2021-03-24 09:58 追加
埼玉上尾・山崎のの花「ブロックが2枚ついてもミドルに上げられるようになったことが手応え」、NEC・山内美咲主将「リーグで果たせなかった優勝を獲りに行きたい」 V1女子 V Cup会見コメント
SV女子
●アントニオ マルコス レルバッキ監督
非常に集中力の高い状態で試合に臨めたと思います。
そして、自分たちの特徴を前面に出すことができた試合でした。特にサーブで相手の陣形を崩すことができて、自分たちの流れに持ち込むことができ、それを最後まで持続することができました。
―― 今日、想定通りにうまくいった部分は?
マルコス:我々のブレイクのところもよかったと思っています。自分たちのサーブからの攻撃のところも良くて、特にブロックのところ、相手がライトサイドから打ち込んでくるということで、自分たちのレフトサイドのブロックを強固にして、そこからのディフェンスも素晴らしかったと思います。そこを安定的に守ることができたので、攻撃にも移りやすく、得点できたと思っています。その辺りがチームのポジティブなポイントだったと思います。
自分たちのポジション2のところは、ライトサイドのブロックが比較的強いので、相手がレフトサイドから攻撃しようとしてもなかなか崩せなかったところはあるのかなと思います。
――監督が立てられた戦略・戦術を選手たちがきっちりとこなしている印象を受けました。以前、山崎選手が戦術理解力があると仰られていましたが、チーム全体としてこの部分で手応えや成長を感じられている部分がありましたら教えてください。
マルコス: チームの成長はすごく感じていて、自分の考えややり方に選手たちがついてきて、彼女たちなりに理解度が増してきています。それが今のチームの成長につながっていると思います。でも、やはりいちばん大事なのは私が植え付けた哲学、やり方というのももちろんありますが、それより選手たちが理解し、自分たちの特性を踏まえて、どのようなやり方でやっていくのかということ、一人ひとりがやるべきことを常に考えて選手自身が成長していくことがいちばん大事だと考えています。
もちろん監督と選手の責任、やるべきことはそれぞれ異なりますが、勝敗のところの責任は監督、チームと選手たちは目標に向かって、それを成し遂げるために何をやるべきかというのが責任、目的だと思っています。選手たちは一人ひとり、そのことを理解してくれていると思っています。
特に最近、経験のある選手だけではなく、埼玉上尾の若い選手たちの成長が非常に著しく見えます。その点について、私は満足しています。将来性豊かな選手たちがいますので、すごく楽しみです。やはり個人競技ではないので、チーム競技でいちばん大事になってくるのはチームの輪だというふうに思っています。
――この大会で優勝するために何が必要だと考えていますか?
マルコス: 1試合1試合全力で戦うということ、その1試合が最後の試合だと思って戦うことが大事で、でも、相手がいるスポーツなので勝つ時もあれば負ける時もある。それでもそういう気持ちを持ってやることで自分たちの目標に一歩近づくと思っています。いろんな状況や環境がありますが、さまざまな状況の中でも目の前の1試合をものにすることで自分たちのタイトルに近づけるのではないでしょうか。
――今日、サンティアゴ選手が80%を超える決定率でしたが、山口珠李選手と交代する場面がありました。山口選手にどのようなことを期待して送り出したのか教えてください。
マルコス:ひとつは珠李にチャンスを与えたかった。ジャジャは今日に関しては素晴らしい結果を残してくれたと思っています。 交代した時点でチームに必要なポイントを取れていたと思いますが、ジャジャの状態というのもありますし、珠李にとってチャンスが必要な時間でもありました。その時は3セット目で接戦になったところでしたが、そういう大事な場面でも珠李は自分たちのレベルを保ちながらできる選手だと思っているので、そこは自信を持ってコートに入れたつもりです。選手はそういう難しい時間帯でチャンスをものにできると信じてコートに送り出しています。
想像してみてほしいのですが、すごく大事なサッカーの試合で自分が監督から交代を命じられた。しかもそのポジションというのが世界一のプレーヤーのポジションだとしたら、重い責任を感じると思います。選手たちというのは、時としてそういうところに自信を持って、自分を奮い立たせて入らなければならない状況があると思います。決して簡単なことではありませんが、それを成し遂げてくれた選手には賞賛を送りたいと思います。
写真:堀江丈
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