2021-07-27 19:44 追加
河野裕輔のエール! 第3回 第2戦カナダ戦を総力分析 ハイキュー!!ファンにも見てほしい盛りだくさんの見どころは
河野裕輔コラム
全日本代表 男子
元日本代表でJTサンダーズでも活躍した河野裕輔さんによるコラム。第3回は東京オリンピック第2戦のカナダ戦を振り返ります。石川祐希、西田有志、高橋藍、山本智大らにもスポットを当てての振り返り。ロサンゼルス大会以来の開幕2連勝はなぜ達成できたのでしょうか。
◆VNLの借りを返した1戦
7月26日のオリンピック第2戦の相手はカナダ。先月のVNL(バレーボールネーションズリーグ)でサーブで殴られまくって完敗した相手だ。あれから1か月、日本は素晴らしいバージョンアップを見せ、3-1の快勝でしっかりと借りを返した。では前回と今回の違いから見ていこう。
◆同じ轍は踏まない!しっかりと持ちこたえたレセプションアタック!
オリンピックに入ってから日本のレセプションは劇的に改善している。石川祐希、高橋藍、山本智大の3枚で担当するレセプションが、スタッツ上52%の成功率をたたき出した。VNLでの成功率がわずか7.9%だったことを考えると、素晴らしい進化である。特に戦術上狙われやすい高橋が、しっかりと持ちこたえたのが大きい。まだ19歳ながらも、日本のレセプションアタックを支える職人である。育成世代の学生などは彼のサーブレシーブからのBick(中央からの速いバックアタック)に入る動きなどは是非マネしてほしいと思うので、遊びの中でも構わないのでチャレンジしてほしい。
そして後述するが、OP(セッター対角でサーブレシーブを免除された攻撃専門のポジション)西田の完全復活により、シンクロ攻撃(同じタイミングでミドル、サイド両翼、バックアタックが攻撃態勢にはいる)の破壊力が増したことも好ポイントである。全部うまくいくわけはないし、うまくいく必要もない。レセプションアタック(サイドアウト)を100%とれば絶対に負けないのだ。だからこそ高確率でレセプションアタックを取って、サーブで攻めることが重要なのだ。
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