2022-04-07 17:34 追加
堺 樋口裕希「自信を取り戻すことができたシーズンだった」千々木駿介「チームに残ってコーチになります」会見
SV男子
――千々木選手と佐川選手に。引退発表されましたが、決断の理由は。また、黒鷲旗に向けて。
千々木:基本的にはチーム判断ということで、僕は社業に復職という形ではなくチームに残ってコーチに、という事です。自分としては自己評価の中では正直、どんどん進化していくバレーに対応できていなかった所は否めないと思う。その中でも、サイドじゃなくてオポジットとして残してもらってチームに貢献して欲しいと言われた時、ポジションは違えどチームに必要と言われたのは嬉しかった。だからこそ、自分の中で出来ることは何かを常に考えていた。今度はコーチとして、それを還元出来たらと思っています。
僕はパイプが得意なんですが、オポジットになると打つ機会がなくて、今日の試合でも1回チャンスがあったんですけど、思いついたのが遅かったので、黒鷲旗ではチャンスがあったら打ちたいと思います。
佐川:引退に関しては一緒で、チーム判断。黒鷲旗に向けて何ですけど、引退とかあまりイメージせずに、しっかりチームに何が出来るかをちゃんと考えて、日本代表選手が抜ける形になるので、その中で自分がどういう風にチームにどうフィックスしていくのかを考えて黒鷲旗に臨んで、それが最高の結果になれば良いかなと思っています。駿介さんからもあったんですけど、佐川-千々木のパイプラインは武器にしてきたので、披露できるのが一番かなと思います。
――千々木選手に。コーチ兼任としてやってきて、見方が変わったり得たものは?
千々木:今シーズンは選手にフォーカスしてくれという感じだった。ゴーダンが監督だった時にチームのスタッフミーティングに参加していて、ゴーダンとはアジア大会の時にも一緒にやっていたんですけど、代表とクラブチームの運営の仕方の違いや、上は42歳、下は23歳という中で、どう全員のコンディションやら、プレーを上げていくかっていう所をこういう風に考えてやるというのを、自分の中で視野が広がったのは間違いない。
今シーズンはちょっと違ったんですけど、去年はリーグの前半はアウトサイドで出たりとか、途中からリリーフブロッカーやら、オポジットに出たりとか色んな使われ方をしたんですけど、そう対応出来たのは、そういう所で学んだのが大きいと思う。選手兼コーチになる前の自分だったら、感覚が~…とか色んなことを言って対応できなかったと思うので、そこは一番大きな学びだったと思います。
――樋口選手に。今シーズン通して、自信を取り戻したというシーズンだったと思うが。
樋口:仰っていたように、自信がついたというか、一つひとつの各プレーの中で、自分の思い通りにプレー出来るようになったと感じていて、ハイボールの形一つにしても、去年までは指先を狙っているけど、ちょっと下に行ってしまって被ブロック食らったり、指先を狙ったプレーが、自分の思い描いた通りに体現できるようになったことが凄く大きいと思う。スパイクだけじゃなくて、ブロック、サーブレシーブに関してもそうで、技術が少しずつ、まだまだド下手ですけど、定着してきたシーズンだったと思います。
――以前は東京オリンピックに関して悔しい気持ちもあったとのことだが、日本代表に向けての気持ちは。
樋口:東京オリンピックに選ばれなくて悔しいとは言ったんですけど、ただ選ばれたとしても選ばれてはいけないレベルだったと今は思う。やっとスタートに立ててきたというか、代表に選ばれても、ここからもう1個頑張れるレベルに届いてきたと思うので、そういう意味では代表というのを夢、目標としてしっかりしている。ただ代表が1番になるんじゃなくて、チームで優勝する、試合で出続けるという積み重ねがやっぱり代表に行くと思うので、チームで頑張ろうという意識でやってきました。
――山本選手に。今シーズンは勝ち星を重ねていてファイナル優勝も見据えていたと思うが、終盤コロナの事情もあり、ファイナルステージに行けないという事についてどう捉えているか。
山本:明日ウルフドッグス名古屋の不戦勝が発表されると思いますけど、悔やまれる部分はありますが、結果としてはサントリーの二戦だったり、前半戦の大分三好さん、FC東京さん、JTさんから落としている試合っていうのがある。ルールに関しては僕らは何をすることも出来ないですけど、取りこぼしが今に繋がっていると思う。1試合1試合の積み重ねがやっぱりファイナル、優勝に向かって繋がっているなと、改めて感じるリーグとなりました。
――山口選手に。今まではリリーフでの出場が多く、先週、今日の試合はセッターとしてフルで出場して思ったことと、黒鷲旗に向けての抱負は。
山口:スタメン出場は先週の日曜日の試合、1年目のシーズンぶり、3~4年ぶりぐらいの出場だった。今までもコートに入ることがあってもサーブだったり、今シーズン少しずつ2枚替えだったり、深津さんが調子が悪い時に途中から替わった場面はあったんですけど、本当に久しぶりのスタメンで、今週も使ってもらえた。そこで勝つことが出来たのは、自分としては自信になりました。
毎シーズン夏場だったり、開幕からスタメンでやっていく目標を掲げてやってはいたんですけど、それが叶わず開幕を迎えて、ピンチサーバーや2枚替えで試合を出て、もちろんその時の使われ方で自分の仕事をするのは勿論思っていましたが、セッターとして出場したい気持ちは常に持っていました。
今回最後の2戦ですけど、スタメンで出られたのは自分にとって大きなことですし、5年目を終了することになりますけど、まだ試合に出て勝っていく経験が自分にはなかった。こういう経験をしてもっと自信をつけていって、黒鷲旗や来シーズンに繋げて、もっとこういう機会、こういうチャンスをものにして、試合に出ていきたいなと改めて強く思いました。
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