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2022-10-14 16:02 追加

女子バレーV1姫路にビッグボーナス。優勝すれば地元企業が優勝祝い金1億円とハワイ旅行を提供

姫路 開幕前記者会見

SV女子

 バレーボールV1女子のヴィクトリーナ姫路が12日、兵庫県姫路市内のホテルで2022-23シーズンを前に記者会見を開き、新しく本拠地となる新アリーナ完成までの5シーズンの間に優勝した場合、地元企業から1億円の優勝祝い金とハワイへの優勝旅行が提供されることを発表した。

 会見冒頭で橋本明球団社長は今回の試みについて「2年前の開幕前会見ではVリーグ初のスコートユニホーム、昨年はオランダ代表のセレステ・プラク選手との契約などを発表させていただいた。今年も新しい取り組み、チャレンジをこの会見に合わせた」と説明。

 1億円を提供するのは、世界的規模の貨幣処理機メーカー、「グローリー株式会社」のほか、「大和工業株式会社」「株式会社ノバック」「株式会社177」「佐和鍍金工業株式会社」の姫路市に本社を置く5社で、1社2000万円を負担。ハワイ旅行は「株式会社ノバック」が提供する。

 橋本社長は、「『必ず優勝して』という激励のほかに、『絶対に(優勝は)ないだろうから(契約書の)判子をつく』という、甘酸っぱい言葉もいただきました」と契約までの裏舞台を明かしたうえで「姫路で作ったチームを支援していただき、ぜひ優勝を果たしたい」と決意を述べた。

 契約では、1億円のうち半分の5000万円は選手やチームスタッフに分配し、残り5000万円はチーム強化に充てる。ビッグボーナスについて、荒谷栞主将は「話を聞いた時には驚いた。V1で優勝したいと思っているので、それを支援していただくスポンサー様には感謝しかない」と述べ、分配金の使い道について「車を買い替えたい」と笑顔を見せた。

 チームは2016年に創設。元日本代表主将の竹下佳江監督、眞鍋政義GM(現日本代表女子監督)体制で17年から本格スタートし、18-19年シーズンのV2に初参戦初優勝してV1に昇格した。今年5月には、2012年ロンドン五輪女子で銅メダル獲得時にコーチとして貢献、その後、年代別女子代表監督として金メダルを獲得し世界を知る安保澄ゼネラルマネジャー(GM)(52)の監督就任を発表。

 新チームは、12チームが参加した今夏のVサマーリーグ西部大会で過去最高の4位、9月の近畿総合では初優勝を果たすなど、着実に力をつけている。
 チームの変化について荒谷主将は「新しい取り組みとして、スキルごとにリーダーを決めたことで、1つ1つのスキルにおいて選手がすごく考えるようになった。現状を把握して、もっとこうしたらいい、こういう練習をしたらいい、と選手の方からコーチやスタッフに提案するところまで来た。試合でも深く考えるようになったことが、結果として表れている」と練習の成果を実感していると話す。

 安保監督は「毎日の練習で公式試合をシミュレーションしてきた。練習のゴールを日々設定し、次はどうするのかを考えて取り組んで来た成果が表れている」と選手の取り組みを評価。
 一方で「サマーリーグ、近畿総合では他チームは代表選手を欠いたり、若手を起用したりするなどベストの状態で臨んでおらず、残した競技成績はあまり自信になっていない」と冷静に戦力を分析し、監督就任時に掲げた「8強以上」という目標は、上方修正しなかった。

 V1女子の開幕は、10月29日で、姫路は岡山と対戦する(13時30分開始・ジップアリーナ岡山)。
6年ぶりに日本代表に復帰し、世界選手権ではアタッカーだけでなくミドルブロッカーとしても起用された宮部藍梨ら新戦力も加わり、V1で4シーズン目の「姫路」の戦いに期待が高まる。

取材:北野正樹
写真:北野正樹、姫路ヴィクトリーナ

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