全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>コラム>河野裕輔のエール! 第5稿 一歩も引かないポーランド戦!

コラム

2021-08-01 07:00 追加

河野裕輔のエール! 第5稿 一歩も引かないポーランド戦!

全日本代表 男子

◆システムにはまらないシチュエーションを救うスキル
強豪国どこを相手にしてもそうだが相手の「いい状態」の場合4枚攻撃のうちサイド攻撃がブロックの上を抜けてくるケースがある。当然ブロックの後ろにボールが飛んでくるためトータルディフェンスのシステムからは外れてしまう。このシステムにはまらないシチュエーションの時にどうボールをつなぐことができるかというのは個人のスキルに大きく関係してくる。

バレーボールのゲームにおいてはこのシステムにはまらないシチュエーションが少ない方が優位であるが、その優位性を覆すことができるのは個人スキルしかない。今日もL山本を中心にボールをひっかけ、トランジションを取ることでブレイクにつながったケースは少なくなかった。できればない方がいいシチュエーションだが格上との試合での勝利には必要になってくるスキルであろう。

◆総括して
今日の試合はレセプションアタックが高確率で決まったことによるシーソーゲームの様相を呈した。格上に勝つには今日のようにサイドアウトを繰り返し少ないブレイクチャンスをものにしないと難しい。

ブレイクするために重要なファクターとしてのサーブ戦術。石川、西田のビッグサーブがいつも走るとは限らない。そうなった時のためにレセプションアタックで「我慢」してじっくりとチャンスを待つ事が出来ていた。
日本はレセプションアタックについてはかなり世界に近づいている状態ではないか。あとはどうブレイクしていくか。ここがカギになる。次戦のイラン戦、是非トランジションからのブレイクに注目したい。ベスト8をかけた予選最終戦。5年間の集大成を是非見せてほしい。龍神NIPPONが目標を達成できるよう私も力一杯エールをおくります。

文責:河野裕輔
写真:FIVB

※プロフィール 河野 裕輔(かわの ゆうすけ)  1975年8月1日生まれ  ポジション OP.OH 古河4ますらおクラブ-古河2中-足利工大附高(現足利大附高)-中央大学-JTサンダーズ(現JTサンダーズ広島)  現在社業の傍ら、V.TVにて解説者、オーカバレーボールスクール埼玉校にてコーチ業を勉強中。

>> コラムのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック