2022-08-25 15:22 追加
男子代表・石川祐希主将「自分たちの強さを証明できる大会にするために、自信と覚悟を持って臨みたい」会見コメント(全文)
男子代表 石川祐希主将 世界選手権前会見コメント
全日本代表 男子
8月9日に行われたバレーボール男子日本代表の世界選手権(8月26日開幕)に向けたリモート記者会見の中から石川祐希主将のコメントをお届けする。
まず、僕のケガの状況については練習に参加できていない状況で、世界選手権に間に合うように調整しているところです。そして、世界選手権については、非常にレベルが高い大会となっているので、まずしっかり予選を突破すること、カタール、キューバに勝つこと、ブラジルもチャンスはあると思うので、そこで狙っていくということ。その後トーナメント形式となっていきますが、今回VNL(ネーションズリーグ)でベスト8まで行った、その実力をもう一度世界選手権で証明したい。ベスト8に入る力が確実にあるということを証明したいです。その先、準々決勝を勝って準決勝に進むといったプランで臨んでいきたいと思います。
――日本の男子バレーは1970年代が全盛期でした。そして、昨年の東京五輪で準々決勝に進出、今年のVNLではファイナルラウンド進出と日本のバレーは復活の兆しにあると思いますが、日本が再び世界の頂点に立つには何が必要だと考えますか?
石川:強豪チームに勝っていくことが必要だと思います。今、スキルアップや戦術に取り組んでいますが、VNLでもファイナルラウンドに進出し、自分たちよりも世界ランクが下のチームには安定して勝つ力を持っているので、その先、これからもっと上に行くためにはフランス、イタリア、アメリカなど僕たちより強いところに勝つしかないと思っています。今までは「いい勝負できたよね」とか、「惜しかった」という印象がありましたが、今はあと少しで勝てたというか、「このチャンスを自分たちから逃してるよね」というような差となってきているので、そこから上に行くためには結果を出して1回でも多く勝つしかないなと考えています。勝つ経験、世界で戦う経験がもっと必要だと思っています。
――世界で勝つ経験が必要ということでしょうか?
石川:そうですね。経験値が他の国のトップの選手と比べたら明らかに少ないので、トップチームと戦う経験、ファイナルラウンドや準決勝に進むといった経験がこれから必要になってくると思います。
――VNLのファイナルラウンド、石川選手は捻挫で出場できませんでしたが、コートの外から見ていて、チームはどのような手応えや課題があったと感じましたか? 石川選手は今年度は複数の選手がリーダーシップをとっていくことが大事だと仰ってましたが、それは実現されていたと思いますか?
石川:ファイナルだけでなく、VNLを通して全員がリーダーシップをとってやってきたというのは僕自身、コートに入っていても感じていたので、そこはチームとしても個人としても確実にレベルアップしているところだと思います。ファイナルラウンドのフランス戦はコートの外から見ていて、1セット目に関しては戦えていたのですが、最後の場面で自分たちのミスで相手にリードされて、結局セットをとられてしまったというところがありました。僕が入っていても、入ってなくても戦える力はあると思っているので、そこは評価できるところだと思います。2セット目、3セット目に関しては、相手の方が経験値が高いので、ファイナルラウンドでも常に安定した力を継続できていて、そういったところで力の差が出たのかなと思います。僕たちのひとつの大きな収穫は、このファイナルラウンドに出場してプレーできたという経験で、それが世界選手権にもつながってくると思うので、結果は負けてしまいましたけど、プラスになった部分が多いと感じています。
――東京五輪、VNLとベスト8に進出したという結果が残っている中でさらに上に行くためには強豪に勝っていかなければならないと仰っていましたが、石川選手がイメージするトップ4に残るようなチームは経験値にプラスして、どのようなところで強さを発揮していると思いますか? また、日本がその強さを身につけていくためには経験の中で何を身につけていかなければならないと考えているかを具体的に教えてください。
石川:トップ8に入ることがまず大事だと思っていますし、欲を言えば準々決勝で敗北しているケースが多いので、そこをワンステップ上げていくためにはそこで勝ち切ることが必要になります。そのためには勝つ経験もそうですし、スキルでいうとサーブがとても重要になってくると思っています。VNLのファイナルでもアメリカとフランスの試合では、サーブを効果的に打っていた方が優位となり、セットをとっていました。ファイナルセットでもセッターのブリザーヌ選手がサービスエースを3本とっていて、そこで流れが一気にフランスに来て、そのまま勝っていったというシーンがありました。他の試合を見ても、サービスエースの本数が多い方が勝っているケースや、サーブで効果的に相手を崩しているチームがベスト4以上のチームには多いと思います。ベスト4まで行けば力の差はないと思いますし、その日のサーブの戦術だったり、サーブが安定した方がより結果を出している印象です。現にVNLで僕たちもイタリアを相手に、僕と西田(有志)でサービスエースをたくさんとって5セット目まで持ち込んで勝つことができたという実績もありますし、今の日本チームがトップを狙うためにはサーブが大切なスキルなのではないかと思います。僕は今回のVNLではサーブが非常によかったので、ファイナルラウンドは欠場してそこがなかった分、攻めきれなかった部分もあったと思います。そのサーブを抜きにしたとしても、今の日本は戦える力は持っているなと感じているので、この世界選手権ではサーブの重要性が問われるのではないかと思います。
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