2022-10-24 16:02 追加
女子代表・眞鍋政義監督「世界選手権は選手たちが悔しいという気持ちを持ってくれたことが収穫。古賀紗理那は思った以上にキャプテンに向いていた」
女子代表 眞鍋政義監督会見
全日本代表 女子

バレーボール女子日本代表の眞鍋政義監督は24日、オンラインで記者会見を開き、今月15日に閉幕した世界選手権(5位)など、今年度の代表チームについて振り返った。
冒頭に、「今年度は世界ランキングを上げることを目標にスタートし、ネーションズリーグ(VNL)に臨んだが8連勝の後に5連敗してしまい、反省して世界選手権に臨んだ。世界選手権は目標であった第3次ラウンド進出、ベスト8以内に入り、準々決勝もあと一歩のところまで対戦相手のブラジルを追い詰めることができ、その敗戦を悔しいという気持ちを選手が持ってくれたことが収穫」と話した眞鍋監督。世界ランクも9位(266ポイント)から6位(316ポイント)と50ポイントアップさせることができ、「世界選手権の総括はこれからになるが、選手たちはよく頑張ってくれた」と評価した。
強化してきた速い攻撃やサーブなどについては「真ん中からのバックアタックが効果的だったが、ラリー中に精度が落ち、被ブロックが増える。サーブについても3セット目くらいから弱くなることが課題。サーブとサーブレシーブは一層磨きをかけていかなければならない」と今後の課題についても話した。ベスト4にあと一歩のところで及ばなかったことについては、「勝負強さの差」と分析。この差を突破するのは「甘くない」としながらも、「今年初めよりも少しハードルが低くなったと思う」と来年日本で開催される五輪予選やその先のパリ五輪に向けての感触を語った。
選手について、古賀紗理那主将は「サーブレシーブもこなし、攻撃面ではあれだけ速いバックアタックを打てる選手は世界でもそういない。ブロックは1枚で止めることも多く、代表選手の中でもダントツにいい。キャプテンとしては自分より年上の選手ともよくコミュニケーションをとり、いろんな選手と話をしていた。思った以上にキャプテンが合っていたのではないか」と褒め称えた。
また、攻守でなくてはならない存在に成長した林琴奈選手については、「サーブレシーブが安定していて素晴らしい。また、ライトからの速いスパイクで効果的に得点していた。この1年で全世界から林の名前を覚えられたくらいに素晴らしい活躍だった」と評価した。
林選手同様、今年大きく成長した井上愛里沙選手については「VNLのアメリカ戦の活躍で自信をつけたのでは。ミスや被ブロックが少ないのがいいところ。スロースターターで試合の入りがよくないことは課題」と語った。
今後はVリーグなどの国内大会を視察し、新しい選手の発掘もしていきたいという眞鍋監督。「プレーの数字を見つつ、一芸に秀でた選手に着目したい」とそのポイントを掲げた。
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