2021-09-18 11:59 追加
中垣内祐一監督「山本智大と大宅真樹のディグがきっかけとなり、自分たちのペースで試合が進められた」 アジア選手権オーストラリア戦コメント
中垣内祐一監督 アジア選手権オーストラリア戦会見コメント
全日本代表 男子
9月17日に千葉ポートアリーナで行われた第21回アジア男子バレーボール選手権大会順位決定予備戦第2戦・オーストラリア戦の記者会見から中垣内祐一監督のコメントをお届けする。
日本 3(25-23、25-17、25-23)0 オーストラリア
1セット目序盤から(トーマス・)エドガー選手を中心にオーストラリアにいい調子で進められましたが、エドガーはスパイクの本数が増えると疲れてくるのはわかっていたので、1セット目の後半以降は我々のペースで進められました。そのきっかけを作ったのは山本(智大)や大宅(真樹)のディグであり、大宅や大竹(壱青)が入ったことで、いい調子になり、自分たちのペースになったと思います。そういう意味では大宅は今日の試合で頑張っていたかなと。2セット目もいいサーブが入っていましたし。ただ、クイックがなくなるので、攻撃が単調になり、その辺りはまだ課題点かと思います。
――昨日の試合は嫌な形で負けてしまい、その後、どのように修正してきましたか? 選手に指示されたことなど、どのように切り替えたのかを教えてください。
中垣内:選手たちは相当なフラストレーションを抱えたので、それを払拭させるような話がそれぞれからありました。でも、我々が話をするというよりは選手自身が今日に向けてメンタルを整え、しっかりと気持ちを持って取り組むことができたのではないかと思います。
昨日は中国が最高にいい調子で、我々が最低の調子という試合になってしまいました。そういう試合もたまにはありますが、今日は違うスタートになるだろうという思いも非常に強かったし、自信を持って取り組みさえすれば我々のペースで試合が進むと確信していました。選手たちには「我々が東京オリンピックで得たプライド、自信をしっかりとコートで出していこう」と伝えました。
――今日の試合はディフェンスがよく、ラリーで勝つ試合も多かったと思います。その辺は日本らしさが出たということになるのか、どのような印象を持ったのかを教えてください。
中垣内:エドガーは日本で長くプレーしているので、選手たちは相当研究し尽くしているところもあります。自分たちがエドガーに対してしっかり準備をしたから彼の攻撃に対するディフェンスは不可能ではなかった。それでも彼がいい調子で打ってくるとなかなか拾えませんが、少し疲れている中でのプレーというのは我々にも十分対応可能だったと思います。そういう中で山本と大宅はいいディフェンスをしたと考えています。
――セッターが大宅選手に交代してからアタッカーの被ブロックが減ったように思いますが、その要因はどのように受け止めていますか?
中垣内:大宅はサイドのトスが伸びればスパイカーとしては打ちやすかったのではないかと思います。ブロックにかからないようなトスを上げることができ、特にハイボールはパス力もありますし、力のあるセッターだと思います。反面、クイックは少なくなりますけど、李(博)のAクイックは使えましたので、李とパイプで真ん中は凌ぐことができました。
――今日の大宅選手のトス回しはどのように評価されていますか?
中垣内:現時点で非常によかったのではないでしょうか。ただ、我々が目指してきたバレーボールにはまだ少し届かないのかなと。もっと小野寺(太志)のクイックも使いたいし、Bクイックを使いたいのですが、それがまだ使えていないところがある。若干単調になっていましたが、相手ブロッカーにも助けられました。また、ネット際での失点が少し目立ちましたので、そこはもう少しなくしていくべきかと思います。
――大竹選手について。バーレーン戦の時、ミスが多いとおっしゃられていましたが、今日はいいプレーをしていました。監督の評価を教えてください。
中垣内:数字上の結果は非常によかったのではないかと思います。コートインタビューで僕は「ミラクル」という表現をしましたが、彼に対していつも感じるのは、ラッキーではなく、当たり前のプレーをしてほしいということです。ロジカルなプレーを自分自身に求めていると、次に生きてくると思います。決まった、決まらないということだけを追い求めていると、なかなか安定したプレーは身につかないのかなと。彼にはそれをずっと言っています。
また、彼のいいところはブロックが安定しているところですね。今日も1本決めましたけど。スパイクの方は今お話ししたようなことを感じています。
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