2022-07-10 11:30 追加
女子バレー ネーションズリーグファイナル準々決勝 対戦相手のブラジルはどんなチームか
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■苦しい戦いが続くブラジル男子
ブラジルの話が出たので、ついでに今週日本と対戦のある男子チームの状況も書き添えたい。バレーボールマガジンの6月3日の親善試合の記事の中でも書いたが、今年のブラジルはとにかく怪我人が多い。開幕前の日本との親善試合以降も、Lマイケ、MBルーカス、OPフランコと次々と故障者が出て、なかなかベストメンバーが組めない。その中で、安定してチームを引っ張っていたOPアランが第2週にアキレス腱完全断裂。既に手術を終え、復帰は来年1月以降の見込みだ。
第3週大阪大会で予想されるスターティングメンバーは、
OPダーラン、Sブルーノ、MBフラビオ、イサック、OHルカレリ、レアル、Lターレス
アランに代わり、弟のダーランがスタメンに入る。しかし、OPの控えがいない。ブルガリア戦の2枚替えで見せたように、OHアドリアーノがワンポイント的に入る見込みだ。MBルーカスの代わりには、レオナルドが大阪大会に招集された。今までは、OPとMBがブロックを引きつけていたが、今回はOHの打数が増え、そちらに日本のブロックを引きつけ、逆側のOPダーランが楽に打てるようにもっていくようになるだろう。
サーブでOHレアルを狙うのはお決まりのパターンなので、どれだけレアルが耐えられるか。Sブルーノにトスが入らない場合の2段トスはどうなるかも注目したい。かつては名リベロのセルジオを含めメンバー誰もがどこにでも高くまたは低く速く上げられる精度が高かったが、それが単調になっているのもブラジルが苦戦している要素かもしれない。レアルが崩れた時に入るであろうOHオノラトもぜひ見てみたい選手だ。190cmと上背はないが、スピードもパワーも抜群だ。日本は好調なサーブを生かし、こちらが乱れた時の2段トスやブロックのフォローからも確実にチャンスを広げていってほしい。
取材:ブラジル在住 唐木田 真里子
写真:Volleyball World
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