2022-01-07 09:04 追加
金蘭会に敗れ、コートを去った松山東雲のエース・佐伯亜魅加(岡山内定)「石川真佑さん(東レ)のような選手が目標」。皇后杯でも活躍した下北沢成徳は3年ぶりの春高で快勝。 春高女子2回戦
春高女子2回戦の結果
高校バレー 女子
春の高校バレー(第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会)は6日、東京体育館(東京都)で2回戦が行われた(無観客)。女子は昨年優勝校で双子の深澤めぐみ・つぐみ姉妹が牽引する就実(岡山)、準優勝校の大阪国際滝井(大阪)、ベスト4の東九州龍谷(大分)、古川学園(宮城)などシード校が登場した。
エース・佐伯亜魅加、セッター妹尾紗香の2選手がV1の岡山シーガルズに内定している松山東雲(愛媛)は、2017年・2018年に春高2連覇を果たしている金蘭会(大阪)と対戦。金蘭会もエースの吉武美佳主将が久光スプリングスに内定しているが、試合序盤はスパイクが決まらず、松山東雲のリードで試合が進んだ。しかし、第1セット終盤から上村杏菜(1年)らの活躍により金蘭会が逆転でセットを先取。金蘭会は第2セットも中盤から連続得点するなど勢いを止めず、ストレートで勝利した。敗れた松山東雲の2選手は今月中旬以降に内定先に合流する予定(新型コロナウイルス感染拡大の状況により変更の可能性もあり)。佐伯選手は「自分は大型選手ではないので、ブロックを抜いて決めるのが巧い石川真佑選手(東レ)のような技術を身につけていきたい」と意気込んだ。
古豪同士の対決となった東九州龍谷と共栄学園(東京)の1戦は、フルセットの末、共栄学園が勝利した。ベスト4常連の東九州龍谷が2回戦敗退となってしまったが、佐村真唯(まい)主将は、「サーブで崩す作戦だったが、サーブが弱くなり、相手の堤(亜里菜)選手にたくさん決められてしまった。後輩にセンターコートに立たせてあげられず、申し訳ない気持ちだが、ついてきてくれたことに感謝したい。この3年間で技術力、人間力が成長できたと思う。卒業後は関東1部リーグの大学でバレーを続ける予定だが、東龍で学んだことをこれからもしっかり生かしていきたい」と語った。
今年度のインターハイ優勝校で、皇后杯でもV2チームにストレート勝利、V1チームからも1セットを奪った下北沢成徳(東京)は城南(徳島)と対戦。圧倒的な強さを見せつけたかに見えたが、小川良樹監督は「相手が2戦目でコートに慣れている中でこちらは初戦という難しさがあった。セッターのトスが高くなりすぎたり、両エースも1本目のスパイクをミスしていた」と冷静に語る。「3年ぶりの春高だが、開催地が東京なので、私にとってはホームのような感じ。でも、選手たちにとっては3年生も含めて初めての舞台なので、その気持ちに寄り添い、理解してあげたい」と選手たちを思いやった。皇后杯でコートが4面張れる規模の会場を経験したこともプラスになっているという。古川愛梨(2年)は「初の春高で緊張感があった。皇后杯で自信になったことを忘れずに、次戦ではもっとしっかりスパイクを打ち切りたい」と反省点を述べた。
大会3日目の7日は3回戦終了後に準々決勝のスケジュールとなり、準々決勝進出チームはダブルヘッダーで試合を行う。
【1/6女子2回戦の結果】
就実(岡山) 2(25-23,25-16)0 細田学園(埼玉)
日立第二(茨城) 0(14-25,9-25)2 岡崎学園(愛知)
米沢中央(山形) 2(25-20,25-16)0 金沢商(石川)
八王子実践(東京) 2(25-20,25-21)0 開智(和歌山)
大阪国際滝井(大阪) 2(25-17,25-16)0 福井工大福井(福井)
熊本信愛女(熊本) 2(25-21,25-22)0 都市大塩尻(長野)
松山東雲(愛媛) 0(20-25,15-25)2 金蘭会(大阪)
東九州龍谷(大分) 1(25-18,17-25,21-25)2 共栄学園(東京)
川崎橘(神奈川) 0(19-25,18-25)2 都城商(宮崎)
三重(三重) 2(25-19,25-16)0 米子北斗(鳥取)
帝京大三(山梨) 0(10-25,14-25)2 古川学園(宮城)
近江兄弟社(滋賀) 0(20-25,13-25)2 進徳女(広島)
城南(徳島) 0(14-25,10-25)2 下北沢成徳(東京)
県岐阜総合(岐阜) 1(25-21,21-25,19-25)2 奈良文化(奈良)
誠英(山口) 2(26-24,25-20)0 聖和女学院(長崎)
八女学院(福岡) 2(18-25,25-14,25-22)1 秋田北(秋田)
【1/7女子3回戦組み合わせ】
就実vs熊本信愛女
八王子実践vs三重
岡崎学園vs米沢中央
都城商vs金蘭会
進徳女vs下北沢成徳
大阪国際滝井vs共栄学園
奈良文化vs八女学院
古川学園vs誠英
写真:坂本清
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