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コラム

2021-03-27 15:01 追加

創設以来の目標・V1昇格へ ヴォレアス北海道はチャレンジマッチにどう立ち向かうか 4月3日から2試合

SV男子 / V男子


[ヴォレアス北海道、シーズン終了の挨拶でチャレンジマッチへの決意も]

今季、ヴォレアス北海道は、最終順位で前年と同じ2位となったが、その内容はかなり異なる。優勝した富士通カワサキレッドスピリッツに対して、前年はアウェー川崎の地で3-0と圧勝した(2戦目は中止)が、今季は2戦とも0-3のストレートで敗れている。4位の大同特殊鋼レッドスターにも一度ストレートで敗れるなど、リーグの中で圧倒的な存在感を出したとは言い切れない中で、15勝(うち2戦不戦勝)3敗の成績でシーズンを終えている。
2部リーグを圧倒的な成績で制したチームにとっても、1部の壁は厚い。3月7日、V2最終戦後の会見で、エド・クライン監督にV1昇格への手応えを尋ねた。エド監督は「自動昇格の制度がないのは日本のリーグだけだ」と前置きしつつ、そもそものV1とV2のリーグ戦での強度が異なることに伴う、挑戦者側の難しさを認めた。
V1は、レギュラーラウンドで10チームでの4試合総当たり(36試合)の日程が組まれ、チャレンジマッチ直前の3月28日まで試合がおこなわれる。各チームには日本代表選手や国際舞台で活躍する選手が揃い、日々強度の高い試合が繰り広げられている。下位のチームについても、そのレベルの中で戦うことは実力の向上につながっている。
一方、V2については予定された試合数は1チームあたり20(今シーズンは11チーム2試合総当たり)、「リーグ戦の中でV1に近いのは富士通くらい」(エド監督)の中で、昇格への意識を高く持ちながら戦っていかなければならない難しさを口にした。
V2は3月7日に予定された日程を消化後、中止となった試合の代替開催を検討したが、結局試合はおこなわれず終了した。当初の予定通り、ヴォレアス北海道は3週の試合のない期間を経て、本番に臨むこととなった。

エド監督はチャレンジマッチに勝つためのピークを本番に持っていけるようなコンディションの調整、リーグ戦での富士通戦、天皇杯でのジェイテクトSTINGS戦での敗因を踏まえ、強い相手に勝利できるような戦術の確立を期している。その中で、チャレンジマッチでの対戦相手と同等レベルの相手を探しての練習試合を、準備の一環に据えたいとしていた。
3月27日・28日、準備期間における希望を実現させた形となったのは、昨年の大学覇者、関東大学1部リーグに所属する早稲田大学を旭川に迎えての練習試合である。大学チームは昨年12月の全日本インカレで昨シーズンが終了し、4年生が卒業しての新シーズンを迎える局面である。関東1部は4月10日(土)に開幕を予定しており、早稲田大学も新チームでの初戦に向けて準備を進めている。ヴォレアス北海道については、出発前に旭川で試合を実施できることを含め、これ以上ない準備の1ピースとなる。


[チャレンジマッチ前週に練習試合をおこなう早稲田大学(写真・2020年12月、全日本インカレ)]

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