2021-04-28 18:51 追加
日本初挑戦を終えたVC長野リヴァン ”インドネシアの大谷翔平”をもっと生かそう
SV男子
リヴァンは母国で人気
話をもどす。なぜ勿体無いか。ひとつは少しでもリヴァンが考えていること、感じていることを記者会見またはイベント等で発する機会が増えれば、リヴァンにとってもファンにとってもチームに取っても良かったのではという点だ。
そして、彼の母国における人気ぶりだ。「リヴァンはインドネシアでは、大谷翔平みたいな存在らしいですよ」とチーム関係者が話していたが、彼のInstagramを見れば、それも理解できる。フォロワー数約62万で、恐らく全Vリーガーで一番の数だろう。VC長野のInstagramのオフィシャルアカウントで、リヴァンの写真が掲載されると、インドネシアからと思われるコメントが多く書き込まれる。
これだけSNSの時代で、多くのフォロワー数を抱えて、インドネシアでの訴求力があるなら、もっと活かしても良いように思える。
現状、資本規模が小さいVC長野にとって、長野県内企業からのスポンサーだけではやはりまだ厳しいだろう。例えば、インドネシアの国際的な企業からのスポンサード、あるいは日本の企業でインドネシアに現地法人や工場を持つところに活用してもらうなどの、スポンサー収入を増やす機会もあったのではないだろうか。
当然ながら笹川星哉社長は「考えていまして、現地のリサーチもしておりました」と話していた、ただ「コロナで全て止まってしまった」と現時点では動けてないと明かしていた。スポンサー収入が増えれば、強化にもつながる。さらに、海外での認知度が高まれば、クラブとしての価値も上がる。
参考例として、サッカーJリーグの北海道コンサドーレ札幌が、タイ代表のエース、チャナティップを2017年に獲得してから、その人気ぶりをビジネスでも活用している。タイ人観光客がコンサドーレの練習場や試合の観戦ツアーが組まれ、多くのタイ人が訪れるようになった(現在はコロナで止まっているが)。タイではチャナティップを活用した日本企業や現地企業の製品プロモーションなどで活用されえている。
来季もリヴァンがVC長野でプレーするのか、まだ発表されていない。もし引き続きVC長野に所属するのであれば、リヴァンのプレーはもちろん、リヴァンを生かしたチームの経営手腕にも注目したい。
(取材・写真:大塚淳史)
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