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インタビュー

2014-05-12 09:09 追加

GMに聞く 第1回 岡山シーガルズ 岡野實さん

Others / SV女子

スター選手の活躍が県内認知にもつながる

リオ五輪では正セッターとしての活躍が期待される、宮下遥選手

-山口選手は2010年の世界選手権と2012年のロンドン五輪で銅メダルメンバーとなりました。メダリストを輩出したことはチームにとっても大きなことだったのでは?

山口はそのコートネーム(ユメ)の通り、夢を叶えてくれました。ロンドン五輪後、岡山に帰ってきた彼女を地元の大勢の方々が出迎えてくれて、その5年前に掲げた運営理念が現実となり、目頭が熱くなりましたね。また、2010年にはセッターの宮下遥も全日本デビューし、将来の全日本を担う期待の星として、現在も注目されています。さらに、2012年には2度の五輪出場経験を持ち、知名度のある栗原恵が入団しました。このようなスター選手の存在がチームの知名度アップにも貢献し、少しずつ県内でも認知してきたように思います。宮下は、小学生の時からオリンピックでメダルを取りたいという夢を抱いている選手なので、ぜひ実現させてほしいですね。

-これから、リオに向けて期待の選手は?

宮下を中心に、今回、全日本に選ばれた関李香、川島亜依美、そして、リベロの丸山亜季などには頑張ってもらいたいと思っています。

スポンサーを増やすための努力

-岡野GMから見た、クラブチームの単独企業チームにはないメリットはどんなことだと思いますか?

企業チームは監督やコーチが単年度契約になっているところが多いので、シーズンごとに結果を出さなければならず、長期計画で若手選手を育てることが難しい側面があります。しかし、クラブチームはたとえ成績が悪くても監督を交代させず、数年間をかけて構造改革を行うことが可能です。1シーズンの成績云々ではなく、育てていくことでスポンサーへの説明責任を果たすことが可能なことがメリットなのではないでしょうか。企業スポーツは日本独自のシステムで長年、日本のスポーツ界の競技力を支えてきましたが、2000年以降その受け皿が減り、企業がスポーツを支える体力も弱ってきています。このような時代にクラブチーム型の考え方を導入するというのもありなのではないかと考えます。

-現在、岡山のスポンサーや会員はどのような構成になっていますか?

スポンサーは51社、法人会員が200社以上、個人会員はベーシックからプラチナまで5つの種別がありますが、計2500人以上います。2012年は銅メダル効果で個人会員が増えました。また、栗原選手や宮下選手のファンも多くいますね。

-スポンサーや会員を増やすために努力していることはありますか?

河本監督の指導力は企業マネージメントにも通じるところがあるので、企業やライオンズクラブなどで講演を行い、それをきっかけにスポンサーになってもらうこともあります。なぜ外国人選手を獲得せずに現在のレベルを維持できるのか?という点は、企業の方々にとっても興味深いようです。

-今後の展望はどのようにお考えですか?

2012年にチームに加入した栗原恵選手

2012年にチームに加入した栗原恵選手

地元の岡山の会員をもっと増やしていきたいですね。昨年は、岡山市議会議員の皆さんが全員、応援する会にご入会していただきました。お礼に栗原選手らキーになる選手を連れて行き、議員さんたちに大変喜んでいただきました。行政、経済団体、メディア各社、市民の皆さんの力あってのクラブチームなので、今後も皆さんに応援し続けてもらえるよう、運営側としても選手と市民とのふれあいの機会をより多く作れるよう努力していきたいと思っています。

-本日はありがとうございました。

(聞き手:高井みわ 写真:黒羽白)

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