まれた。

富士通カワサキレッドスピリッツは、開幕から2週間後の10月31日、土浦大会で初戦を迎えた。この開幕週2戦は観客を入れての試合だったが、20試合のうち、ホームゲーム2回(4試合)を含む、14試合がリモートマッチ(無観客試合)であった。

「特別なシーズン」であった、と、山本道彦監督は振り返った。2020-21シーズンは、まず、コロナ禍で、練習ができないところから始まった。チームとして練習を始めたのが6月で、夜間の練習時間は制限された。練習を再開した直後怪我をした選手もいた。山本監督は最終戦後の会見で「目標は全勝優勝ではあったが、まさか実現するとは思わなかった」と驚きながら、意識高く取り組んだ選手の健闘をたたえた。


[富士通カワサキレッドスピリッツ・山本道彦監督]

今シーズンの富士通は20試合を通して、比較的スターティングメンバーを固定していた。その中に、新人の#1エバデダン・ジェフリー・宇意選手、#13兵頭佳樹選手が今季から加わっている。彼ら若い選手の台頭もあり、年齢的にもバランスの取れたチームになっている。
新人選手にとっては、3連覇していたチームに加わるのは「非常にプレッシャーを感じた」(兵頭選手)というが、リーグの中で共に準備を進め、コート上で戦うチームメイトが「リラックスできる言葉をかけて盛り上げていってくれた」(エバデダン選手)ことで、のびのびと戦い、チームが快進撃を続ける原動力となった。スタートから出場する選手ばかりではなく、要所要所で起用される選手、交代で出場する選手たちも、それぞれに役割を果たしたことが、失セットわずか5での全勝優勝に繋がった。
最終戦、2位につけているヴォレアス北海道にストレートで勝利した後、敗れたヴォレアス北海道のエド・クライン監督は「富士通はシーズンを通じて我々より一歩上手で、安定感のあるハイレベルなバレーボールをするチーム。心からおめでとうと言いたい」と述べた。


[兵頭(中央)、エバデダン(右)ら若手選手をもりたてる栁田主将]

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