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コラム

2021-10-12 19:06 追加

河野裕輔のエール第10稿(前編) いよいよ始まるVリーグ!!その1 各チーム展望とスタメン予想など

河野裕輔コラム

V1リーグ 男子

元日本代表でJTサンダーズ広島でも活躍した河野裕輔さんのコラムです。今回はいよいよ開幕が迫るV.LEAGUE DIVISION1 MENについて、各チームの開幕スタメン予想や展望を語っていただきます。前編は昨シーズン上位5チームから。

◆遂に開幕!
2021年10月15日、遂にVリーグ男子ディビジョン1の開幕だ。
今回は開幕に先だって昨シーズンのデータを基に、今シーズンの各チームの戦力予想を立ててみたい。この分析は各チームの公式発表、Vリーグ公式HPを元に主観100%で作成した事をあらかじめ申し上げておく。

それでは昨シーズンの順位で予想を述べていこう。

◆サントリーサンバーズ

昨シーズンのチャンピオン。シーズン後にMBの塩田が引退するも、中国から211cmのMBポン・シーコンを獲得。不安材料はOPムセルスキー。彼のコンディションがどの程度回復しているか分からないが、ムセルスキーがいない場合にどうするかが課題になりそう。

一番のストロングポイントはサイドアウト。常に4枚攻撃を仕掛けて高確率でサイドアウトを取っていくことから、連続失点が少ないチーム。そして柳田、ムセルスキーのビッグサーバーを中心に、しっかりと「サーブで殴れる」ことも強みであろう。また日本代表チームを経験した大宅のセットにも注目だ。彼自身がコート中央エリアのスロットを積極的に使うことの重要性を肌で感じたであろうことから、新戦力のポン・シーコンや柳田のBickの使い方も進化していると予想する。

今シーズンも多彩な攻撃から一気に勝負を決めに行くスタイルに期待したい。

◆パナソニックパンサーズ

昨シーズン準優勝チーム。オリンピック覇者のフランス代表の監督でもあるティリ監督が率いる。

福澤、専田が引退したものの昨シーズンから大幅なメンバー変更はないと思われる。今シーズンも昨シーズン同様欠点の少ないバレーボールを展開することが予想される中、注目はOP。清水のコンディションのことを考えると、大竹がどこまでチームを引っ張れるかにかかっているのではないか。
OHはクビアクを中心に渡辺、仲本、今村ら層が厚く、大崩れをする印象は少ない。MBも主将の山内を中心に兒玉、白澤ら経験豊富な選手がしっかりとバックアップ。Lも永野、伊賀の信頼感厚いメンバー。となるとやはり大竹の奮起に期待したい。

パナソニック得意の展開であるトータルディフェンスからのブレイクで、一気に首位を独走したい。

◆ウルフドッグス名古屋

昨シーズン3位。クリス・マクガウン監督を新監督に迎えてのシーズン。大幅なメンバー変更は無いものの、クリス監督の目指すバレーボールはどんなものなのか興味は尽きない。
主将でOPのクレクを中心に、組織的に動くバレーボールなのではと予想する。WD名古屋の強みはOPクレクの攻撃力に見えるが、本当の強みは組織力である。確かにクレクの攻撃力はずば抜けているが、そこを活かすための周囲のプレーが素晴らしい。

ウルフドッグスの名前が示す通り、統率された「群れ」で動いているときのWD名古屋は相手がどんなチームでも勝利をもぎ取る力を持っている。課題は「群れ」が「個」になってしまった時。クレク頼みになった瞬間に一気に苦しい展開になっていたことから、WD名古屋のキーポイントは、ファーストタッチの精度をどこまで高められるかになってくるであろう。

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