2022-11-19 07:00 追加
VC長野・池田幸太主将「シーズン期間中午後から練習ができるいい環境になっている、結果を残したい」川村慎二監督「選手同士で言い合える関係にならないと上には行けない」V1男子会見
SV男子
●川村慎二監督
第1セットこそいい形でスタートが切れましたが、ここぞというところでの我慢ができず、失点というのが勝ちきれないところかなと思いました。
第2、3セットについては相手云々よりメンタルにかかわるのではないかなと思います。
――第1セット取れなかったことで第2、3セットのメンタルに影響があったのか?
川村:結果的に言うと第1セット取ればといった面があったかもしれません。
――久しぶりにチームを率いてVリーグの周りのチームが変わったと思う点はあるか?
川村:バレー自体はそれほど変わっているとは思いません。監督が変わればバレーのスタイルが変わると思います。
2シーズンブランクがあいているというところで、新しい選手が入っているチームもありますし、そういう点は変わったと思います。
――今までと違うチームを率いる中で、VC長野さんとしては練習環境が改善されている中どのようにアプローチしているか?
川村:リーグ期間の時期に各企業さんのご理解がありまして、午後から練習させてもらっているのは非常に有難いと思います。
練習時間としてはそれほど変わっていないので、決められた練習時間の中でどれだけ集中して、クオリティの高い練習ができるのかだけだと思っています。
それは以前いたパナソニックも練習時間はそれほど長くありませんでした。
――第1セットの赤星(伸城)選手のサーブで連続失点をした場面での失点の要因は?
川村:あの場面でサーブを入れた赤星選手は素晴らしいと思います。
それを受け身にとったこちらの選手と1失点で抑えられなかったメンタルの弱さではないかと思います。
――メンタリティの話をされているが(前に率いた)パナソニックとVC長野の選手の差は?
川村:マイナスのイメージを持ちながら選手が試合に入っている印象があります。
パナソニックにいた時も全員がメンタルが強かったわけではありません。
VC長野の選手は「サーブが自分のところに飛んでこないでくれ」と思っているわけではない、攻めていると思っているかもしれません。
ただ、僕の目からすればまだまだ攻め切れていません。「なぜ攻め切れていないの」と言っても「攻めています」という形です。
その温度差は少しあります。僕と古田(博幸)コーチは優勝経験がある監督とコーチ(としてVC長野に呼ばれているわけ)です。
そこの温度と今の選手の温度がもう少し近くならないと、このままずっと行ってしまうかもしれません。
選手がどれだけ上を目指すか、何をするべきかがまだまだ足りないです。
――そこは練習で補えるか?試合で勝つ必要があるか?
川村:勝つことがメンタル的にはプラスになるとは思います。
なかなか勝てていない状況でどれだけ練習でやれるか..僕たちがいくら言ってもやるのは選手です。
選手同士で、なぜそこでそうなるのとか言い合える関係にならないと上には行けないと思います。
――第3セット序盤早めに(0-3)でタイムアウトを取ってそのあと劣勢の場面でタイムアウトを取らなかったことについて。
川村:僕が冷静になれていない面もありました。
第2セットが終わった時点でスタートを大事にしていこうといったところで、第3セットの最初で(高野直哉選手がショートサーブでサービスエースを取った場面は)僕からしたらチャンスサーブといえるものでした。
あれをポトっと落とすというのは(正直)ありえません。そこで頭に血が上ってしまいました。
そこでスタートで連続失点をしてしまうと、こちらが不利な状況で逆転するのはかなりしんどいです。リードしていても第1セットのようにセットを取られてしまいます。
前半は大切にしたいところなのですぐタイムを取り選手には話しました。
そこからは何か変えようとはしたのですが、その意図が選手にきちんと伝わっていなかったのかもしれません。その点はしっかり僕も反省する点です。
――選手が攻め切れていない点は?
川村:「攻め切れていないと僕が感じているだけ」で選手は攻めていると思っています。
フェイントはしてもよいですが、逃げのフェイントをしているように見えます。それを(相手のブロックで)はたき落とされる、簡単に相手のチャンスに繋がったりしていました。
もっと嫌な工夫ができると思います。思い切って攻めてミスをするのはスタッフは何も言いません。
そういう点を見せて欲しいと思います。
――今シーズンのサーブ効果率について。
川村:全チームの中で下から3番目(3.3)です。まだまだです。
安易に打ったサーブは今日はリベロに行っていました。
入れるサーブであれば相手の嫌なところに打てればと思います。速いサーブが全てではないと思っています。
写真:黒羽白
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