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会見・コメント

2021-07-22 20:43 追加

越川優選手(V2男子・ヴォレアス北海道)残留発表会見詳細

V男子

質疑応答

--2021-22シーズン、ヴォレアス残留という決断をした、一番の理由は何でしょうか。

越川:ヴォレアス北海道というチームは、まだまだ成長段階のチームだと思っています。選手としてはもちろん、V1昇格を果たしたいということと、今までの経験を、この若いチーム、若い選手たちに、もっと伝えたいということ、その2つの思いが大きいです。

--一旦ヴォレアス北海道の契約を外れて、「移籍希望」として自由交渉選手となった経緯を改めてお聞かせください。

越川:昨シーズン、ヴォレアス北海道の選手として、(2020年)8月から5月という、ワンシーズンの契約でした。5月までに、2021-22シーズン、選手としての契約をするかどうか、というところを決断するのには、迷いがありました。このままヴォレアスに残ってプレイをすることが、自分にとってプラスなのか、そして、ヴォレアス北海道にとってプラスなのか、その両面を考え、しっかりとまず話をして、お互いがプラスになる環境をつくってからではないと契約ができないな、という思いを強く持ちました。
選手として、だけでプレイするのであれば、ヴォレアスがいるV2というレベルを考えると、そこでプレイすることが自分にとってプラスなのか、プレイをするだけのことを考えれば海外もあるし、V1のチームもあるし、という思いはありました。ただ、僕自身、プレイをするだけが自分の価値ではないと思っているので、それを含めてしっかり話をしたいという意味で「移籍希望」にしてもらいました。

--降旗GMに伺います。移籍希望、ということで越川選手からお話があったときは、どんな思いがありましたか。

降旗GM:バレーボールの、今のVリーグの登録規程等も含めて、かなり狭い世界での移籍の場であると思っています。いわゆる実業団系のチームがまだまだ多い中で、社業の契約と、選手の契約が混在している会社、チームがあると理解しており、活発な移籍交渉というのが、まずもっておこなわれていないという現状があると捉えております。
私どもは、プロのクラブのチームとして運営しております。わたしは元来、バレーボールの業界自体が、活発な移籍がおこなわれていくことを望んでいますが、その(Vリーグ機構の)ポリシーにも従い、本人とも話をしました。
契約が5月末まででしたし、改めてオファーするとしても8月から、というのを念頭においていたので、お互いに話し合いをしっかりした上で、8月の契約開始を迎えたいと思っていました。そこはお互いに話し合いながら進んできたと思います。


[降旗GMと越川選手はともに1984年生まれの同年代。交渉の経緯を語る中で表情が和む場面があった]

--お話し出来る範囲で良いのですが、どういった話を越川選手にされたんでしょうか。

降旗GM:まず、選手として、2020-21シーズンは活躍していただいたと思っています。越川選手は圧倒的な知名度を持ち、ヴォレアス北海道が、広く、北海道の方々に知っていただくうえでは、キーになるひとりであると思っております。越川選手にそういった部分を活かしていただきながら、チーム全体が底上げしていくこと、地域と密着して様々な方々と触れ合うこと、というのは、引き続き大事にしていきたいなと思いました。
昨シーズンキャプテンを務めていた古田選手が去り、チームの新体制については今後発表させていただきますが、チーム全体を見たときに、やはり(越川選手は)必要な選手であるということは確信を持っておりましたので、そういった思いを伝えながら、話したと記憶しております。

--越川選手は、5月末から現在まで、どのように過ごされて、どのような気持ちの変化などがありましたでしょうか。

越川:5月末の(選手としての)契約満了から1ヶ月ちょっとは、ヴォレアスアカデミーの、7月開始に向けての準備にずっと関わっていました。旭川を中心とした北海道の子どもたちに、バレーボールを伝えていくうえで、一番思ったのは、やはり、声をかけて選手を取ってくる以上、自分が居たいな、やりたいな、と思うチームでなければ、誘えないな、と。この1ヶ月ちょっとで強く思いました。今までも思ってはいたんですが、さらに、育成の部分で関わる以上、その思いが強くなりました。
もちろん選手としても、見せる、というところで、37歳という年齢ですけど、人一倍やっていかなきゃという思いと、育成、スカウトという部分で、チームの組織をしっかりと、GMと一緒に更に組み立てて、前進させていかなきゃという思いが、日に日に増したのがこの1ヶ月で、とても忙しく、充実した時間を過ごさせていただいたなと思っています。

--越川選手から見て、北海道の子どもたちのバレーボールのレベルはどのように見受けられますか。

越川:先日、高校生のインターハイ予選を視察して、能力の高い、将来性のある選手がたくさんいる、と感じました。ただ、そういった選手が、その先、何の道に進むかによって、その後の人生が変わってくると思っていまして、選手たちが選択できる道を増やしていかなければならないとも感じました。
ヴォレアスのアカデミーや、今後アンダーカテゴリーチームをつくって強化していかなければならないとかありますし、そこの強化がヴォレアスの強化にもつながって、ヴォレアスで育った選手が全国のVリーグのチーム、日本代表で活躍していくというようなことも、我々の使命でもあると思っています。何年かかるかはわかりませんが、しっかりつなげていきたいと思っています。

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