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会見・コメント

2021-05-05 11:33 追加

入れ替え戦でデビュー大分三好・藤原、大抜擢に「少し緊張した」

2020-21 V・チャレンジマッチ男子 第1戦 大分三好会見コメント

SV男子 / V男子

小川監督、チーム活動自粛からのチャレンジマッチに複雑な思い

5月4日行われた、Vリーグ男子のV1とV2の入れ替え戦、チャレンジマッチ第1戦、大分三好ヴァイセアドラーの試合後会見は下記の通り。

大分三好ヴァイセアドラー 3(25-22、25-20、25-23)0 ヴォレアス北海道

大分三好ヴァイセアドラー
小川貴史監督

まずはこのような情勢の中で、開催できるよう尽力していただいた皆様に大変感謝申し上げます。私たちも大変厳しい期間を過ごしてきましたが、試合で戦える状況か判断がつかないまま三重に入ってきた。リーグでは通常、アウトサイドのブライアン選手とか、そういう布陣で戦ってきた中で、今日初スタメンの藤原も、新人ながらすごい声を出してくれて、プラスになることがたくさんあったと思う。

まずここ、3−0ではなく、勝てたことが大きい。私の長い経験の中で入れ替え戦は多い方だと思うが、初日に3−0で勝って、2日目で負けて降格した経験もある。チーム皆の意識として、もう一回勝ちきる。ここで今まで積み上げてきたものを崩すわけにはいかない。もう一回、選手、スタッフ一丸となって、リモートマッチですが、大分から全国からの声援を受けて頑張りたいと思う。

ーーチャレンジマッチが中止になってから、実際ここまで練習の再開ができたのがいつくらいでここに乗り込んできたのか。

 

定められた隔離期間がもちろんあった。あと母体が病院ということもあって、表だって皆で練習というのが不可能に近い状況だった。その中でそれぞれ工夫しあって、個人練習、1人での練習、家でのトレーニング含めて、皆でコミュニケーションを取りながら、コンディションを落とさないように、心肺機能を落とさないようにと。その中で、罹患した選手やスタッフを、皆で支え合おうと。なんとか入れ替え戦で戦えるような状況に持っていこうと。一つは皆様に大変ご迷惑をかけている部分がありましたし、早く試合に達するという気持ちでやっていました。

 

ーー全体練習はいつからでしょうか?

 

ツイートが上がった時くらいから全体練習をした。4月22,23日くらいから。

 

ーーもう少し詳しく教えて貰えないでしょうか?

 

各個人で簡単な家でのトレーニング、体幹トレーニングも含めた、重りを持ってリフトアップをしたり。体育館を1人で使ったり、離れたところから指示を出す形でやってました。1人でトスを上げて、スパイクを打ったり、サーブを打ったり。本当少年バレーをやるように。それでもバレーをやれる喜びがあるのか、嬉しそうにやっていた。全体練習は22、23日くらいからやったが、そこは6対6、試合をイメージした練習をやってきた。

 

ーーコンディション面は大きかった?

 

大きかった。ビックリした。6対6をやった時、ここまで落ちるのかと。これで戦えるのかと正直思った。選手によってはちょっと膝を、急ピッチで仕上げないという状況だったので。こちらもゆっくりゆっくりと悠長なことを言っていられなかったので、連絡を取り合って、全体練習に入ったらトップギアでやっていくと。医師の判断によると、いきなり上げすぎるなと、怪我の元になるし、心肺機能にも影響すると言われたが、そこをリスクを負ってでも皆でやっていた状態だった。ちょっと不安だった。

ーーリーグと比べて何%位?

我々のバレーボールの型が今日は違っている。今までバグナスが得点、サイドアウトにしてもブレイクにしても中心だった。今日は総力戦で、サイドの山田、藤原含めて、オポジットのストックトンとセッター井口がバランス良く使っていって、レフトでの簡単なミスを減らそうということだった。新しい形としては藤原がよく頑張った。(%ではなく)80点くらいあると思います。

ーー病院が母体のチームということで、一番コロナウイルスが出るという場所で厳しい反応もあったと思いますが、それでも入れ替え戦に臨むにあたって、皆さんどんな思いでここまでやってきたでしょうか?

 

正直あまり話したくはないですけど、何を言ってもこういう風な状況になってしまったというのは言い訳できないですし、チームとしても最大限気をつけていたが…、そうですね、三重に乗り込むのも、本当に行っていいのかという声もありましたし。その中で葛藤はありました。試合はしないといけない、でもこういう状況の中で遠征しないといけない。さっきも話しましたが、選手のコミュニケーションでなんとか戦おうとはなっていた。モチベーション的にも何とも言えない。

 

ーー入れ替え戦を経験している選手が少なくなっている中、練習もなかなか出来ていなかった中で、声かけだったり、この試合に向けてどうしましたか?

 

コミュニケーションはいっぱい取ってきた。今日入った選手はどちらかというと若い選手たち。その中で何か責任を持ってV1残留を目指してやるというよりかは、この2日間のゲームにしっかり勝ちきるという準備をしてきた。そこのプレッシャーは若手は感じてなかったとは思う。そこをノビノビさせるかがポイントかなと、心構えとか話した。

ーー藤原奨太選手を抜擢した理由は?

 

経験というよりかは、キーポイントになるのはレセプションの安定になると思った。全体練習を開始していく時に、藤原のレセプションが安定していた。そして、プレッシャーがかかる中でも声を出せる、話せる選手が貴重な存在になる。レセプション、しゃべれる、フレッシュ、気負わない、と一致したので、本人に頑張れよと抜擢した。

 

ーー決めたのは?

 

先週かな?先週末くらいです。

 

ーーリーグ戦ではコート内で声が出てなかったり、コミュニケーションが上手くいっていなかったが、今日の試合では非常に上手くいっているように見えた。監督がどういう風に変えたのか?

 

僕が変えたわけではないが、まず大事になるキーポイントになるのはコミュニケーション。自主隔離の時から重要になってくるよ、今のうちから電話とかオンラインでしかコミュニケーションが取れるようにしようとは言ってきた。それが多分結構出たのかなと。普段からやってくることがゲームでも自然でもやって乗り切れたのかなと。

 

ーー先ほど、監督自身が入れ替え戦を経験してきたということでしたが、リーグ戦と短期決戦のチャレンジマッチではどう違うでしょうか?

 

全然違うと思います。やはり修正力です。映像でヴォレアスさんを見ることはできましたが、実際にやるとブロックとかで位置取りとかズレが生じていた。そこのオポジットやサイドの選手に対してもそうだったので、それをゲームの中で修正しようという課題を持って練習に取り組んできていた。それは出たと思う。

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