全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>JVA 川合俊一新会長就任会見「メディア戦略にも力を入れたい。ブレイクの波をこちらからも仕掛ける努力が必要」

会見・コメント

2022-03-22 19:21 追加

JVA 川合俊一新会長就任会見「メディア戦略にも力を入れたい。ブレイクの波をこちらからも仕掛ける努力が必要」

JVA 川合俊一新会長 就任会見

Others

 公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)は22日、オンラインにて同会会長に就任した川合俊一氏の就任記者会見を行った。
 最初に今年1月13日から会長代行を務めていた河本宏子副会長より、川合氏を会長に選任した経緯についての説明があり、「決断力、協調性などの一般的な組織のトップとしての資質に加え、コンプライアンス、ガバナンスに対する高い意識やコミュニケーション力などを重視した」との説明があった。また、空席となっている理事の残り2つの枠については、今後、川合会長の下、選任を行うことも考えているとした。

 続いて川合新会長からの挨拶と質疑応答が行われ、「純粋にバレーボール、ビーチバレーボールが好きだが、会長になり、単純に楽しんでばかりはいられない。たくさんの人の期待を背負って引き受けたので、しっかりやっていきたい。不祥事があり、協会の信頼は地に落ちた。一度失った信頼を回復するのは難しいが、協会内の若手、中堅、ベテランの力を結集し、一致団結させることが私の役割」と話した。また、大規模な国際大会が日本で開催される機会が減っているが、「FIVB(国際バレーボール連盟)などと連携して、また大きな大会が開催できれば」と展望を語った。そのために海外との信頼関係を構築できる人材を外部に声をかけて採用することも視野に入れているという。

 協会の信頼を失う原因となったビーチバレー国際大会キャンセルの際の診断書偽造やその事実を隠蔽した問題については、「あってはならないこと。誰にでもミスはあるが、それを公表しなかったのが問題。事実を上に上げるだけでなく、横にも展開し、協会全体で考えるべきことだったと思う。協会内にはしっかりしている部署もたくさんあるので、いいところは伸ばし、悪いところは改善をはかりたい」と見解を述べた。

 また、日本代表のメディア出演の機会が少ないことを指摘。「戦略をもってアピールし、スポーツ番組などで選手の生い立ちを紹介するなど、特集してもらえるような企画を協会側からどんどん仕掛けることも大事」とし、「バレーボールは競技として面白いのでブレイクしやすい。過去には東洋の魔女や、アニメ『ミュンヘンへの道』などをきっかけにブレイクしてきた歴史があり、近年も『ハイキュー!!』をきっかけに小学生男子のバレーボール人口が増えたこともある。そういうブレイクの波をこちら側からも作る努力をしなければならないと思う」と話した。

 パリ五輪に向けては、「男子はフィリップ・ブラン監督が継続的に強化しており、春高でも大型の有望選手が出てきて期待が持てる。女子も眞鍋政義監督は実績があるので、ビジョンを聞いて、しっかり話し合いながらやっていきたい。かつての眞鍋ジャパンで採用していたサーブ、ブロックなどプレーごとに担当コーチを設ける制度を復活させるのもよいかもしれない。いちばん大事なのは日本代表が強くなること」と語った。

 川合会長の任期は来年6月までとなっているが、「これまで会社社長、ビーチバレーボールチームのGM、日本ビーチバレーボール連盟の会長などを経験して思うのは、大事なのはトップがいなくても動きがしっかりした組織にすること」と話した。自身は1日中協会のオフィスにいるのではなく、外に出るのが仕事で、スポンサー、関連団体、地方協会などに積極的に足を運びたいとした。また、業績の良い会社を探すなど、新たなスポンサー開拓にも意欲を示した。


写真提供:日本バレーボール協会
 

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック