2022-01-21 18:05 追加
埼玉上尾・青柳京古「高い打点から打つミドルブロッカーもいるというところをアピールできれば」、KUROBE・ラッツ・メレーテ「日本のバレーの速い動きやディフェンスのよさを楽しみたい」 V1女子会見
1月15日 埼玉上尾対KUROBE 会見コメント
SV女子
1月15日にサイデン化学アリーナ(埼玉県)で行われたV1女子、埼玉上尾メディックス対KUROBEアクアフェアリーズの試合後の記者会見コメントをお届けする。
埼玉上尾 3(25-20、22-25、25-23、25-19)1 KUROBE
■KUROBEアクアフェアリーズ
●鈴木千代選手
年明け初めての試合。チームで取り組んできたことを出せていた部分もあり、そういう時は点数がとれていたのですが、出せていない時も多く、それがなかなか勝利に結びつかない要因かなと。リーグが続く中でそれをどれだけ修正していけるかだと思うので、チーム全員で取り組んで、また勝てるように頑張れたらと思います。
●細沼綾選手
いい時もありますが、その後に連続失点も多く、そこで相手に流れを持っていかれて、また自分たちで流れを作っていかなければならないというところから始まるという試合展開が多いので、そこをなくしていかないと勝利が厳しくなってしまいます。連続失点が今の課題かなと思います。
●ラッツ・メレーテ選手
新年が明けて、後半戦初の試合でしたが、ブランクがあったものの、私の感覚ではとてもいい感じに仕上がったのではないかと思います。ただ、そのいい感じの部分よりも更に勢いを失いかけた部分だったりとか、ミスが多くて、それが失点につながってしまったと思うので、それを踏まえて明日もしっかり挑戦していきたいと思います。
――ラッツ選手に。チーム合流直後はコンディションがよくなかったと監督から聞きましたが、現在のコンディションは? また改めて、日本のVリーグの印象について教えてください。
ラッツ:リーグ序盤はケガがあって試合に出場できませんでしたが、前半戦が終わり、約1か月の休みがあったので、その間にしっかりとコンディションを整えて戻ってくることができました。現在は完璧なコンディションで臨んでいます。
日本のバレーボールの印象については、私たちのチームと他のチームにすごく大きな差があるわけではなく、競争が激しいというのが印象的でした。それに加えて、私自身は世界中のチームでプレーしてきましたが、日本は他の国に比べてディフェンスが良くて、動きも速い。なので、それを楽しんでやっていければいいと思っています。
――細沼選手に。今日は出身地の埼玉でのゲームになりましたが…?
細沼:この会場は小学生から高校生までよく試合をしてきた馴染みのある体育館です。ここで久しぶりにVリーグの試合ができ、すごくワクワクした気持ちで試合に挑めました。また、地元の方たちが応援に来てくださり、手を振ってくれたりしたので、嬉しく思い、試合もやりやすく感じました。
(隣でラッツ選手が「そうなのね!」とコメント)
――鈴木選手に。最初のコメントの中でおっしゃっていた、取り組みの中でできていたことと、そうでなかったことを具体的に教えてください。
鈴木:サーブの強化だったり、ブロックに関してもチームでリーグが休みの期間に取り組んできたので、そこでポイントがとれると連続得点になっていたのがとれたセットだったと思います。とれなかったセットはブロックで得点できなかったり、うまく利用されて相手に決められてしまった部分があったのかなと。サーブとブロックが鍵だったかと思います。
――チームは勝ち星に恵まれなかった中、昨年末に2連勝して上昇気流に乗っているのか、それとも課題の方が目につくのか、鈴木選手はどのように感じていますか?
鈴木:課題が出たというよりは、やってきたことは間違いではないと思いましたし、そこの精度を高めていけたら勝ちが見えてくるのかなと、すごく前向きに捉えています。
――細沼選手に。今季出場機会が減ったことに対して、ご自身のコンディションの問題なのか、セッターの交代などもあり、コンビ面の問題なのか、どのように捉えていますか?
細沼:コンディション的には自分も万全な状態でしたが、ミドルブロッカーの人数が増えていますし、個性も一人ずつあって、攻め方や得意なことが違います。そういう意味でいろんなパターンを試した方がチームとしてもっと上がれるなと思っていたので、試合に出られなかったことをマイナスに捉えず、外から見て、「出たらこうしたい」ということも考えていました。今は出場できなかった期間のことを活かしてやっています。
――今日の試合は数字もよかったと思いますが、手応えは?
細沼:私のローテーションだとラッツ選手やコクラム選手と並ぶことが多く、そこだとブロックが強みなので、ラッツ選手を避けて打ってくるスパイカーを自分が仕留めたいと考えていました。そこはできていたと思うし、相手ミドルに対してもワンタッチをとれる機会が多かったし、シャットも多くできたので、手応えを感じています。スパイクについてはコンビが合っていない部分と、セッター2人のテンポが違うので、そこで合わせてミドルが点数をとっていかないと、サイドにブロックが厚くついてしまうので、そういうところを注意してやっていきたいと思います。
――小西(愛衣)選手が細沼選手には高いトスを上げるようにしていると言っていましたが、速いトスより高いトスの方がご自身の持ち味が生きると感じますか?
細沼:はい。
――鈴木選手に。ビーチからインドアに転向して、リーグが半分経過しましたが、現時点での自己評価や、インドアに対するイメージで変化した部分など、感じているところがあれば教えてください。
鈴木:自分自身のプレーはポジションだとセッターとアウトサイドヒッターという登録になっていますが、ビーチバレーをやってきた経験も活かして、ディフェンスの部分で貢献してほしいと監督からも言われています。攻撃陣はこれだけ揃っていて、ディフェンスの部分がチームに足りていないのかなと自分自身も思っているので、そのスペシャリストになれるように練習していきたいです。ミドル以外のポジションは全部練習していますが、レシーブの部分を特に強化していけば、チームの勝利に貢献していけるのかなと思っています。
――思い描いていたVリーグとのギャップを感じる部分は?
鈴木:トップリーグなので、チーム内の競争がものすごく激しいのかなと思っていました。でも、このチームのことしかわかりませんけど、自分が試合に出たいというよりは「チームを勝たせたいから自分が頑張る」という献身的な選手が多くて、だからこそ私も「自分がやりたいポジションで活躍したい」ではなく、チームのためになる選手でありたいなと思うようになりました。そういう意味での仲間意識はすごくいいところだなと感じています。
――バレー界を盛り上げるために、ビーチとインドアの両方を経験した立場で思うことは?
鈴木:いろいろな問題もあり、皆さんもいろいろ感じているとは思いますが(苦笑)、トップの方々がクリアになっていただかないと、選手もどういう方向性に向かって、プレーだけではなく、バレーボールを盛り上げていけばいいのかというのがあり、方向性が定まっていない部分があるのかなと。そこをはっきりしてもらえればチームとしても動いていけると思うので…。今までの感じだとまだ部活の延長線上のようなところもあるので、プロであり、ビジネスなんだよという意識付けが、トップ、チーム、選手にも必要かなと。まずはそこの意識付けをしていかないと難しいのではないかと思います。
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