■NECレッドロケッツ

●塚田しおり選手

デンソーさんは粘り強いのが特徴なので、こちらも粘り負けないようにすることをチームで話して試合に入りました。1セット目はシーソーゲームが続いて、我慢比べみたいな感じになりましたが、そこで勝ち切れて2セット目はいい流れでできたのがよかったと思います。
3セット目の後半は自分たちの精度が少し落ちてしまって、デュースの展開になってしまったと思うので、そこをもう一度修正して、次につなげていきたいと思います。

●小島満菜美選手

塚田選手も言っていたように、最後の締めの部分が自分たちの甘さ。そこを上げていくために一人ひとりの意識もそうですし、試合を通して、集中力であったり、体力であったり…。いろいろな部分で試合を重ねれば重ねるほど変わってくると思うので、そういうところをみんなが敏感に感じて、自分自身でコントロールするべきところ、チームとしてコントロールしていくところをしっかりみんなで作り上げていって、最初から最後まで自分たちのペースで試合ができるようになることが大事です。そういうところは試合を重ねていくごとに成長できたらいいなと思います。

――両選手に。先週の平塚、今週の船橋と過去のシーズンとは違った場所でのホームゲームで、今日は小島選手の地元ということもあり…。観客数も今日は2714人ということでしたが、どのように感じられていますか？

小島：今回は私の母校関係者や学生の方もたくさん来てくださっていたので、そういった意味ではすごく明るいというか、よりみんなが盛り上がってくれているのは感じていました。また、いつもとは違う観客の方も多かったと思うので、また新たなNECのホームゲームの良さがあり、いい雰囲気で盛り上げていただいたと感じています。

塚田：いつものとどろきや大田などのホームゲームに来ることのできなかった方々が観に来てくださったりとか、この機会を通してNECを知ってくださる方もいると思うので、こうしていろいろなところでホームゲームができるというのはすごくいいなと思います。

――両選手に。先週からストレートで勝利しながらも接戦になっているセットがありましたが、競っている場面でも慌てていない印象です。ご自身としてはどのようなメンタリティーで臨んでいますか？

小島：チームとして、そういった場面で慌てて、セットをとり切れなかったのが昨シーズンでした。そこをとり切るために、そういった場面でも余裕を持ってできるように、みんなで深呼吸したりしています（笑）　そうやって一度、みんなで脈拍を抑えたり…。体が上がっていると頭も働かなくなり、考えがストップしてしまうとバレーをしていくのも難しくなってしまうので、そういうところを身体的にもみんなで意識してやったりしています。

塚田：このチームのスパイカーは頼りになる人たちが多く、私自身も丁寧に上げれば打ち切ってくれる選手たちがいっぱいいるので、焦らず、自分は丁寧に持っていこうというのを意識しています。

――小島選手に。ブロックとディフェンスの関係のところで、NECはブロックを選手に合わせて跳んで、コースを限定しているように見えますが、そういう意味での守りやすさは感じていますか？

小島：今日はデンソーさんが速い攻撃が多かったので、そういう意味ではしっかり割り切るところは割り切って、ブロックを揃えたりすることは組織的に練習してきた部分ではあったので、そこは発揮できていたと思います。

――塚田選手に。今シーズンはオポジットの選手がサーブレシーブに入らない体制になっていますが、トス回しの上で気をつけていることは？

塚田：山内（美咲）選手は機動力もあると思うので、そういった部分では（サーブレシーブをしない分）自由に動かして、彼女が気持ちよく打てるように心がけています。バックアタックを打てることが強みだと思うので、バックアタックのところで存在感を見せていけるようにというところは意識しています。

――両選手に。今シーズン、お二人と山内選手が同時にコートに入ることが多くなっていますが、同期で長く一緒にやってきた関係性ならではの安心感みたいなものは感じていますか？

小島：長くやっている分、一人ひとりのクセもわかりますし、こういう時にこうなるというのがわかっているからこそ、アプローチもかけやすいです。その3人と上野（香織）の4人が同い年で、いつもお互いにしっかりやっていこうと話しているので、そこでの結束力、やりやすさは感じています。

塚田：信頼感というところでは一番わかってくれていると思うし、言葉を交わさずともお互いにわかり合って以心伝心できるというところは今までの積み重ねだと思うので、難しい場面でもお互いを信じ合いながらできているのではないかと思います。

――お二人と山内選手は2017年のユニバーシアードに出場していますが、当時のメンバーは柴田真果選手や井上愛里沙選手が今年海外に挑戦していたり、プレーヤーとして充実している時期なのではないかと思います。Vリーガーとしては6年目になると思いますが、プレーヤーとしての充実感は感じていますか？

小島：私たちは試合に出ていない時期もありましたが、そういう時期を経て、今は試合に出続けることもでき、そういう意味ではいい時も悪い時も経験できたから今があると思います。経験によって余裕が生まれたりして、そこからチームに還元していくことが今はできているかなと。そこはすごく充実しているなと思います。

塚田：昨シーズンから試合に長く出させてもらっていますが、今まで出られなかった悔しさもありましたし、努力しても叶わないんじゃないかと思ったこともありました。今はそれが、実ってきた分、もっと自信に変えて、結果を出してチームに貢献していきたいと思います。

――塚田選手に。山田二千華選手がコンディション調整を経てコートに戻ってきて、NECのセッター2人とのコンビも合わせていかなければならないと先週話していましたが、山田選手とのコンビの手応えは？

塚田：コンビを合わせるということはコミュニケーションがすごく大事なので、単発練習というよりはゲームライクの時にしっかり話しながら合わせていこうとお互いに話しています。でも、まだまだゲームの中での精度は今ひとつ合っていない部分もあるので、試合を重ねていくごとにもっと精度を増していけたらと思います。

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