2021-10-26 19:00 追加
WD名古屋・バルトシュ・クレク主将「主将には選手が投票で決めてくれた」高梨健太「僕らがしているバレーができなかった」
SV男子
――クレク主将に、キャプテンになるのはバレーボール人生を通して初めてか?
クレク:代表チームや下のカテゴリでやったことはありますが公式にチームのキャプテンとして務めるのは初めてです。
――異国のチームでキャプテンを務めるのは特別なことだと思うが、いきさつはあるか?
クレク:(隣にいる)監督が言ってどうぞということでしたので話します。選手が投票により決めてくれました。先ほどの(VOM)インタビューでも答えましたが、このような素晴らしいメンバーの中でキャプテンに選ばれるというのは光栄でもありますしプレッシャーも感じます。
――Vリーグのシーズン前の話だが、今年はオリンピック、ヨーロッパ選手権が開かれる特殊な年だったが自身としてはどのような経験だったか?
クレク:逆に今年が特別な年だとは感じていません。コロナ禍の前のシーズンに戻った感じです。(コロナ感染が広がった)昨年が国際大会が開かれなかった特別な年だったと思います。ポーランドの代表チームにとって素晴らしい経験ができた良い1年だったと思います。
私が経験したこと全てをチームに持ち帰って若い選手の育成や今後の成長に役立てられるようにチームに伝えていきたいです。
――マクガウン監督に。お父様も以前日本で指導に当たられていて(注※)、ゆかりがあると思いますが、日本のチームの指揮をするにあたる思いは?
マクガウン:スイマセン(日本語で)(暫く言葉がでず)
父のことを毎日思います。父のアドバイスが恋しいです。日本でここにいられるということは私にとって本当に特別なことです。父は日本、日本人のことを愛していました。いつも家に帰ってきては日本の素晴らしいことを楽しそうに話してくれました。
家族としての伝統をこのような形で引き継ぐことができたことを光栄に思います。
――日本のプレーのスキル、レベルをどのように見ているか?
マクガウン:世界中で知られているように日本のバレーボールは技術的にレベルが高いです。基礎的な技術はどの選手も高いレベルで持っています。フィジカルの強さ、大きさに頼ることができない分、技術があるにもかかわらずさらに向上させようとしているところが印象的です。
私のチームの選手の身体能力が劣っているというわけではありません。力強いジャンプ力や機動力を持ち合わせた選手がたくさんいます。
――クレク主将に。マクガウン監督はどのような監督か?
マクガウン:(私はここにいられない。出ていこうかと笑いながらジェスチャー)
クレク:マクガウン監督はアメリカのバレーボールの指導に長く携わられています。それぞれの国のバレーボールのカルチャーがあります。私のバレーボール人生の中ではじめてアメリカのバレーボールに触れる機会になりました。彼のバレーボール自体が非常に好きです。
だたやはりチームの中に浸透させていく点については、「プロセス」として取り組んでいなかければいけないし、時間もかかります。ここまではチームに非常に浸透していると思いますし、今後も個人、チームとしてもそこを磨いていきたいと感じています。
――去年より観客の方がバレーボールを楽しもうとしており、バレーボール文化が地域に根付く可能性があるように見えるがどのように感じているか?
クレク:試合は勝つことを第一に考えます。その次に楽しむためにやろうと常に臨んでいます。その中でチームメイトを鼓舞する、皆さんに楽しんでいただく意味を込めて(味方のサーブの時に)手をたたくようにしています。
観客の方がチケットを買って見に来てくださっているということは、しっかり楽しみたいからだと思っています。壮大感は試合の中で伝えていきたいです。コロナ禍で応援の制限のある中で手をたたくことで少しでも楽しんでいただけるように自分なりに工夫してやっています。
ホームゲームの中でビジョンを使って、盛り上げたりだとかバレーの知識をより視覚的に得られるようにすることに取り組んでくださっているので、そういう点も皆さんのバレーボールの理解の向上に繋がっています。(ポーズをとりながら)今後も続けてやっていきます。
注※マクガウン監督の父は、カール・マクガウン氏。NECブルーロケッツ(2009年5月に休部)のコーチとして日本で指導をされ、「リードブロック」を日本のチームで初めて導入したといわれている。2016年11月30日に死去。
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