2021-03-20 12:01 追加
サントリー・山村宏太監督「監督就任後初の東京でのゲームを2勝できてよかった」、FC東京・平田亮介「コースの幅を活かして打つことを心がけている」 V1男子会見
SV男子
●山村宏太監督
昨日の会見でも話したとおり、日曜日に強いFCさんということで、選手たちにもそれを話した上で今日のゲームをスタートしました。しかし、僕らが想定していた以上にFCさんがうちに対しての対応だったり、彼らのマインドセットというか、メンタルの作り方、試合への臨み方というところが素晴らしく、少しうちは受け身になってしまったのかなというのが最初の印象です。
やはりバレーボールは流れのスポーツと呼ばれるところの理由として、その流れを取り戻すのにエネルギーがいるということで、2セットかかってしまったのですが、3セット目以降選手たちは自分たちで流れを引き戻しました。今日は特にディマがリーダーシップを発揮して、プレーでもみんなを牽引してくれたので、3セット目以降、自分たちのバレーを展開できたことが勝因につながったと思います。
ちょっと定かではありませんが、2セット連取されてからのフルセットで勝ったというのが今季初めてだった気がします。そういう意味では苦しい試合の中でも自分たちのやるべきことを再確認して持ち直すことができるというのが今のサンバーズの強みだと思います。いいところも悪いところもありましたが、うちが悪いというよりはFCさんがよかった。それに対して我々が受け身に回ってしまったというのがひとつの反省点です。今日の3セット目のように相手にプレッシャーをかけていくというのがサンバーズのバレーボールだと思うのですが、それをスタートからできなかった。そして、それ以上のものをFCさんがぶつけてきたともいえるので、流れの奪い合いのところでFCさんに持っていかれたかなと言うのが率直な試合後の印象です。
――今季はサントリーさんの東京ホームゲームがなくなり、この2日間は監督就任後初のご自身の出身地での試合となりましたが、感想をお願いします。
山村:今の質問で初めてそうであったことに気がつきました(笑) 父が転勤族だったので、東京が出身地といえるかどうかはわかりませんが、現在の地元であり、両親も試合を観に来てくれました。改めて監督をしているところを見てもらったという意味でも初めて実感できたというか…。勝ってよかったと率直に思います(笑) 僕は(自分よりも)頑張った選手たちを褒めてもらえる方がすごく嬉しいのですが、今年のサンバーズはそれに値するプレーをしてくれているというか、自分たちが苦しい時でも声を掛け合ってくれたり、沈みそうな時でも誰かが率先して前を向かせたり、中で集まって話をしたりと、本当にひとつになろうとして戦ってくれているので、そういう姿を両親に見せることができたことはすごく嬉しいです。あまり意識してなかったのですが、東京での初ゲームを2勝できたことはよかったです。
今日は大林素子さん(Vリーグ機構理事/解説者)もこの会見にいらしていますが、僕が小学生の時に当時大林さんが所属されていた日立のイベントに参加し、円陣パスをしていただいた思い出があり、そのおかげで今の僕があるので(笑)、そういう思い出が詰まった土地で試合ができたこともよかったと思います。
大林さんは当時日本代表でもあり、とても自分から声をかけられるような存在ではなかったのですが、一緒にイベントに参加した友人に「お前はバレーをやってるんだから、パスをしてもらってこい」と背中を押されました。勇気を出して「僕はバレーボールをやっています。レシーブを教えてください」と言ったら、「いいよ。こっちで一緒にやってみよう」と優しく言ってくださって、それ以来、僕の先生のような存在です。今も尊敬していて、明るくハキハキと話す姿を見ていて、人前で話す大切さを学んでいます。僕は今、監督という立場になってプレーはできなくなり、みんなの前で話をしなければならない職業なので、大林さんの話し方は勉強になりますし、参考にさせていただいています。その中でも自分らしさ、自分の言葉で伝えることを心がけています。
(その後、山村監督より大林さんからの質問のリクエストあり)
大林さん:優勝するために、ここから先、いちばん大切なものは何でしょう?
山村:残りのレギュラーラウンド、4試合ありますが、ここまできたら全部勝っていきたいと思っています。そのために必要なことが今日の試合で学べたと思うので、ここからもう一度、チームの気を引き締めて、もう一段ベースアップするためにも集中力、試合に臨む姿勢などを求めながらやっていきたいと思います。
先週の火曜日に大宅が選手たちに「練習から(今季のスローガンである)『PLAY HARD』ができているのか?」という問いかけをみんなにしてくれて、一段とチームが締まりました。これから先、来週の大分三好さんとジェイテクトさん、両方に違った良さがあると思うので、その対戦相手のいいところ、今日でいうとFCさんの粘り強いディフェンスからオポジットに打たせるというようないいところを吸収しながら戦っていきたいと思います。相手から学べるところをしっかり盗んで、且つうちの修正点をひとつずつ潰しながら戦っていきたいです。どんな相手でも学べるところはたくさんありますし、僕自身もチームスタッフも全員、成長過程にあると思うので、ファイナルステージに向けて、みんなが成長できるような準備をしていくことが優勝に必要なことだと思います。
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