2021-03-27 08:15 追加
サントリー山村監督「(次戦)ジェイテクトは決勝に向けての最高の相手」
V1男子 ゲームレポート
V1リーグ 男子

3月21日、大分三好ヴァイセアドラー戦で途中出場し、スパイクを決めておどける栗山雅史。
バレーボール男子・V1リーグのサントリーサンバーズは、3月21日に行われた大分三好ヴァイセアドラー戦に3−0で勝利し、22連勝を決めた。今シーズン最後のホームゲームともあって、試合後には、今シーズンで現役を引退する塩田達也が、おおきにアリーナ舞洲に集まった1975人の観客の前で「正直ここまでバレーを続けられると思っていなかった。サンバーズで、山村(宏太)さん、鈴木(寛史)さん、坂本(雄一郎)さんと日の丸をつけて戦っているミドルブロッカーいる中でここまでバレーを続けられて良かった。皆さんのおかげでここまで頑張ってこられた」と感謝した。サントリーは今週末のジェイテクトとの2連戦にのぞみ、4月4日のファイナルステージのファイナルに備える。
昔から”ジルソンサンバーズ”言われていたが…

3月21日の大分三好ヴァイセアドラー戦後の会見で試合を振り返る、サントリーサンバーズ山村宏太監督。
試合後の会見で、山村監督は思わぬ振り返り方をした。
「メンバーが代わっても出すことができたということがあって本当に良かったと思いますし、うーん…、あまり好きじゃない言葉なんですけど、昔から”ジルソンサンバーズ”とか、確かにすごい外国人を取ってきて、そこに頼るようなシーンは多々ある。僕はそこだけに頼ってるつもりもないし、今のチームも、ムセルスキー選手だけが活躍して、勝っているチームでもない。今日の試合にしても、ムセルスキー選手が外れた後でも、しっかりと3セット目勝ちきった」
サントリーは1位通過を前日に決めていた。連戦となるこの日は、ともすれば、チームの大黒柱であるロシア代表ムセルスキー・ドミトリーや日本代表主将の柳田将洋らを休ませる選択肢も考えられた。
しかし、レギュラーシーズン1位に導いた山村宏太監督は、前日と同じメンバーで大分三好にぶつかった。その意図について、山村監督は確かな信念を語った。
「いつも言っているんですけど、進化とか成長ができるメンバー、まだ若手の大宅だったり、マサにしても、ディマにしても、このチームをさらに安定して強いチームでいるためには僕はその休ませる決断は必要ないと思っている。確かに連勝記録が伸びていて、連勝に対する思いは、皆あるでしょう。僕自身はそこよりも、このチームがさらに決勝に向けてやっていくべきことをやっていく必要があると考えている。スタートからメンバーを落としてコンディションにあてるという考え方はなかった。まずはこの1セット目をしっかりといつものメンバーで取りきる」

スパイクを打つサントリーサンバーズの栗山雅史。
2セット目の途中から、ムセルスキーや柳田を、栗山雅史や、秦耕介と交代したが、それも常に場面を想定した上でのもの。そして、塩田と交代して入った加藤久典や、同じく、リベロの鶴田大樹と交代で喜入祥充もプレー。それぞれが活躍を見せていた。
「バトンタッチして、セットのスタートから次の選手は出るというケースはあまりなくて、うちのチームの場合は、誰かがコンディションが悪かったり、パフォーマンスがあがらなかった時に途中から入ることが多い。あくまで想定した上で、途中から選手を起用している。加藤に関しては、メンバーチェンジの回数とかの兼ね合いも考えて、塩田を1セットで、2セット目の頭から加藤に切り替えた」(山村監督)
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