2022-12-01 19:35 追加
石川祐希所属ミラノ、強豪トレントに3-1で勝利!! イタリア1部
ミラノ ゲームレポート
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イタリア男子バレーボールリーグセリエA第9節、リーグ8位の石川祐希所属ミラノは現地時間11月26日(土)にアウェイで同2位のトレントと対戦し、3-1(25-20, 21-25, 25-15, 25-22)でミラノが勝利しました。
石川祐希はスタメンで出場し、チーム2番目の15得点の得点でチームの勝利に大きく貢献しました。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:石川、
MB:ヴィテッリ(イタリア)
OH/MB:メルガレホ(キューバ)、エバディプール(イラン)
OP/MB:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)
トレント
OH:ミケレット(イタリア)、ラヴィア(イタリア)
MB:ポドラスチャニン(セルビア)、リシナツ(セルビア)
OP:カジ―スキ(ブルガリア)
S:スベルトリ(イタリア)
L:ラウレンツァーノ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
●試合レポート
ミラノはこの試合も先週に引き続きMBヴィテッリの対角にOHエバディプールを配置した変則フォーメーションで試合に臨みました。
また11月25日が女性に対する暴力撤廃の国際デーだったこともあり、選手とスタッフが左頬にこれに賛同を示す赤い塗料を塗って試合を行いました。
第1セット、序盤サイドアウトの取り合いからOH石川にサーブが回ってくると、石川の好サーブから連続でブロックが決まったミラノが6-4とリードします。その後もセッターポッロのサーブからOPパトリィのブロック、そしてポッロのエースも決まり10-6と更にミラノが点差を広げます。トレントはOPカジ―スキ、OHミケレットを中心に点数を取っていき中盤14-15と1点差まで詰め寄りますが、直後のポッロのサーブで再びエースを含む2連続ブレイクでミラノがトレントに追いつかせません。その後はエバディプールらがサイドアウトを決めきり、最後はトレントのサーブがミスとなって25-20でミラノがこのセットを取ります。
第2セット、トレントは1セット目途中からOHラヴィアに代わって出ていたOHジャウォロノクそのままスタートから起用します。スタートから再びミラノのポッロがサービスエースを奪うと、エバディプールの好サーブからの石川のスパイク、更に石川のサーブからエースを含む3連続ブレイクなどサーブが走ったミラノが9-5と序盤から大きくリードを広げます。しかしトレントもセッター、スベルトリのサーブでミラノレシーバーを崩し、カジ―スキやMBリシナツが点数を取って5連続ブレイクで10-13と一気に逆転に成功。その後ミラノは石川が立て続けにスパイクを決めまくって反撃のチャンスを伺い、OPパトリィのエース、MBヴィテッリのブロックなどで17-18と1点差まで詰め寄りますが、直後にスベルトリのツーやOHジャウォロノクのエースを食らって17-20とすぐに離されます。そこからMBリシナツのクイックなどで確実にサイドアウトを取っていったトレント。最後もカジ―スキがスパイクを決めて21-25でこのセットはトレントが取り返します。
第3セット、ミラノはMBヴィテッリのクイック、OPパトリィのスパイク、そして相手のアタックミスなどでコンスタントにブレイクを重ねて序盤から7-2と大きくリードを広げます。そこから再びポッロのサーブからエースを含む3連続ブレイクで12-4とミラノがトレントを一気に突き放します。トレントはOHジャウォロノクからOHラヴィアをコートに戻すと、MBリシナツが連続ブロックを決めて12-7としますが、直後にトレントにミスが続いて15-7とすぐさまミラノが点差を戻します。その後もミラノは安定したサーブレシーブからエバディプールやパトリィのスパイクできっちりとサイドアウトを取っていくのに対し、トレントはミスが続いてブレイクどころか更に点差を広げられてしまいます。そして最後はレフトから石川が気迫のこもったスパイクを決めきって、25-15とミラノが危なげなくこのセットを取ります。
第4セット、ミラノは石川、トレントはリシナツを中心に点数を取っていきますが、序盤は2-4とトレントが一歩リード。その後ミラノが石川のスパイクやサービスエースで14-12逆転に成功しますが、トレントがすかさずMBポドラスチャニンのOPパトリィを止めるブロックなどで15-16と再度リードを奪います。しかし18-19の場面から石川がスパイクを決めて同点とすると、エバディプールの好サーブから石川のキレキレのスパイクが連続して決まり21-19とミラノが終盤で再逆転に成功。その後更にパトリィの事実上エースとなるサーブで23-20と点差を広げたミラノが、最後もメルガレホの力強いスパイクで25-22とし、強豪トレント相手に3-1で勝利しました。
MVP:OH/MBミラド・エバディプール(17得点(うちブロック2)、アタック決定率50%)
石川祐希はこの試合、エバディプールに次ぐ15得点(うちサーブ2)、アタック決定率57%、サーブレシーブ成功率47%と大活躍でした。
ミラノはこれで通算5勝4敗14ポイントで暫定6位となりました。
次週は現地時間12月5日(月)19:30(日本時間翌3:30)から、ホームで5位のルーベ・チヴィタノーヴァと対戦します。
文:堤敏樹
(『トシキブログ』より。※ブログ内で感想なども掲載しています)
【石川祐希コメント】
今日はトレントに3-1で勝つことができました。トレントは現在2位のチームで強豪のチームなので、そこに3-1で3点取ることができたというのはとても嬉しいです。またコッパイタリア出場に向けても大きな1勝だと感じているので、本当に嬉しく思います。
試合内容でいうと、1セット目から私たちの流れで試合を進めることができたことが勝因だったと感じています。また2セット目は連続ブレイクされて相手にとられてしまいましたが、その後3セット目、4セット目と2セット目の流れを引きずらずに修正、立て直しができたことが、今日は良かった点だと感じています。
個人的には1セット目はあまりよくありませんでしたが、2セット目、3セット目、4セット目と徐々に立て直して、スパイクも57%で決定率は悪くないですし、レセプションもいいサーブはありましたけど、しっかりと返せるボールは返していたので。サーブに関しては少しミスが多かったので、そこは修正しなければいけないですけど、4セット目の大事なところでエースをとれたので、もっともっと精度を高めることをこれから課題として取り組んでいきます。
来週はチヴィタノーヴァ戦になりますが、チヴィタノーヴァも力があるチームなので、今日のように僕たちが主導権を握ったゲームができるようにしっかり準備していきます。
写真:Lega Pallovolo Serie A
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