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インタビュー

2014-03-22 20:35 追加

チームを支えたタフ・ガイ 橋場正裕

SV男子

interviewhasibaFC東京昇格前からチームを支えた生え抜き・橋場正裕選手が3月16日をもって現役を引退した。彼のバレーを振り返って。

小学3年生か4年生くらいのときに、大人の練習を見て始めました。そのとき水泳と一緒に掛け持ちしていたんですけど、もともと水泳はそんなに好きではありませんでした。体が弱かったので親にやらされたんですね。それで、どちらかを選べといわれてバレーボールを選びました。
球技はどの球技でも好きです。だいたい夜の7時くらいから練習があったので、小学校が終わってから夕方くらいまではサッカーやほかの球技をやっていました。

中学校では卓球がしたくて仮入部したんですけど、それで満足しちゃって。バレー部はほとんど人がいなくて、じゃあ入ろうって。小学校バレーの知り合いや、でかいやつをひっぱってきて始めました。強くなりたかったですから。

高校は金沢商業です。思い出はたくさんあります。そんなに厳しい練習はしてないんで。あまり辛いとかきつい思い出はなくて、今振り返ってみるとですけど。僕の一つ上の前田さんの代が強かったので、春高でも結構勝ってたんですけど。思い出に残っているのは、高校最後のインターハイ予選。決勝で負けちゃったのがすごく印象に残っていますね。

守備については、実は東京入団後に開眼したという

守備については、実は東京入団後に開眼したという

高校のときは実はあまり守備はしたことがなかったんです。守備が嫌いで。本当はあまり守備はしたくないんですけど(笑)。特にサーブレシーブなんて、このチームに入るまではあまり練習したことがなかったんです。守備がうまい感じに見られてますけど、実はそうじゃないんです。
高校の時は後輩のレシーブが上手いやつに任せてました。でも、実業団じゃこの身長では守りができないと試合にも出れないんで、このチームに入ってからやるようになったという感じですかね。

サーブも、半年くらい前まではどこにどう打っていいのか分からなくて適当に打っていたんですけど、やっぱり練習って大事だなと最後になって分かりました(笑)。今はなんとなくつかめました。もう少し早くから練習すればよかったなと思いますけど。後輩達には、自分のやりたいプレイと違うのかなというのが見えたりした時はアドバイスしますけど、基本的にあまり言いません。

FC東京に入った経緯は、大学4年生のころに、今橋さん(マネジメントスタッフ)がリーグ戦を見に来てくださって、「うちでやってみないか」と言われて。そのあと骨折して、半年間バレーをしていない時があり、ほとんど幽霊部員だったんですけど。それでも声をかけてもらったということもあって、決めました。なんでそんな状態の僕に声をかけてくれたのか、たぶんギャンブルに出たんだと思いますけど(笑)。
入社してから、3月で丸7年になります。

チームは僕が2年目の時にプレミアに昇格しました。内定で全然試合に出てない時から、なんで上がれないんだろうと思っていたんですよ。チャレンジリーグの中では頭一つ抜けているような感じでした。2年目の時、(福田)誉さんが膝を怪我して、手術してリベロに転向したんです。そのポジションに僕が入ったんです。いざリーグが始まったら、半分行かないくらいで負けちゃって。最後の週が三連戦だったんですけど、三連戦始まる前が3位とかでぎりぎりだったんです。その三連戦を何とか連勝したのが、入れ替え戦に向けてすごく大きかったと思いますね。
入れ替え戦までいったら行けそうな気がしたんです。
正直言うと、僕はリーグ戦はあまり得意じゃないんです。単発の試合だと思い残すことがなく試合ができていいんです。だから、トーナメントのほうが得意ですね。

天皇杯準優勝のときは、東レと当たった時に、交代で出て勝ったんですけど、疲れ果ててしまい、その次の試合は全く出てないんですね。

昇格したときの気持ちですか。昇格するものだと思って、このチームに入ってきたので、そのときは確かに嬉しかったし、なかなかああいう達成感は味わえないと思います。ただ、「めちゃくちゃ嬉しい!」というほどではなかったです。一つのポイントではありましたが、大きな目標ではなかったので。大きな目標というのはプレミアで勝つこと。やるからには一番を目指すのが当たり前だと思うんですけど、簡単ではないですね。

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