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会見・コメント

2021-10-20 20:40 追加

島村春世「チームの新しい演出に気持ちが高ぶった」、鈴木千代「将来的にはセッター希望だが、今はどんなポジションでもチームに貢献したい」 V1女子会見

10月16日 NEC VS KUROBE 会見コメント

SV女子

 10月16日にとどろきアリーナ(神奈川県)で行われたバレーボールV1女子NECレッドロケッツ対KUROBEアクアフェアリーズの試合後の記者会見コメントをお届けする。

 NEC 3(25-15、25-19、25-12)0 KUROBE

■NECレッドロケッツ

●金子隆行監督

サーブがひとつの鍵になるというところで、それがうまく機能し、相手のオフェンスの的を絞ることができたと思います。今季オフェンスを強化してきて、苦しい状況もありましたが、そこをしっかり古谷(ちなみ)、曽我(啓菜)、廣瀬(七海)が打ち切るというパターンもできていたので、ある程度、夏場にやってきたことができたかなと思います。

――リベロの選手の使い分けについて。レセプションリベロとディグリベロではない起用法のようでしたが…?

金子: レセプションリベロとディグリベロというやり方も確かにありますが、井上(琴絵)、小島(満菜美)はどちらもレセプションもディグも高い能力を持っているので、そこを分けてしまうのはもったいない。そして、ファーストリベロ、セカンドリベロと決めてしまうのももったいないので、一人のミドルの選手に対して、一人のリベロが入っていく(島村春世選手と小島選手が交代、山田二千華選手と井上選手が交代)という方法をとらせてもらいました。

――塚田しおり選手をスタートから起用した理由と、今日の試合の評価を教えてください。

金子:塚田は日頃からコツコツ努力する選手ですし、入団5年目ということで経験値というところを意識して使いました。また、両サイドにしっかりトスを伸ばすことができるので、そこをしっかりやっていきたいというところで起用しました。2セット目の途中でトスが短くなるケースがありましたが、そこから持ち直して、しっかり修正できたことは彼女にとって大きな収穫だったので、そこは評価できるのではないかと思います。

――古賀紗理那選手は開幕戦出場は難しいと予想されていた中、後衛のみですが、出場されました。今後は徐々に出場機会を増やしていけるという見込みでしょうか?

金子:シーズンは長いので、1戦1戦が大事なことは十分わかっていますが、一番大事なのは総力戦で戦い切ることです。古賀に無理をさせて再発等あると困るので、慎重に本人と話し合いながらコンディションを上げて行ければいいかなと思っています。

――今日の試合、怪我が完治していない中でも、第2セットのあの場面で古賀選手を起用された意図を教えてください。

金子:試合感覚を失いたくないというところはあります。怪我も回復してきている部分もありますし、コンディションは徐々に上がってきていますけど、試合から遠ざかると試合勘を取り戻すのに時間がかかると困る。また、気持ちの部分でもゲームに入ってきてほしいので、そういった意味で起用させてもらいました。今できるベストを出してほしいと伝えているので、彼女なりに判断して動いていると思います。
第1セットで使うことも考えましたが、流れも悪くなかったので。2セット目は劣勢なスタートだったので、彼女が入ることで空気が変わることも考えられたというところで、起用しました。

―― 実際に古賀選手がコートに入ったことにより、もたらすものなど感じたところはありましたか?

金子:会場の皆さんも何か感じる部分があったかもしれませんが、ただ、彼女だけのチームではないということは理解してほしくて…。もちろん、注目はされると思うのですが、チームには20人の選手がいます。その20人全員が主役であり、その中の1選手でしかないというところは皆さんにご理解いただきたいと思います。

もちろん彼女の力がチームにもたらすものは大きいと思いますが、 全員で戦っていくことがテーマなので。ただ、彼女のコートでの働きぶりは、ベストパフォーマンスにはまだ遠いかなという感じはします。レセプションの部分でも、若干精度が低いところがありました。それは本人も理解していると思うので、徐々に上げてくれると信じています。

――古賀選手が故障していることで、他の選手たちの「自分たちがやらなければ」と責任感が生まれている部分はありますか?

金子:五輪に3名選ばれましたけど、彼女たちだけのチームではなく、土台をつくるのは夏からチームをつくっているメンバーだとずっと言ってきました。全員が責任をもってパフォーマンスを出そうというところははっきり見え、チーム力が上がってきていることを感じています。ただ、シーズンを通して、より結束力を固めて、4月のファイナルに向けて成長できるのが優勝できるチームだと思うので、これからも総力戦で1試合1試合ベストを尽くしていきたいなと思っています。

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