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会見・コメント

2021-05-03 19:07 追加

籾井あき「アタッカーを打たせ切れなかったことが被ブロックの要因」、中田久美監督「長岡の復帰で戦力的に有効なサウスポーを使えることが一番の収穫」 東京チャレンジ2021会見コメント

全日本代表 女子

●中田久美監督

こういう状況の中で中国を相手に試合ができたことに感謝しています。3月1日から合宿を始めて約2か月間、変更をかけながらですが、男性練習パートナーを立てて、なかなか先が見えない状況の中、選手たちのモチベーションをどう維持して進めていくのかということが大きなテーマでした。今日、そういう中で試合ができたことは非常に大きかったと思います。

試合内容としてはストレート負けという結果で、フルセットになった最後のセットは勝ち切りたかったという部分もありますが、今月後半から始まるネーションズリーグに向けて、しっかりと強化をしていきたいと思っています。

――3セット目については、負けはしましたが、ある程度理想の形が見えたようにも思いました。監督はどのように感じていますか?

中田:理想というか、ライトの決定力が上がること、あとはコートの幅をいっぱいに使うという意味では十分に使えていたと思います。ただ、ここで1点がほしいと思った時に、山田二千華のダイレクトだとか、そういうちょっとしたミスが命取りになるというか、一気に流れを持っていかれるというところは、非常に悔しいです。もったいなかったなというふうに思います。

――(中国メディアより)コロナ禍で今回、中国チームが無事に来日できるかどうか不安ではなかったでしょうか?

中田:非常に厳しい状況の中、来日していただくまで不安な気持ちでいっぱいでしたし、 この大会が本当に開催されるのかということも、最後まで不安でした。
先ほど試合後に郎平監督と少しお話をさせていただき、帰国後に中国チームは2週間の隔離に入ると聞き、そこまでの思いをして来てくださったことにすごく感謝をしています。

――被ブロックが多かったことに対して、今後どのように修正していきたいですか?

中田:今後の課題としてはアウトサイドヒッターのサーブレシーブの精度をきっちり上げるということと、Bパス、Cパスで2段になった時のセッターやリベロのトスの精度を上げていきたい。ストレートをしっかり閉められた時にもう少し選択肢を持てる余裕といいますか、そういうこともスパイカー陣には求めていきたいと思いますし、トスを上げる方もしっかりとブロックアウトをとれるようにしたり、スパイカーが選択肢を持てる「間」を作れるようにしていきたい。そういう点数に直接出てこないところを詰めていきたいと思います。

――今日の長岡選手の評価について。第3セットはスタートから投入した意図は?

中田:今日の長岡に関しては2枚替え要員で最後までいこうと考えていましたが、黒後(愛)の調子が上がらなかったので、3セット目は思い切って長岡をスタートから使いました。ただ、途中、息切れというか、かなり疲労が溜まってきていたので、そこは籾井との2枚替えで何とか凌げればいいかなと思ったのですが…。やはり、サウスポーが1枚いるというのは戦力的にも有効だなと。今日の試合のいちばんの収穫だったと思います。

――セッター2選手の評価と、この時期に試合ができた意味をどのように感じているかを改めて教えてください。

中田:籾井は今回初選出で、この2か月間、ずっと彼女のトス回しを見てきて、サイドの数字が非常に高く、そのためのミドルを使うというバランスが私の中ではいいなと思っています。あとは176cmの高さがあるので、ブロックの高さなどのでこぼこをなくす意味では必要なのかなというふうに思います。田代(佳奈美)に関してはオリンピック経験者でもありますし、チームを落ち着かせることができ、安心して任せられる。ある程度計算できるというところで評価しています。

オリンピックが開催されるというふうに言われていますが、見えづらい中で合宿、強化を継続していかなければならないというところで、自分たちが毎日練習していることがどこまで進んでいるのか、あるいは課題は何なのかというところを考えた時に世界ランキング1位の中国とやることで自分たちの立ち位置、課題、通用すること、しないことが明確になったと思います。明日からの合宿でも課題を重視して徹底的に落とし込んでいこうと思っています。

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