2022-05-23 12:11 追加
日立Astemo・野中瑠衣「コートに入った時には自分がリーダーになる気持ちでやっています」
SV女子
ーー黒鷲旗、ここまでの2戦を通してどのように感じていますか? ちょっと苦戦していますね。

野中:元々チームの人数が少ない中、さらに日本代表のメンバーが抜けて迎える大会です。だからといって「中心選手が抜けたから負けた」と言われるのは悔しいことです。今いるメンバーで、少数精鋭になりますけれども、持てる力を全部出し切ろうと。
ここまでの試合、そうやってきたつもりなんですけど、まだまだ何かが足りなくて。技術でも脆いところがたくさんありますし、チームが若いって言ってしまえばそれまでなんですけれど…。やっぱりプロ(実業団)としてやっている以上、大学生に負ける(この日、筑波大学に敗戦)というのはあってはならないことです。自分たちの本気度が足らないんだなって、痛感しました。
ーーリーグで東レに勝利した試合ではチームとして戦っている実感を得たとのことでした。そこを境にして変わったことは?
野中:あの時の状況と今の状況はまた変わっています。大エースがいない分、チーム力が試される場面があります。まだまだ私たちの中で、言葉だけというか。やろうやろうと言ってるけれども、それが実際にプレーに出てこないし、流れに出てこない。
自分は実際にはキャプテンではないですけれども、黒鷲旗、コートに入った時にはキャプテンだという気持ちでやっています。でも、まとめることに意識を持って行くと自分のプレーがおろそかになってしまったり、自分のプレーに集中するとみんなの雰囲気が暗くなったり。

そもそも誰かがまとめなきゃできないっていうチームであってはならないと思います。一人ひとりが自覚を持っていれば絶対的キャプテンとかエースがいなくても勝てるはずです。
その中で、今は自分のリーダーシップに関しても実力に関してもすごく無力さを感じていると言うか。何とも言えない気持ちです。「悔しい」とかそういう簡単な言葉では表せない…何とも言えない感じを持っています。
ーー今後に向けて。
このまま負けて終わるのか、やりきって終わるのかでまた夏の取り組みも変わってくると思います。負けてしまったものは取り返せないので、この大会を終えた後に「負けて残念だったね」じゃなくて、変わるきっかけになれるような試合をしていきたいと思います。
皆さんがいつも応援してくださっている中、不甲斐ない試合をしてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。でもこういうふうに負けてしまうのが…認めたくないところはありますけれど、リヴァーレの現状だと思います。もっとバレーボールに対して本気になって夏場を頑張ります。応援していただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

■今後の日程
7月1日より東西に分かれてVリーグ女子サマーリーグが開催される。日立Astemoリヴァーレは東部大会に参加。チームの、野中瑠衣選手のまた一歩大きくなった姿に期待したい。
取材日 2022年5月1日
取材・撮影 堀江丈
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