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バレーボールマガジン>インタビュー>井上愛里沙&中川美柚「コートに立って優勝できた。嬉しいし自信になります」久光スプリングス 皇后杯優勝インタビュー(前編)

インタビュー

2022-01-14 17:00 追加

井上愛里沙&中川美柚「コートに立って優勝できた。嬉しいし自信になります」久光スプリングス 皇后杯優勝インタビュー(前編)

SV女子

──決勝の東レアローズ戦もフルセットになりました。

井上:東レ戦に関しては、今季、リーグで2戦ストレート負けだったんですが、自分たちのミスや失点が多かったのが敗因だと思っていて、そこを改善していこうとチームでも話し合っていました。あの東レ戦が、天皇杯皇后杯にも繋がったと思います。自分たちのミスを少なくして、サーブで攻めて相手を崩してブロックとディグ、トータルディフェンスで1点を取る。東レに2戦負けて嫌な印象がつきがちですが、実はチームの形がすごく見えた一戦で、私自身はそういったことがちゃんとできれば、次は勝てると思っていました。 皇后杯でも東レさんは力があってなかなか簡単には勝たせてくれませんでしたが、とにかく自分がやることは得点を取ることで、サーブレシーブに入らないシステムでやっていたので、オフェンスに専念しようと。周りの人に助けてもらったなという感じでした。

中川:リーグで簡単に負けてしまっている印象があったんですが、皇后杯では自分たちのいいバレーができていたし、良い流れを作れたことですごく自信になっていたので、リーグのときとは気持ち的に違っていました。1セット目を取られたんですが、「あーだめだ」という感じはしなくて、「いける」という感覚で、強気で攻められていたので、良かったのかなと思います。

──2人が入団した年の皇后杯でも久光スプリングスは優勝しましたが、今回はコートに立って優勝を勝ち取りました。やはり全然違いますか。

井上:自分が出ていないときは、優勝しても外から見ているみたいで、もちろん嬉しいんですが、「すごいなあ」という感じでした。神的な人たちがたくさんいたので、「やっぱりすごいチームに来たんだなあ」という感覚。今回は自分がちゃんとコートにいて、やっと優勝できたんだという気持ちでした。

中川:1年目に優勝したときはユニフォームを着ていなくて、外で応援してたんですが、観戦者みたいに「行けーーー!」と、応援していました。優勝したときに自分がコートに立てていたのはやっぱり嬉しかったですし、もっともっと頑張ろうと思いました。

──入団したばかりのとき、久光に入った理由を「すごい人たちの中でもまれて、頑張りたい」と言っていたのを思い出します。実際にコートに立って結果を出しました。

井上:2年目ぐらいからコートに立たせていただいてるんですが、結果が出ていなくて、それも惜しいではなく下位(7位、8位)になっていたので、苦しかった事の方が多かったんです。それで何回も逃げたくなったり。優勝したときには、ちゃんと頑張ってきて良かったなって感じました。

中川:やっぱりその苦しさがあったからこそ優勝が嬉しく感じたんだと思います。自分がコートに入っていても勝てた。それは自分にとっても自信に変わると思います。1年前は自信がなくて、自分の持ち味もわからず、ただがむしゃらにやっていた感じでしたが、今はバレーや一つ一つのプレーに対する考え方も変わってきました。皇后杯は周りの方々が支えてくれたから優勝できたと思っているので、次に向けて気を引き締めていかなきゃと思っているところです。

(後編に続く)

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