2022-12-14 20:00 追加
宮浦健人ニサ、ワルシャワに逆転負けで4連敗 ポーランド1部
ニサ ゲームレポート
Others / 全日本代表 男子
ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)第13節、宮浦健人所属でリーグ8位のニサは現地時間12月6日(火)にホームで同10位のワルシャワと対戦し、1-3(25-18, 21-25, 15-25, 20-25)で敗れました。
宮浦健人はオポジットとして途中出場し6得点の活躍を見せましたが、チームの勝利にはつながりませんでした。
第1セットスタメン
ニサ
OH:ゲルジョット(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:ゼルバ(アルゼンチン)、アブラモヴィッチ(ポーランド)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)
ワルシャワ
OH:ティリ(フランス)、シャルプク(ポーランド)
MB:ヴロナ(ポーランド)、ノヴァコフスキ(ポーランド)
OP:クラヴェク(オランダ)
S:フィルレイ(ポーランド)
L:ヴォイタシェク(ポーランド)
●試合レポート
第1セット、開始早々ニサのOPベンタラがワルシャワのMBノヴァコフスキにブロックされてしまいますが、その後は高い決定率で次々とスパイクを決めていきます。ワルシャワもOPクラヴェクを中心に得点を重ねて6-7としますが、ニサのSズコウスキのサービスエースなどで連続ブレイクに成功して10-7ニサがリードします。更に続くOHクファソフスキのサーブでも2本のエースを含む3連続ブレイクで14-8とニサがワルシャワを突き放します。18-12の場面でチャンスを得たリリーサーバー宮浦もこの流れに乗りたかったですが彼のサーブはミスとなります。しかし終盤でOHクファソフスキが再びサービスエースを決めて21-16にするなど、サーブで攻めてOPベンタラがしっかりスパイクを決めてくるニサの勢いが止まらず、最後もOPベンタラが足でディグしたボールをOHゲルジョットが決めきって、25-19でこのセットはニサが取ります。
第2セット、また序盤でOHクファソフスキがワルシャワからサービスエースを奪うも、ワルシャワも緩急をつけたサーブで逆にニサのレセプションを揺さぶり、そこからOHティリのスパイクなどで得点を決めて4-7とリードを広げます。ニサもOHゲルジョットのスパイクや久々のサービスエースなどで追い上げを図るも、ワルシャワはMBノヴァコフスキのブロックやOPクラヴェクのスパイクが決まって10-15とむしろ点差を広げていきます。その後もアウトサイドの3人が高い決定力で得点を稼ぎ、サーブも効果的に機能したワルシャワがリードを保つと、最後はMBヴロナがスパイクを決めて21-25でこのセットはワルシャワが取り返します。
第3セット、序盤は互いにサイドアウトを取り合いながらも9-8とニサが1歩リードしたまま試合が進みます。しかし直後のOHシャルプクのサーブからOHティリの連続ブロックなどで9-12とワルシャワが抜け出すと、その後もOHシャルプクのスパイクなどでブレイクを重ねて12-17とリードを広げていきます。ニサは流れを変えるべくOP宮浦とSシュチュ―レク、OHエルグラオウイをコートに送り込みますが、ワルシャワのOPクラヴェクのエースやOHエルグラオウイが相手ブロックに連続して捕まるなどして逆に点差が広がってしまい、最後はOHティリのスパイクが決まって15-25でワルシャワがこのセットを危なげなくものにします。
第4セット、序盤でOPベンタラがサービスエースを決めてチームに流れを引き戻そうとしますが、OHシャルプクが連続でスパイクを決めて4-7とワルシャワがリードします。更にOPベンタラがミスと被ブロックで続けてスパイク失点をして8-13とワルシャワにリードを広げられ、ニサはOPベンタラに代えてOP宮浦を再び投入。OP宮浦は高い決定力を見せますが、OHシャルプクにエースが出るなどして12-20と逆にワルシャワにリードを広げられてしまいます。終盤OP宮浦が渾身のサーブを放ち、自身のサービスエースを含む2連続ブレイクを成功させ18-22まで迫るもニサの反撃はここまで。最後はリリーサーバーとして入ったOHエルグラオウイのサーブがミスとなり、20-25でこのセットも取ったワルシャワが1-3でニサを下しました。
MVP:OPニエルス・クラヴェク(17得点(うちサーブ2)、アタック決定率68%)
宮浦は6得点(うちサーブ1)、アタック決定率56%でした。
これでニサは通算6勝8敗20得点で暫定10位となりました。
次節は現地時間12月13日(火)20:30(日本時間翌4:30)から、アウェイで同14位のリヴィウと対戦しました。レポートは別記事で掲載します。
※リヴィウはウクライナのチームですが今シーズンからポーランドリーグに参戦。ただしホームゲームはポーランドのクラクフで行われます。
●宮浦選手コメント
1セット目はこちらのサーブがやっぱりよかったなという印象がありました。相手のリベロが1セット目あんまり調子がよくなかったというのもあるんですけど、サーブの効果がかなり出ていたので、そこがやっぱり1セット目取れた要因だったと思います。逆に2セット目は相手がそこの部分を修正してきて、相手のサーブがよくなってきて、ショートサーブだったり、ハイブリッドサーブを打ってきたという部分で、レセプションが乱れてしまいました。そしてそのような乱れたところでも、いいときはサイド陣がうまくやれてると思うんですけど、今日はそこはできなかったというのがありますね。そこができなかったことがやっぱり、2、3、4セット、デカいなと思っています。やっぱりレセプションが課題というのはあるんですが、それでも前半戦だとサーブとサイド陣がなんとか頑張って勝てていました。なのでそこはある意味、レセプションが崩れるのはよくないですけど、そこも想定したうえで、自分たちの強みという部分、サーブと高さがサイド陣はあるんで、そこをやっぱりどんどん生かしていかないといけないと思います。やっぱり弱いところばっかり気にして、まあ気にしないといけないんですけど、レセプションという部分は試合で乱れてしまう以上はその上でやらないといけないんで、本当に自分たちの強みで勝負していかないといけないのかなと思います。
文:堤敏樹
(『トシキブログ』より。※ブログ内で感想や詳しいコメントを掲載しています)
写真:筆者撮影
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