2022-12-07 14:05 追加
髙橋藍パドヴァ、強豪トレントに惨敗で4連敗 イタリア1部
パドヴァ ゲームレポート
Others
イタリア男子バレーボールリーグセリエA第10節、髙橋藍所属のパドヴァは現地時間12月3日(土)にアウェイでトレントと対戦し、0-3(15-25, 16-25, 21-25)のストレートで敗れました。
この試合髙橋は第1セットのみスタートから、第3セットはサーブで途中から出場しましたが、1得点の活躍に留まりました。
第1セットスタメン
パドヴァ
OH:髙橋、デスメット(ベルギー)
MB:ヴォルパト(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:ペトコヴィッチ(セルビア)
S:サイッタ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)
トレント
OH:ミケレット(イタリア)、ラヴィア(イタリア)
MB:ポドラスチャニン(セルビア)、リシナツ(セルビア)
OP:カジ―スキ(ブルガリア)
S:スベルトリ(イタリア)
L:ラウレンツァーノ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
試合レポート
第1セット、開始直後からトレントのSスベルトリがパドヴァのOHデスメットとLツェンガーの間を射抜くサービスエースを決めると、その後もOPペトコヴィッチを連続ブロック、更にOPカジ―スキのエースなどで3-6とトレントが序盤からパドヴァを突き放します。更に髙橋もトレントのブロックに2回連続で捕まり、OHデスメットのパイプ攻撃も止められるなど、セット序盤で驚異の5本のブロックポイントを決めたトレントが5-11とパドヴァを突き放します。その後パドヴァのスパイクがようやく決まり始めますが、それ以上にサーブで攻めてMBリシナツやOHラヴィアのスパイクで次々と得点を重ねたトレントが8-17と更に点差を広げます。パドヴァは髙橋に代えてOHアスパルホフ(ブルガリア)を投入しますが状況は依然変わらず。セット終盤にMBヴォルパトがOHラヴィアをブロックで止めて一矢報いて12-20とするも、最後はそのOHラヴィアのスパイクが決まって15-25でトレントが危なげなく第1セットを奪います。
第2セット、パドヴァはOHアスパルホフをそのままコートに残します。序盤トレントのMBリシナツにエースが出て3-5とリードを許しますが、パドヴァもOPペトコヴィッチのスパイクなどでなんとか食らいつきます。しかしサーブで攻めきれないパドヴァに対し、その後トレントはOHミケレット、そして再びMBリシナツにサービスエースが出て9-13と点差が広がります。パドヴァもOHデスメットがスパイクで奮闘するものの、トレントがMBリシナツのスパイクなどでそのまま得点を重ね、Sスベルトリにもこの試合2本目となるダメ押しのエースが出て13-21となると、最後はOPカジ―スキがスパイクを決めて16-25でこのセットもトレントが取ります。
第3セット、序盤からドリブル、タッチネットといったミスが続いたパドヴァが2-5とトレントにリードを許します。その後もOPカジ―スキのスパイク、OHラヴィアのエースなどで5-10とトレントが点差を広げていきます。パドヴァもMBクロサートのサーブからこの試合初めて2連続ブレイクに成功して8-11としますが、その後OHアスパルホフに代わって入ったOHガルディーニに連続してミスが出るなどして10-15と再び5点差に戻ってしまいます。しかしその後はOHガルディーニのスパイクなどでパドヴァが食らいつき、ようやくちゃんとした試合らしくなってきた18-21の場面でリリーフサーバー髙橋藍登場。鋭いサーブで相手のサーブレシーブを大きく崩すと、返ってきたフリーボールを丁寧に処理し、それをOPペトコヴィッチが確実に決めて19-21と2点差に詰め寄ります。ここでこの試合初めてトレントにタイムアウトを使わせ、更にタイムアウト明けのサーブも相手をレシーブを乱す好サーブとなりましたが、今度はOHラヴィアがハイセットをしっかりと決めて19-22とトレントの得点に。パドヴァの反撃はもうここまでとなり、最後はOPペトコヴィッチのスパイクがOHミケレットのブロックに阻まれて21-25でこのセットも取り切ったトレントが0-3のストレートでパドヴァに勝利しました。
MVP:MBスレチコ・リシナツ(14得点(うちサーブ2、ブロック1)、アタック決定率73%)
髙橋の活躍は1得点、アタック決定率25%に留まりました。
これでパドヴァは通算成績を3勝6敗6ポイントとして暫定11位。
次は現地時間12月8日(木)17:00(日本時間翌1:00)から、ホームで同12位のシエナと対戦します(第6週延期分の試合)。
文:堤敏樹
(『トシキブログ』より(ブログ内で感想なども掲載しています))
写真:PZPL
同じカテゴリの最近の記事
- 女子バレーボール、イタリアが初優勝。イタリア・エゴヌ「金メダルはイタリアバレー界にとって大きな意味がある」 パリ五輪 [Others] / 2024.08.12
- バレーボール女子・3位決定戦 ブラジルがトルコを3-1で破り、銅メダルに パリ五輪 [Others] / 2024.08.11
- VNL男子、イタリアの高いブロックに阻まれる。深津旭弘「粘ってセットをとった後でどう打開していくかが課題になった」。エバデダンの談話、南部強化委員長の第1週総括も【現地取材】 [全日本代表 男子] / 2024.05.26
- ネーションズリーグ男子、キューバを倒し3連勝。髙橋健太郎「僕の持ち味はブロックがすべてだと思っているので、頑張りたい」【現地取材】 [全日本代表 男子] / 2024.05.25
- バレーボールネーションズリーグ男子快進撃、セルビアを下し、2連勝。大塚達宣「サーブはエースだけを取りに行くのではなくて、しっかり入れて崩して、そこからブロックに持っていくのがうまくいっている」【現地取材】 [Others,全日本代表 男子] / 2024.05.24
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.