2021-08-23 08:12 追加
柳田将洋「呼んでいただけるのであればその場(代表)に行きたいのはもちろんあります。そのために常に準備したい」大宅真樹「五輪メンバーからは外されたので、その時点で次の五輪に向けて切り替えた。代表で得られたものをチームに活かしたい」
SV男子 / 全日本代表 男子
――次にサンバーズの連覇についてお伺いしたいんですけども、連覇ってけっこう難しくて、パナソニックがちょっと前に連覇しましたけど、その前の連覇というのがサントリーサンバーズのジルソン・ベルナルドさんがバリバリのアタッカーだった頃まで遡らないとないんですよ。なので、新しい目標である連覇に向けてどうやっていきたいかというところを教えてください。
大宅: 昨シーズンの(連覇がかかっていた)ジェイテクトさんとか見ても、苦しいシーズンになっていたと僕は感じていましたし、追われる立場というのは相当キツイものがあるのかなと今でも感じています。チームはシーズンに向けてスタートしています。スローガンも去年から継続して「PLAY HARD」に決定したんですけども、それを去年はまだ「意識的に最後までボールを追おう」とかになっちゃっていたと思う。今シーズンはそれが当たり前にできるチームに。スローガンが「PLAY HARD」だからというだけじゃなくて、いちプロとして当たり前にやっていかないと、その先というのは見えてこないと思うので。
優勝したのも初めてだし、この先の2連覇というのもまだ想像できていないですけど、そこに対してのモチベーションを去年以上にやっていかないといけない。そうしないと連覇を達成することは難しいと思う。優勝したところから今季の僕らのサンバーズのチームというのはスタートしたと思っているので、また大袈裟ですけど、ジルソン選手がいたときの5連覇を超えれるようなチームを作っていきたいという思いはあります。口で言うのは簡単ですけど、実現できるように。僕もキャプテンなので、そこは自分からチームに発信していけるようにやっていきたいなと思っています。
――柳田選手にはその前に、もう1シーズンサントリーでプレーすることに決めた理由についてもお話しいただけますか。
柳田: そうですね、優勝したのにチーム抜けないと思うんですけど(笑)。とりあえずいい結果を残したので、評価も上げてもらって、それで契約していくというのはある意味理想の展開だと選手としては思うというところが第一。あとはやっぱり連覇という、おっしゃったように難しいチャレンジができる。そこに対して僕もサンバーズで引き続きやっていきたいなという思いがあるのもひとつの要因ではある。ですからそれもしっかり達成できるように。更に評価を上げられるようにという気持ちです。
――また海外に行きたいという思いはありませんでしたか。
柳田:なくはないです。別に海外国内というよりは、自分がどこでやることがベストか、たぶんどこかの取材でも言ったと思うんですけど、それをシンプルに考えているだけなんで、海外でやりたいとか外で自分にとっていいチームが見つかったらそれも全然あると思いますし、サンバーズでプレーしたいってこれからも思い続けるのであればまたサンバーズに所属し続けることもありえます。考え方だと思うんですけど、僕はあまり中か外かというのではなくて、どこでやりたいかという。小さな違いなんですけど、そういう考え方で基本的にはチームを選んでますね。
――では、連覇に向けてどのようにやっていきたいかを教えていただけますか。
柳田:やっぱり先ほどもおっしゃったように、追われる立場で、たぶん自分たちをどう倒していくかという対策が去年以上に練られてくると思うので、自分たちもそれを超えるくらいのパフォーマンスをしなければいけないというのはもちろんわかっています。そこをしっかりと準備の段階、今もそうですけど、例えばプレシーズンとか、練習試合とかそういうところで完成度高めていけるかというのも、すごく重要になってくると思います。あとは昨シーズン塩田達也選手が抜けられたというところで、今年からどういう選手が入ってくるかによって、チームのバランスとかも関わってくると思います。
すでに告知されていますが、中国代表のミドルブロッカーが加入するということで、また別のバレーボールが展開される可能性もチームの作り方によってはあり得ると思っています。そういうところを上手く化学反応させていくというか、単純に足し算をしていくんじゃなくて、掛け算にもできるような、そんなチームにしていければ、昨年以上にいいチームにできると思います。でもその中でコミュニケーションだったり、決まり事だったりシステムだったりルールだったりいろんなことを作っていかないと、メンバーだけよくてもボールが落ちちゃうといった展開とかは全然あると思うので、それだけはしっかりこの夏場、プレシーズンのときを通じてやっていければと思っています。
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