全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>仙台・佐藤あり紗「バレーはいつでも辞めていいと思っています。ポジティブな意味で」、大野石油・坂口莉乃「応援してくれる方々にプレーで感動を伝えて恩返しをしたい」 V2女子会見

会見・コメント

2022-02-10 12:00 追加

仙台・佐藤あり紗「バレーはいつでも辞めていいと思っています。ポジティブな意味で」、大野石油・坂口莉乃「応援してくれる方々にプレーで感動を伝えて恩返しをしたい」 V2女子会見

V2女子会見コメント

V女子

2月5日、6日にヤマト市民体育館前橋(群馬県)で行われたバレーボールV2女子の試合後会見コメントをお届けする。

本記事は5日の第1試合である仙台対大野石油、ならびに6日の大野石油について試合後の記者会見コメントを収録した。
初日の大野石油対仙台は仙台が快勝で通算3勝目。2日目のアランマーレ対大野石油はアランマーレの勝利に終わったが、大野石油も健闘。粘り強く戦いセットを奪取。今後につながる試合となった。

2月5日 第1試合 大野石油 0(13-25、17-25、12-25)3 仙台

■リガーレ仙台

●佐藤あり紗監督兼選手

連敗が続いていましたが、今日は全員バレーでポジティブなメンバーチェンジができたことが本当に良かったと思います。スタートで入ったメンバーが自分の役割を徹底してくれたので、終始リードができました。チームとして大きな収穫だと感じています。

ーーVリーグ参戦、ここまでのチームの手応えは?

佐藤:経験の差の大きさというのを痛感している3か月です。監督として初めてのリーグなんですけれども…自分のことだけではなく全体、いろんなことを見なければなりませんし。その部分が少し欠けていたから負けに繋がっていました。正直、選手には勝ち負けとかの心配をしないで、楽しくバレーをさせてあげたいと思っていて。そのためにゲームメイクだったり、マネジメントの部分でもう少し成長したり、勉強していかないといけないなと思っています。選手一人ひとりが自分から…意欲的な気持ちであったり、意思を持った行動だったり、そういうプレーをしてくれているので。いつも選手に助けられています。

ーー2022年、初勝利の感想は?

佐藤:内容的には良い試合が続いていたのですが、なかなか勝ちに繋げることができず、モヤモヤした日々を過ごしていました。そんな中でも勝ちたいという気持ちを出して、みんなが練習からポジティブに取り組めていました。そのポジティブさが試合で実践できたのが今日の勝因になったと思います。

ーー自身もコートにいるわけですが、メンバーチェンジなどはどうやって見極めていますか?

佐藤:「試合に出たい気持ちの強い選手」を出してあげたいなと思っています。練習での状態だったり調子だったりも見ていますが…。もちろんそういったことも大事ですけど、やっぱり一番は「試合への気持ち」ですね。試合に臨んでそういった姿勢が見られた選手はどんどん出してあげたいと思っています。

ーーそのためにある程度のパターンを用意している?

佐藤:うーん。選手には普段からポジションを固定せずに、いろんな経験をしてもらっているんです。ミドルブロッカーがピンチサーバーをやったりとか、セッターがレシーブをやったりとか。いろいろやっていますね。どの選手もいつでもどこでも出られるような準備をしてきているので、場面場面で「この選手を出してあげたい」と思ったプレーヤーを出しています。できれば全ての試合に全員を出してあげたいなとは思うんですけどね。

ーー監督兼選手ですから、試合中は身体だけではなく頭の疲労もかなりあると思います。その中でここまでサーブレシーブ成功率1位。現在、プレーヤーとしての自己評価は?

佐藤:最初はゲーム感覚が戻らず、なかなかプレーで引っ張るということができていませんでした。自分のプレーをしっかり確立して、プレーで引っ張ることができた方がいいな、と。でも…そうは思っていましたが、やっぱり立場上、自分のプレーとは違う部分にも目を向けなきゃいけないわけで。そういった葛藤というか、気持ちの持ち方だったり、選手との関わり方は常に状況に応じて変化していかなきゃいけないなって。本当に毎日、毎試合、勉強させてもらっていますね。

ーーリベロとしては1本目のパスというのも大きな仕事になります。今のカテゴリーの中ではパスの出し方を変えたりする部分もあるのでしょうか?

佐藤:今までは大型セッターがいる中でプレーをしていたので…。パスの高さだったり、質というものはその時とは変えました。サーブレシーブに関しては、ボール2個分くらい下げてパスをしたりとか。うちのセッターは2人とも身長が高くはないので、そういう部分でも。

ーー加入年に3勝というのは十分健闘していると思います。チームがこのカテゴリーでやっていけるという手応えを感じていますか?

佐藤:正直、もっと勝ちたかったなっていうのはあるんです。でも、今日勝つことができましたし、内容も良かったですし。成長する姿を応援してくださる方々に見せることができている感触はあります。でも、私は欲張り…いえ、負けず嫌いなので(笑)、もっといけるなって思いますし。3勝できて「嬉しい」じゃなくて「悔しい」気持ちの方が大きいですね。

ーープレーヤーとしてのこだわりは? 監督兼任ですし、このまま現役プレーヤーでいてくれるのか、ファンとしてはとても気になるところかと思います。

佐藤:そうですね。いつでも辞めていいかなって今は思っています(笑) 「もうバレーはいいや」っていうマイナスな感情ではなく、ポジティブな意味で、ですね。いつ辞めるとか全然決めてないんですけど、でもいつでも辞めていいかなーって。フフ、そういう感じです(笑)

ーー託せる仲間ができた?

佐藤:レシーブに関しても、今まで自分が練習してきたことだったり、考えてきたことだったり、そういうことを選手たちには伝えることができています。それを受けて、みんなが自分なりにやってくれていますね。うーん、以前は…「辞めたいな」ってマイナスな感情を持ったままプレーしていた時間が長かったんですよ。仙台に戻ってきて、バレーボールとそれ以外での活動もしていますが、バレー選手としてやりたいこと、やらなくてはいけないことが今はしっかりできていると私の中では感じているんです。毎日がすごく充実しているし、周囲にも理解してもらっています。だから、いつでも選手は辞めていいです(笑)

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック