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コラム

2022-07-10 11:30 追加

女子バレー ネーションズリーグファイナル準々決勝 対戦相手のブラジルはどんなチームか

ブラジルチームの状況

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バレーボールネーションズリーグ2022女子は、16チームが3週間、計12試合の予選ラウンドを行い、ファイナルラウンドに進む上位8チームが決定した。準々決勝の組み合わせは、トルコ(予選リーグ7位だが決勝リーグ開催国として1位の枠に入り、8位のチームと対戦できる)対タイ(予選8位。以下、カッコ内予選リーグの順位)、アメリカ(1位)対セルビア(6位)、ブラジル(2位)対日本(5位)、イタリア(3位)対中国(4位)となった。

■ブラジルのメンバーは

キャプテンのガビと共にチームをまとめる8番Sマクリス。4番MBカロルも好調だ

ブラジルのネーションズリーグの各週14人のメンバーのうち、東京五輪出場者は6人。新メンバーと復帰組が加わった。大会前にジョゼ・ギマラエス監督が目標に掲げたのは、「忍耐」。選手に対しては、新メンバーの成長がリーグの目標であり勝敗にこだわりすぎるな、そしてファンに対しては、負けが続いたとしてもそれも成長過程に必要な事だという。
予選リーグは10勝2敗。予想以上の結果と言っていい。第1週目はまだ新メンバーに固さが見られる場面もあったが、2週目からキャプテンのOHガビが合流し、攻守に安定感が増した。

準々決勝で予想されるスターティングメンバー(シャツネーム)は、
OPキジイ、Sマクリス、MBカロル、ジアナ、OHガビ、ジュリア・ベーグマン、Lナチーニャ。ただし、ジアナは先週、大会前から予定されていたあごの手術を行っており、回復具合によってはジュリア・クジエスが入るだろう。
注目の選手はOPキジイ191cmとOHジュリア・ベーグマン196cm。キジイの活躍はまさに驚きと言っていい。彼女はスーパーリーグで優勝したチームのOPの控えで、レギュラー選手が準決勝前にけがをして代わりに出場することになった。すると、サウスポーから打ちまくり優勝に貢献したほか、南米クラブ選手権ではMVPになった。その勢いをそのまま代表チームでも維持している。OHジュリア・ベーグマンはアメリカの大学バレー出身というブラジルでは珍しい経歴だ。2019年のネーションズリーグではまだワンポイントの起用であったが、今回は自らチームを引っ張っている。そして彼女たちの控えには、東京五輪の後半で活躍したOP・OHロザマリア、9年ぶりに代表復帰のOHプリ・ダロイトがいる。レギュラーと控えで力の差がないのがブラジルの強みだ。

試合ごとに自信を深めるOHジュリア・ベーグマン

■心理的にはブラジル有利か
第3週の結果がブラジルは4勝、日本は4敗となった。ブラジルは4勝のうち3チームが中国、韓国、タイとアジア勢になった。準々決勝の対日本が決まった後、MBカロルは、「最後にアジアに連勝できていいイメージができています。アジアのスピードのある攻撃に対して、また中国の高いブロックに対してもみんな自信がついたと思います。全員の団結力が増しています」とコメントしている。
では、逆に日本はどうか。もちろん4敗はこたえるものがあったに違いない。しかし、予選リーグと決勝リーグは別物と考えて、気持ちを切り替えてもらいたい。まずはサーブで押していきたい。どのチームもブラジルのOHジュリア・ベーグマンを狙っているが、彼女は、「レシーブは練習でも試合でも大好きです。どんどん私の所に来いという気持ちです」と強気の発言だ。しかし、個々の技術は高くても、新しいLナチーニャとの連携で、二人の間に入ったサーブを互いに譲り合う場面も見られる。そして、日本は何といってもバックからの速いスパイクに期待したい。MBが前衛で相手のブロックをもっと引きつけ、バックからノーマークとまではいかなくても、ブロックの遅れをついて攻めていきたい。

日本の速さに自信を持っていきたい

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