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インタビュー

2014-03-24 19:01 追加

前田和樹 がむしゃらに。

SV男子

564720_1469673673260916_1532041829_n――ここまでの今季を振り返って。苦しい成績ですが、北九州大会ではパナソニックと堺に連勝されたり、昨日(取材日は3月10日)のように東レさんに快勝したりといい時もありますよね。

うちは、いいときはいいんですけど、悪い時はとことん悪いんで、その波がでかいのかなって思います。 今は、どこのチームも結構均衡してますよね。昔より、上のチームに対して「絶対的な強さ」を感じない。強いチームでも前の日と次の日で全然違うチームみたいになっちゃうような。それはうちにも言えるんですけど。だから、以前のように「もう何をやっても絶対に無理」みたいなことはなく、いけそうなところはあるんですけど、うちの状態も波があるんで苦しい結果になっていますね。

――昨日は東レ戦に勝利し、ヒーローインタビューもされたようですが。

普通のヒーローインタビューですよ(笑)。あとは、残り数試合しかないんで頑張りますっていうようなことをいいました。

DSCN1673-s――NECと違うところといえば、FC東京さんはサポーターが独特ですよね。

FC東京の応援は、東京のホームゲームだとやっぱり人もたくさん来てくれますし、機械で流す音楽とは違って生の声なので、迫力があると思います。勝った時のあの応援はすごく気持ちがいいですね。普通の企業チームでは経験できないことですし。

――決めた時とか、サーブの時とかもコールがありますよね。

あれは気持ちが上がりますね!

――3月16日がラストゲームですが、シーズン途中での引退ということになります。公式HPでは、「後悔の気持ちがないとは言えない」とおっしゃっていましたが。

まだちょっと何年かやりたいかなとも思うんですけど、やはりタイミングですね、次の道への。次は地元に帰って教員になります。

――どんな先生になりたいといった展望はありますか。

僕って、だいたい関わってきた先生とは今でも連絡を取ったりするんですよ。小学校の先生、高校の先生とか。だから、自分もそういうふうに慕われるような、卒業しても生徒達が慕ってくれるような先生になりたいなと思いますね。教科は体育の先生です。

全日本がロシアに久しぶりに勝った公式戦。前田はオポジットとして活躍

全日本がロシアに久しぶりに勝った公式戦。前田はオポジットとして活躍

――一時期全日本にも選ばれていましたね。ロシアにワールドリーグで勝つなど活躍もされていました。

全日本は初めてのことづくしですごく新鮮でした。それまで、高校とか大学で選抜に選ばれたことがなかったんですよ。大学4年の東西対抗くらいしかなくて。そういう代表みたいなところには自分は縁がないかなと思っていたんですけど、ちょうどNECが廃部する年に選んでいただいて、ロシア戦にスタートから出て勝ちました。何年かぶりで、かなり久しぶりに公式戦でロシアに勝った試合だったみたいで。あれは結構嬉しかった。自分の調子も珍しくよかったので、試合自体を楽しめました。それに、あんな世界の中でもトップクラスのでかい人たちとやれる機会は滅多になかったんで、そういう人たちを相手にして自分が結構通用したのが痛快でした。

その後全日本に行かなかったのは、自分が移籍したばかりだったので、このチームに専念したかったから。中途半端はいやだったんです。でも、全日本のことはすごくいい思い出ですよ。

――あと2試合(取材時点で)ですが、今の心境は。

今シーズンはJTに勝っていないんで、最後は勝って、パナも勝って終わりたいんですけど、まずはJTに1勝して終われるように頑張りたいと思います。あとは、昨日みたいにできれば調子よく、いい二日間で終われたらいいかなと思います。

自分が現役でいられる日数も、だんだん減ってくると寂しいですね。遠征の時のアホみたいな会話もできないなと思うと…。

――支えてくださった方々へのメッセージを。

今まで多くの人と関わってきたんですけど一人でここまでこれたわけではないんで、スタッフやファンの方とか陰で支えてくれる人がいたこと、本当に感謝しています。心から「ありがとうございます」と言いたいですね。

引退試合後のヒーローインタビューで、思わず涙を見せた

引退試合後のヒーローインタビューで、思わず涙を見せた

引退試合後コメント

試合に臨むにあたって、今日が最後だという実感はあまりありませんでしたが、勝って終われたことがうれしいです。今までずっとバレーボールをやってきたので、いざ自分が引退してプレーしなくなるという実感がまだわきません。この先、“もっとやりたい”と後悔する時が来るかもしれないし、たくさん応援していただいたので、その応援を恋しくなる時が来るのかなと、今は思います。これまでたくさんの応援、本当にありがとうございました。

写真:久坂真実、黒羽白、Makoto,Sora、FIVB

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