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会見・コメント

2021-09-16 12:06 追加

中垣内祐一監督「石川の復帰で若い選手に安心感が生まれ、のびのびとプレーできた」 アジア選手権インド戦会見コメント

アジア選手権 インド戦 中垣内監督会見コメント

全日本代表 男子

 9月14日に千葉ポートアリーナで行われた第21回アジア男子バレーボール選手権大会予選ラウンド第3戦・インド戦の記者会見から中垣内祐一監督のコメントをお届けする。

(3勝0敗)日本 3(25-15、25-15、25-18)0 インド(0勝3敗)

石川(祐希)がチームに復帰して、若い選手も安心したのか、終始我々のペースでのびのびとやれたと思います。特に宮浦(健人)、大塚(達宣)は安定したプレーをしていました。大塚は初戦であまりいい活躍ができず、次の試合は出場機会がなかったので、何とかその力を見せたい、活躍したいという思いが強かったのではないでしょうか。宮浦に関してはブロックもスパイクも、ディフェンスも非常によくやれていました。今日は石川、宮浦、大塚が3人揃って8割5分くらいのスパイク決定率があった。そういう意味では楽なゲームだったと思います。

チームとしては全般的にディフェンスをつないでいましたが、特にレフト側からのブロックはもう少しほしかったし、ディフェンスもつなぎたかったと思いますけど、あそこは課題ですね。これから相手のサイドスパイカーも強くなり、そこから攻められることも多くなると思いますが、ブロックやラインのディフェンスはきっちりやっていかないと、なかなかポイントをとれないと感じています。

――大塚選手の初戦よりよくなったところとその要因は?

中垣内:彼らの調子は水物みたいなところがあって、何かひとつきっかけがあるとパッといいプレーが続いて、あまりいい入りではないと、その試合を通してよくないことも若い選手には多々あると思います。今日のスパイク1本目はラッキーなタッチアウトからスタートしましたが、気分がだいぶスッキリしてスタートを迎えられたんじゃないかと。それと、1戦目は交代になり、自分を相当ふがいなく感じていたと思うし、このスタートに懸ける思いが彼自身、すごく強かったんじゃないかと思います。そのような中で求められるプレーができたということで、彼自身が今日は納得感、満足感のある顔に見えました。途中までは3セット目、最後2本になるまで10本中、10本スパイクを決めていましたので、より満足できたのではないでしょうか。

――石川選手が入ることにより、チームのメンタル面はどのように変わったのかということと、 戦術やスキルの面で前の2試合とは違うことができていたと感じたことがあれば教えてください。

中垣内: 基本的に石川は練習の時から常にリーダーシップをとって、コート外を含め働きかけを多くしていますので、それがコートの中に入ってくると自ずと若い選手、大塚や宮浦もそうですし、 あるいは高橋(藍)もそうですけど、安心感が生まれるとは思います。やはりプレー的にももう1ランク上のプレーヤーですので、 余裕を持って周りを見渡しながらプレーしていると思います。

彼が入ることでいちばん大きく変わる点はブロックの高さが出るので、相手チームによっては石川の前から攻めてこないようになり、自ずとブロックの注意する場所が絞られてくる。そういう意味で、 石川が入ってくると我々のディフェンスのシステムがとりやすくなってくるといえます。

――この大会に入って宮浦選手の成長している部分と改善してほしい点があれば教えてください。

中垣内:対戦相手もそのレベルも毎日違うので、見え方も変わり、日を追うごとにというのは難しいですが…。それはさておき、彼がシニア代表で試合を通して出るというのは初めてのことですし、初戦は硬さが見られましたが、アンダーカテゴリーでは場数を踏んでいて、高校生の時も世界上位の成績を残しています。そういう意味では緊張したり云々というのはあまりないかもしれませんね。

スパイクの能力はある程度評価していましたが、それに加え今日はブロックやディフェンスなども積極性が見られたのは彼のよくなっている点です。特にこの大会に向けての合宿で強化してきたことですし、強化の結果をコートの上でちゃんと発揮できてるなと評価しています。

写真:坂本清、火野千鶴

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