2021-08-01 07:00 追加
河野裕輔のエール! 第5稿 一歩も引かないポーランド戦!
河野裕輔コラム
全日本代表 男子
元日本代表でJTサンダーズでも活躍した河野裕輔さんのコラム。第5回は東京オリンピック第4戦のポーランド戦についてをお届けします。
◆いい意味で予想を大きく裏切られた試合内容
7月30日、今日の相手は世界ランク2位のポーランド。間違いなく今大会でもメダル候補だ。そんなポーランドとの対戦は0-3でのストレート負けであったがその内容はいい意味で個人的予想とは大きくかけ離れていたものであった。大変失礼な物言いだがもっとサーブで殴られてしまうのではないか、スパイクが全く通らないのでは?といったような予測を立てていた。今日の試合において私の大変失礼な予想は大きく裏切られ、世界トップクラスのチームに対し一歩も引かずに戦う選手たちがいた。
◆日本は一歩も引かない!互角に渡り合ったレセプションアタック
今日の試合において、互角に渡り合えた一番の要因はレセプションアタックの得点率が高かったことだ。とにかく連続失点する場面が少なかった。これは本当に日本が世界と渡り合える土台になる技術であり、非常にうまくいっている部分ではないか。そこから展開していく4枚攻撃は先日戦ったイタリアでも、今日のポーランドでも十分戦えるものであった。クビアクこそ出場しなかったものの日本でも昨シーズン活躍したクレクや世界最高峰レベルのサーブを打ってくるレオン擁するポーランドに対し、あれだけのサイドアウトを取れたことは本当に素晴らしいことだと思う。
そして「いい状態」が作れた時の4枚攻撃はどの国にも通用することが証明された。日本のBickはポーランドと比較して半テンポ遅いがスロットをずらすことによりブロックの分散に成功していた。ただスロットが近い場所でのBickはリードブロックで対応されていたため打つコースに注意が必要であった。
Cパスになった場合もハイセットからリバウンドを取ってもう一度攻めなおす。よくレセプションが乱れると陥りやすい単調なバレーの気配は全くなかったことは賞賛に値すると思う。
同じカテゴリの最近の記事
- 元NEC川崎の小島満菜美、ダニ・ドルーズがアスリーツアンリミテッドに参戦中 [Others] / 2024.10.27
- バレー新リーグ開幕の期待と課題 [SV女子,SV男子,V女子,V男子] / 2024.10.09
- イタリア人記者から見た男子バレー日本代表と石川祐希「2チームのどちらかが敗北しなければならないのは苦しいことだった」「ユウキにとってそうだったように、タツにもミラノが成長できる環境となるだろう」 [Others,全日本代表 男子] / 2024.10.03
- 悼む 荒木田裕子さん逝去によせて 奥本浩平 [Others,全日本代表 女子] / 2024.10.02
- 荒木田裕子さんを偲んで [全日本代表 女子,全日本代表 男子] / 2024.10.02
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.