全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>中垣内祐一監督「サーブが機能せず、ブロックが止めきれなかった。明日は当然ベストを尽くして勝ちに行く」アジア選手権チャイニーズタイペイ戦コメント

会見・コメント

2021-09-19 11:41 追加

中垣内祐一監督「サーブが機能せず、ブロックが止めきれなかった。明日は当然ベストを尽くして勝ちに行く」アジア選手権チャイニーズタイペイ戦コメント

中垣内祐一監督 アジア選手権 チャイニーズタイペイ戦コメント 

全日本代表 男子

 9月18日に千葉ポートアリーナで行われた第21回アジア男子バレーボール選手権大会準決勝・チャイニーズタイペイ戦の記者会見から中垣内祐一監督のコメントをお届けする。

   日本 3(25-16、22-25、25-21、25-20)1 チャイニーズタイペイ

会場インタビューでも言いましたが、我々が思うようなプレーができなかったということもあったものの、チャイニーズタイペイもかなりレベルが上がったなと。セルビア出身の監督を招聘して強化して、年々着実に力をつけているし、面白いアスリートがいると感じています。

サーブがきっちりと機能しないところに我々がペースを掴めない原因があると思います。決してサーブを練習してこなかったわけではないですが、どうもしっくりきていない。第4セットの小野寺(太志)のような安定したサーブが入ると、途端に我々のペースで試合が進むのですが、なかなかそうならないところにもどかしさを感じています。

ブロックについては、今日は相手が打ってくるところがわかってはいたけれど、止めきれなかった。最後はようやく連続で止めることができましたが、なかなかストレスの溜まる試合だったかと思います。

――スタートから高梨(健太)選手を起用しましたが、その意図と彼のこの試合の評価、今大会を含め、ここまでの評価を教えてください。

中垣内:今日は高橋(藍)の足の調子がいまひとつだったので、高梨をスタートから起用しました。この大会に限らず、高梨はネーションズリーグの時から、ピンチの時に出場して多くのケースで活躍しています。スーパーサブ的な働きをずっとしてくれていると思います。

今日も厳しい中でサーブレシーブにディフェンスと、何本もいいプレーがあり、よく頑張りながら耐えているという印象を受けます。ブロックも非常によく、シャットアウトを得るケースが多いですね。サーブはここのところ、あまりいいサーブが入っていない印象を受けます。課題のサーブレシーブは日々向上していると感じます。ディグについては、今日は真ん中にいて、何本かいいディグが立て続けにあり、そこに救われた感があります。

――今大会、今日のチャイニーズタイペイやカタールなどのレベルが上がっているとおっしゃっていましたが、アジアの図式が変わってきている中、勝つことが大変になってきていることを改めて実感する部分があれば教えてください。

中垣内:私が選手だった20~30年前の話になると、アジアで強い国は日本、中国、韓国しかありませんでした。それ以外の国には誰を出しても勝てるし、セットを落とすこともないという図式になっていました。でも今はFIVBやAVCがクリニックをしながら、アジアのバレーボールのレベルを上げようと活動し、年々成果が出てきています。もうひとつはアジアの国々の中にも積極的に外国人監督を登用して強化しようと考えるチームが出てきています。

そういった国が腰を据え、手間暇をかけて強化をすると、もともとアスリートとしてはそれなりの才能、能力を持っている選手たちですから、あっという間にいいレベルの選手になってしまう。アジアの選手の特徴としては、それほど大きくはないものの、ジャンプ力があり、肩が強い。パワーがあるスイングをするイメージで、運動能力の高さを感じます。 今日のチャイニーズタイペイもそうですし、バーレーンにも小さくていい選手がいました。年々、競技になってきていると感じます。

――この大会のひとつの目標は、決勝に進み、世界選手権の切符を獲得することとおっしゃっていましたが、五輪メンバーを何人か欠く中で目標にたどり着いたことをどう評価されていますか? また、明日の決勝はアジアのライバルのイランですが、どのような戦いにしたいかを教えてください。

中垣内: 我々の今大会の目標はランキング(による出場)ではなく、戦ってしっかり世界選手権の切符をとること、イコール上位2チームに入ることで、それを達成することはできました。オリンピックを戦ったチームとは全く違うので、日々、スターティングメンバーも変わり、コンディションもいろいろある中で、みんなよく頑張っていると思います。

とはいうものの、出場している以上は優勝を目指すことはどの大会でも当たり前のことですし、明日も当然勝つべくプレーします。今日出なかった選手もコンディション次第ですが、治療して様子を見て、出場できそうだったら本当に全員で、ベストを尽くして勝ちにいきたいと思います。

――高橋選手が足を痛めているというのは、どのような状態で、明日は今おっしゃられたように確認されてからの出場ということになりますか?

中垣内:そうですね。大事をとってということもあるでしょうけど、今晩しっかり治療して、状態を見てということになろうかと思います。 捻挫や膝を捻ったなどのアクシデントではなく、疲れからくるものです。

写真:黒羽白

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック