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会見・コメント

2021-07-15 19:47 追加

女子代表・石井優希「スタートでも控えでも、どんな役割でも自分が必要とされているのなら徹し、チームに貢献したい」 囲み会見コメント

全日本代表 女子

――VNL(ネーションズリーグ)ではメンバーが固定されていることが多く、石井選手は出番が少なくて、苦しいこともあったかと思います。その期間をどのように乗り越えましたか?

石井:私自身、2019年のワールドカップが終わってからの2シーズン、コンディションが上がらず、 自分の中ですごく苦しんでいました。そのような中、今シーズンの代表選考として呼んでいただいたので、できることはやらなければいけないという思いで合宿に参加しました。

リオ五輪が終わってから東京に懸けてやってきましたが、コロナの影響で苦しい日々が続いたので、モチベーションの維持が難しかったです。 でも、ここまで頑張ってきたから、自分の集大成として、もう一度頑張ろうと強く思うことができました。

VNLでは出番が少なかったけれど、今回の合宿に出発する前のタイミングで中田監督とお話しさせてもらう機会が結構あって、その中で「自分はスタートでも控えでも、どんな役割でもチームに貢献する。自分が必要とされているのなら、どんな役割でも徹します」という話をさせていただきました。

以前は自分がスタートから出たいという欲がありましたが、2018年の世界選手権なども途中から出る機会が多かったですし、どんな役割でも徹することが大事だと思うので、自分の方からそういう話をさせていただき、監督の方からも「それでいいと思う」と言っていただきました。

VNLではスタートから出場した試合が2試合でしたが、なかなか使ってもらえなかったことに対して、あまり苦しいという感情はなくて、それよりも限られた出番の中で自分が結果を残せなかったこと、プラス、コロナで練習量が制限されている中、練習量が足りずにうまく持っていけなかったことに対して、ちょっとメンタル的に落ちてしまった。そういう自分の弱さが出た大会でした。

でも、このオリンピック、12名に選んでいただいたので、まずは自分のパフォーマンスをもっともっと上げなければいけない。そして、立場的に出た時にしっかり仕事ができる存在であったり、 メンバーの中では経験をしてきた方なので、いざとなった時に信頼してもらえるような選手でいたいと思います。それに向けて、オリンピックまでに仕上げていかなければと思っています。

――久光から唯一の五輪代表となりましたが、中田監督とも長くやってきましたし、新鍋理沙さん、岩坂名奈さんが引退し、長岡望悠選手が代表から外れた中、久光を背負う選手として、どのようなプレーを見せたいですか? また、VNLを終えて長岡選手から託されたことはありますか?

石井:監督とはもう11年のお付き合いをさせていただいているので、信頼関係や監督の期待に応えたいという思いです。 久光から唯一というところでは、久光の看板を背負っていますし、 新鍋さん、岩坂さんが引退され、これまでたくさんの久光の仲間と代表も一緒にやってきて、それぞれいろいろな思いで引退されたり、代表を外れたりしていると思うので、みんなの分をしっかり私が背負って、やり切りたいなと思います。

長岡はケガに苦しんでいましたが、VNL中もお互いの思いをたくさん話してきました。その中で彼女がかけてくれた言葉は、「優希が思うまま、無理しすぎずに」と。長岡が最初にケガをした時から「東京の舞台には絶対に長岡がいる」と取材でも私も何度か言わせていただきましたが、実現できなかった。だから、長岡の分まで頑張りたいなと思います。

――リオ五輪からのご自身の心境の変化は?

石井:いちばんは自分の立場だと思います。リオの時は自分が初めてというのもありましたし、リオまでの大会でなかなか出場がなかった上でのオリンピックだったので、とても不安な気持ちはあったのですが、思い切りやるしかないと思って大会に入りました。でも、思うようなプレーがなかなかできず、チームの足を引っ張ったなという印象です。

そこから東京に向けてやってきましたが、30歳という年齢になり、立場も上ですし、アウトサイドヒッターの選手の中でもいちばん年上で、 リオを経験した身でもあるので、伝えないといけない部分であったりとか、見せないといけない部分はすごくあると思います。サイドの選手がみんな若いということで、自分が発信することで何か若い子たちにいい影響を届けられたらいいなと思いながらも、自分は自分でしっかりチームに貢献しなければいけないと考えています。

――五輪経験者として、どんな振る舞いや、初出場の選手へのアドバイスをしたいですか?

石井:オリンピックは選手村で行動制限があったり、会場でも独特な雰囲気がありますし、 他の競技のアスリートたちや、普段バレーボールを観ない国民の皆さんもバレーボールを観る機会となり、そこから緊張する部分もあると思います。プレー中もそうですが、試合が始まる前までの時間から、なるべくみんなとコミュニケーションをとって、よりリラックスした状態で試合に入り、試合開始後も言葉を交わすことがとても大事だと思います。

――リオでは手応えを感じた部分とやり残した部分があると思いますが、東京ではこういうことをしたいというのはありますか?

石井: やはりメダルを獲りたいという気持ちしかないです。ひとつでもいい色のメダルが獲れれば最高だと思いますし、自分のこれからの人生にもすごく生きてくると思います。やり切った上で、メダル獲得が目標です。


写真提供:FIVB

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