2022-09-09 15:50 追加
男子バレー世界選手権 準決勝出揃う 3連覇を目指すポーランドは2回準優勝のブラジルと対戦
男子世界選手権 準々決勝結果と準決勝組み合わせ
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スロベニアとポーランドで開催中のバレーボール男子世界選手権は7日、8日(現地時間)に準々決勝4試合が行われ、今年のネーションズリーグの準決勝、イタリア対フランス、ポーランド対アメリカ、そして東京五輪3位決定戦のアルゼンチン対ブラジルと同じ組み合わせとなり、見事イタリア、ポーランド、ブラジルがリベンジを果たす結果となった。快進撃を続けたウクライナは開催国のスロベニアに敗れ、7位に終わった。
■準々決勝の結果
9月7日 イタリア3-2フランス、スロベニア3-1ウクライナ
9月8日 アルゼンチン1-3ブラジル、ポーランド3-2アメリカ
フランスは東京五輪、ネーションズリーグそして世界選手権と3冠を狙ったが、イタリアに屈した。日本戦の疲れからかミスが目立つフランス。イタリアはOPロマノを中心に攻撃が冴える。最終セットはイタリアが13-6とリードしたが、OHヌガペトのスパイクなどで14-12まで追い上げるも、OHラビアにスパイクを決められた。
ウクライナが次々とスパイクを決めあっさりと1セットを取るが、その後はスロベニアがスパイクを拾い始め、攻撃のスピードを上げ、途中出場のOPモジッチも流れを引き寄せる。ウクライナはレシーブを譲り合う様な凡ミスが増える。4セット目にウクライナのキャプテン、OHプロトニトゥスキーが24-19の劣勢から自身のスパイクやサービスエースで24-23まで追い上げたが、スロベニアが押し切った。
ブラジルはOHレアルが2セット目序盤まで100%のスパイク決定率でチームを引っ張るが、2セット目中盤はレアルのレセプションに乱れが出るところをアルゼンチンが突いていく。4セット目中盤、アルゼンチンが2本のブロックと相手のミスで点差を広げたところで、ブラジルはセッターをブルーノに交代し、チームを鼓舞する。MBルーカスのサービスエースの後に、最後はアルゼンチンのタッチネット、スパイクアウトとミスが出た。
アメリカはLショウジ、OHムアグトゥティアと守りの要がサーブで崩され2セットを取られるが、相手のミスや4セット目にようやくブロックが出だし、2セット取り返す。最終セットは、12-11の場面でアメリカのブロックで同点に追いついたかに見えたが、チャレンジでSクリステンソンのタッチネットで13-11と開いてしまう。そこへポーランドがサービスエースとスパイクで締めくくった。
■試合後のコメント(協会サイト、SporTVのインタビューより)
●イタリア、Sシモーネ・ジャネッリ:「イタリアの魔法というべきかわからないけれど、たしかに良かったです。良い点も悪い点も含めてみんな果敢な試合で、それこそ僕がみんなにやって欲しかったことなんです。フランスと戦うのはいつも難しいです。長い間代表にいても、数回しか勝ったことがありません。いつも難しい試合だったし、今日もそうでした。フランスは何度も僕たちを厳しい状況に追い込んだけれど、落ち着いて、笑顔で、個々の力をチームに集結させるために僕らはここにいるんです。みんなを誇りに思うし、仲間たちとあと2試合戦えることを嬉しく思います。」
●ブラジル、OHヨアンディ・レアル:「今日はみんな良かったと思うし、このチームの一員でとても嬉しいです。自分もいいできだったと思うし、これで五輪のトゲ(3位決定戦で敗れた事)が取れたと思います。僕にとってはとても心が痛む出来事でしたから……。今は世界選手権を戦っているんだから、五輪の事はもう終わったこととして、今に集中しなくてはいけません。今シーズンのはじめは、ひざの痛みがあって、ネーションズリーグをうまく戦えませんでした。でも今は120%です。ブラジルの国そして皆さん、ありがとう‼」
■準決勝組み合わせ(日付は現地時間)
9月10日 会場:カトヴィツェ(ポーランド)
ポーランド対ブラジル、イタリア対スロベニア
前回、前々回、優勝と準優勝のポーランドとブラジル。スロベニアは欧州選手権2位を超えて、初の世界タイトルを狙いたい。
■ここまでの大会最終順位
5~16位は予選のグループリーグと決勝トーナメントの成績を合わせた勝敗で、ポイントや得失セット、点数で決定。
5位フランス、6位アメリカ、7位ウクライナ、8位アルゼンチン、9位セルビア、10位オランダ、11位トルコ、12位日本、13位イラン、14位キューバ、15位ドイツ、16位チュニジア
以下は予選のグループリーグで敗退、決勝トーナメントに進めず。
17位カナダ、18位メキシコ、19位エジプト、20位ブルガリア、21位カタール、22位プエルトリコ、23位カメルーン、24位中国
ブラジル在住 唐木田 真里子
写真:Volleyball World
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